「ハッピーバースデー、a!」
「ありがとう!」

今日は私の誕生日。何回目かは秘密。
テーブルの上にはクリスが焼いてくれたケーキや豪華な料理とシャンパンが並んでいて、大好きなクリスと二人っきりで誕生日を過ごせて幸せ感じてみたりした。

「ねぇ、クリスの誕生日っていつなの?」

出会って間もない私達はお互いの事をまだよく知らない。今日が私の誕生日だというのは自分で騒いでお知らせした形だったりする。

「僕には誕生日なんてないよ。存在している限り造られた日っていうのは確実にあるけど、それを僕は知らない。」

そう、なんだ……。ヒューイもそれは覚えてないだろうなぁ……。

「だから人間が羨ましいよ。自分が生まれて来た日を祝ってもらえて。」
「じゃあ!クリスも今日が誕生日って事にしよう?」
「えっ?」
「誕生日ってのは生まれて来てくれありがとう、今日まで元気に生きて来れて良かったね、ってお祝いする日なんだよ?私はクリスが生まれて来てくれ嬉しいよ!生きて来てくれ嬉しいよ!じゃないと私クリスに出逢えてないもん!」

一気に言い放った私にクリスは圧倒されたようだった。驚いているクリスに私は大きく息を吸って、はっきりと言った。

「私はクリスが生まれて来てくれた事に感謝してる!」

クリスはゆっくりと瞬きをすると微笑んで言った。

「そんな事言って貰えたの、初めてだよ。……aと同じ誕生日か。それも素敵だね。」

私達は見つめ合って同じ言葉を言った。だって、二人の気持ちは一緒だったから。

「「誕生日、おめでとう!」」









20090405
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