それまで進めていた手を止め、彼女が目を見開いたのは俺の体を見た瞬間だった。

「a、さん……?」
「シャフト……どうしたの、この痣?」

そう言って彼女が触れたのは俺の腹にある青痣だ。触れられると少し痛む。

「もしかして、アイツにやられたの?」
「えっと、それは……。」

たまに自分の不注意でついてしまう痣もある。だがだいたいの痣の原因は自分の上司であるグラハムさんのせいだったりする。今aさんが見ているのもグラハムさんのレンチによるものだ。
正直に言うかどうか悩んだが、彼女の中で答えはもう既に決まっていたようだ。

「グラハムね。そうよ、そうに決まってるわ……!」

彼女の顔がみるみる怒りに染まって行く。
aさんとグラハムさんははっきり言って仲が悪い。と言うか、aさんが一方的にグラハムさんを嫌っている。俺がよくレンチで殴られているのが理由のようだ。
悪気はないのだろうが、aさんとの時間を邪魔される事も多く、それには俺自身も困っている。

「あのバカハム!絶対に許さないんだから…!」

ベッドから飛び降りて走り出した彼女を思わずポカンとマヌケな顔で見送ってしまった。が、ある事に気が付いて慌てて彼女を追い掛けた。

「aさん、服!お願いですからちゃんと服着て!」









「ちょっとバカハム!私のシャフトに何するのよ!」
「俺の舎弟だと思っていたが、aのだったのか!これは悲しいはnぐはぁ!」
「あのグラハムさんを殴った?!aさんって何者?!」




20121103
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