「私って可哀相?」

そんな事を突然言い出した彼女は真剣な表情をしているわけでも笑っているわけでもなく、無表情で言った。

「……どうしたんですか、突然。」
「親兄弟の居ない私って可哀相なの?」

彼女には血の繋がりのある人が居なかった。小さな頃に両親は他界し、孤児院で育ち、早くから自立の為に働き始めていた。

「私にも親はもう居ないですよ。aは私が可哀相だと思いますか?」
「……不幸せそうには見えないわね。」
「ええ。兄達が居て、aが居て、私は幸せですよ。」

そう言えば彼女は頬を染めた。

「何かあったんですか?」

そう言うからには何かあったのだろう。彼女はそんな風に自分の事を言う人ではない。

「独りぼっちで可哀相だね、って言われた。」

……誰ですか、そんな事を言ったのは……。
必ず探し出して『警告』をしなければ、と密かに誓った。

「可笑しいよね、私にはラックが居るから独りぼっちじゃないのに。」

けらけらと笑う彼女は本当に気にしていないようだった。
そうだ。彼女はこういう人だ。私は彼女のこういう所に惹かれたのだ。

「……でもラックに会うまでは一人だったから、家族とかずっと憧れだったんだよねー。」

それでもそう感じるのは仕方ないのだと思う。

「でしたら私と家族になりませんか?」
「えっ?」

目を見開いた彼女の姿が何だか可笑しくて、思わず笑ってしまった。

「子供も居ればもっと家族が増えますよ。」

彼女の目がどんどん輝いてくのがわかった。

「私達ならずっと側にいてあげられるよね……!」

不死者の私達なら親が居なくなる、という事は決してない。子供の死が訪れるまでは皆で一緒に居られるのだ。それを寂しい事だと思いますか?素晴らしい事だと思いますか?感じ方は人それぞれだと思いますが、彼女の場合は後者で捉えたようだった。

「a、結婚して下さい。」

彼女は満面の笑みで私に抱き着いた。




が、貴方が、側




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10000hitフリリクのラック夢。さきさまリクエスト有難うございました!
20100312
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