私は何の為に此処に、この時代に居るのだろうか。
本来ならば私はもう何百年も前に死んでいたはずだ。それなのに今ものうのうと生きているのはあの男が、ロニーが、私に不老不死の酒を飲ませたからに他ならない。それは無理矢理だとかではなく同意の元であったけれど、私は今、その葡萄酒を飲んでしまった事を後悔していた。
「何故だ?」
何故。それを私に言えというの?言葉にせずとも貴方はそれを読み取ってしまうのに。
「お前が思わなければそれも読み取れない。それに、aの声が聞きたい。」
私の声なんて聞いてどうするの。言葉は他人とコミュニケーションを取る為にあるのよ?声はそれを伝える為にあるの。ほら、私と貴方の間には必要ないじゃない。
「何をそんなに怒っている?」
怒っているわけじゃない。ただこうして生きているのが虚しくなってしまっただけよ。昔はロニーといつもずっと一緒に居て、楽しかったけど……、……。
「けど、何だ?」
…………。
「そこで沈黙するのか。」
…………。
「……俺はもう一体何年お前の声を聞いていないんだろうな。昔はあんなに好きだと言ってくれていたのに。」
……そうね、いつも私ばかり言っていたわね。私はロニーの為に不老不死になったのに……。それなのに、ロニーは……。
「……そんな泣きそうな顔をするな。」
っ……。
「寂しいなら寂しいと言えば良いだろう?」
……わかってたの?
「aのその表情を見て、今気が付いた。……間違ってはないみたいだな。」
ロニーは何も言ってくれないから私ばかりがロニーの事を好きみたいで、寂しくて寂しくて……。
「愛してる、a。」
っ……!
「お前が俺の前では本心を隠すからなかなか気付けなくて、悪かった。」
私も素直に言えなくてごめんなさい……!葡萄酒を飲んだ事を後悔しているっていうのも嘘なの。
「……私も愛してるわ、ロニー。」
言の葉に乗せて
*****
壱周年フリリクのロニー夢。ちあきさまリクエスト有難うございました!
20100722
戻る
main
TOP
ALICE+