「グラハム!」

グラハムさんの周りでぴょこぴょこ跳び回る子はa。(13歳らしいからちゃん付けで呼んだら脛を蹴られたので呼び捨て。)何故だかわからないがグラハムさんを慕ってこの廃倉庫によく遊びに来ている。

「グラハム!今日は何処に行くんだ?!」

女の子なのに言葉遣いも乱暴で、グラハムさんの盗みにも付いて行きたがる。

「a、お前は絶対に連れて行かん!」
「何でだよ、バカハム!」
「悲しい、悲しい話をしよう……!自分が足手まといとも気付かずに付いて来やがって危険性を全く理解してもいない!だから付いて来るなと忠告しているのに馬鹿はどっちだ?!俺か?!aか?!これは自分の馬鹿さ加減を理解していないaにとっての悲しい話だ……!」
「馬鹿じゃないもん!ついて行っても良いじゃんか!」

そこでオレは傍観を止め、口を挟む事にした。ちょっと涙目になっているaを見兼ねて、だ。……グラハムさんは気付いてないと思うけど。勿論、彼女がついて行きたいと言っている理由にも気付いていないだろう。彼女の淡い恋心に。

「まあまあ。グラハムさんもaの事を心配してるんですって。女の子なんだからケガさせちゃ大変でしょう?」

そう言えば、きょとんとした顔のグラハムさんと目が合った。

「女……?……ああ!aは女だったな!」

忘れてた、と言わんばかりにグラハムさんは言い放った。

「バカハムー!!」

どすっと鈍い音がしてグラハムさんは鳩尾を押さえてうずくまった。

えっと……ごめん、a。何か余計な事言っちゃったみたいで……。




前途多難過




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壱周年フリリクのグラハム夢。マメさまリクエスト有難うございました!
20100428
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