「私達って幸せなのかしら?」
口数の少ない彼女がそう言ったのは唐突だった。
その問いは不老不死になってしまった事に対してなのか、まさか私達の関係の事を言っているとは思いたくはない。
「私はaと一緒に居られて幸せですよ。」
正直な感想を述べると、彼女は頬を染め俯いてしまった。ああ良かった、その反応を見る限り質問の意味は後者ではなさそうだ。
もう何十年も一緒に居るというのに、こういう時の彼女の反応は出会った頃と大して変わらない。まあそういう所も愛おしいと思うんですけどね。でもただ俯いているだけじゃなくなったのは大きな変化だと思う。
「私も……ラックと一緒で幸せだよ。」
消えそうな程小さな声だけど、こうやって愛情表現してくれるようになって嬉しかった。
「……でも死なない人生が必ずしも幸せだとは限らないわ。」
……ええ、そうですね。不老不死になったが故に喰われて人生の終わりをむかえた人もいるようですし、果てのない時間の中で孤独を感じたりもするのでしょう。
「私は……ラックと一緒で本当に良かった……。」
「私もです。aの居ない永遠なんて、耐えられません。」
そして割れ物を扱うように彼女をそっと抱きしめた。
「愛してます、a。」
永遠に貴方のそばに居ます。
死が二人を分かつまで
20090828
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