最後にちゅっと可愛らしいリップ音をさせて唇が離れた。

この男は破壊魔だけどキス魔でもあると思う。今のも本日何回目のキスだろうか。キスが嫌いなわけじゃないし、ちゃんと付き合ってるから良いと思うけど……。いや、そういえばコイツは付き合う前から隙あればキスしようとしてきたな……。

苦笑しているとグラハムが不思議そうに顔を覗き込んでいた。

「どうした、a?ま、まさか俺とのキスが嫌だとか言うんじゃないだろうな……!?だとしたらとてつもなく悲しい話だ……!」
「大丈夫だから。そんなんじゃないから、悲しい話しないでねー。」

そんな話が始まったら長くて仕方ない。

「今aは俺とのキスが好きだと言った!嬉しい話だ!」

あれ、私今そんな事言った?

「この喜びをどう表現しよう!何か解体しようかと思ったが、ここはやはりもう一度キスして表現しようと思う!」

言い切ったと同時に唇を塞がれ舌を絡めて来た。反論する隙さえありゃしない。

「んっ……。」

長いキスが終わり、私は少し嫌味を込めて言った。

「グラハムはホントにキスが好きだよね。」
「ああ好きだぞ!aが好きだから、キスしたいって思うのは当然の事だろう?」

それって……キスの数だけ愛されてるって事かなぁ……?そうだとしたらちょっと嬉しいんですけど。

「aの事が好き過ぎてキスだけで子供が出来そうだ!」
「ないナイ無い、無理だから!」

まさか本気で言ってるんじゃないでしょうね。キスで子供が出来たらもうとっくに街の一つや二つは出来ちゃってるよ。……もしかしたら国一つ出来るかも……。

「aの子供かー……可愛いだろうな…………やばいドキドキしてきたぞ。俺はロリコンか!ロリコンなのか!?俺にはaが居るというのに……悲しい話だ!……だがやはりaの子供は見てみたいと思う。」

にやりと笑ったキス魔は言った。

「というわけで今日はaの家に泊まろうと思う。」

返事をする隙もなく唇を塞がれた。








20090404
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