「ごめんね、ロニー。」

申し訳なさそうに微笑んだその姿さえ、彼女は美しかった。

「いや。だが気が変わったら何時でも言ってくれ。」
「……有難う。」

彼女は言う。人間は命に限りがあるから美しいのだと。

彼女は言う。貴方は悪魔だからそのままで美しいのだと。

数多の錬金術師が欲した不老不死の酒を彼女は拒否したのだ。生きて来た長い間で、俺が自ら不老不死にしたいと思ったのはお前だけだった、のに。

俺は願う。彼女が少しでも長く生きてくれるよう。

俺は願う。少しでも多く彼女のそばに居られるよう。

何もかも思い通りに出来、人間に悪魔と呼ばれるこの俺でも思い通りにならない事もある。

俺はお前と共に生きたかった。









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20090914〜20100326
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