目が覚めるとベッドの上に居て驚いた。
だってだって、寝室まで行くのも疲れてたから面倒臭くてソファーで寝ちゃったはずなんだもん!ドレスを着ていたはずなのにいつの間にかTシャツになってるし、脱ぎ捨てたはずのパンプスも綺麗に揃えられていた。
勿論私が自分で寝ている間にやったわけではなく……きっとクレアがやってくれたんだと思う。でもでも、これって不法侵入じゃない?こんな事が度々あるけれど、私とクレアは一緒に住んでるわけじゃあない。今日こそがつんと文句言って良いよね?クレアの彼女でもプライバシーは守られるべきだと思う。
ベッドから下りて、良い匂いがするキッチンへ向かった。そこではクレアが当たり前のように朝食を作っていた。
「おはよう、a。」
「……おはよ。」
「早いな。昨日は帰って来るのが遅かったから、もう少し寝てるかと思ったんだが。」
そう言いながらも朝食の準備は出来ているようで、お皿が並べられた。トースト、スクランブルエッグとソーセージにサラダ。最後に置かれたコーヒーの香りが何とも言えない。そういえば昨日は忙しくて晩御飯も食べ損ねたなぁ……。思い出したら何だかお腹が空いてきた。……ってそうじゃなくて!
「クレア。いつ私の家に来たの?」
今日こそは怒ってやるんだから!きゅっと眉を吊り上げて気合いを入れた。
「aが帰って来る2時間前くらいかな。あんまり帰りが遅いから心配したぞ?」
わ、私より先に居たんだ……。気付かないとかどれだけ疲れてたのよ、私!
「仕事が忙しいならラック達に言ってやろうか?」
「ううん。働くのは楽しいから良いの。」
私はガンドールのジャズホールで働かせてもらっている。クレアと出逢ったのもここで、思い出のいっぱいある場所だ。
「働くのに疲れたらいつでも言えよ。俺が養ってやる。ま、俺は今すぐにでも結婚したいんだがな。」
……やばい、今のはちょっと嬉しかった。
あーあ。今日こそがつんと怒ってやろうと思ったのに。もう言えないよ……。
怒れないのは何だかんだで私も彼にベタ惚れなのだ。
結局は、そんな貴方が愛おしい
20090421
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