「フィーロってばエニスの姿見て、顔真っ赤にしちゃって。相変わらず面白かったね。」

先程まで会っていた二人を思い出して、笑いながら隣を歩くラックに話掛けた。

「フィーロのあれはずっとあのままなんでしょうね。」
「まあそれがフィーロらしいんだけどねー。」

今日幼馴染みが結婚した。
50年も掛けて漸くだ。と言っても私達はプロシェンツォ夫婦より付き合いが長いのに、未だに結婚していないのだけど。私はそれでも幸せだからそこまで気にしてはいないが、フィーロから結婚すると話を聞いた日の夜に「先を越されてしまいましたね……」と呟いたラックは何だか寂しそうに見えたから、彼はもしかしたら気にしているのかもしれない。

「エニスも綺麗だったねー……。」
「そうですね……。」

エニスは可愛いし、スタイルも良いし、真っ白なドレスがとても似合っていた。フィーロが顔真っ赤にして見とれていたのも仕方ないと思う。

「私はaの方が綺麗だと思いますがね。」

彼の急な言葉に思わず頬が熱くなる。

「今までタイミングが合わなく先伸ばしになってしまいましたが……私と結婚してくれませんか。」
「勿論。」

迷うはずもない。私の中でラックと一緒にいるというのは、息をするのと同じくらい当たり前な事になっていたのだから。
ただちょっと恥ずかしくなって、エニスに貰ったブーケで顔を隠した。









20130220
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