「チェスくん。」
「なぁに、aお姉ちゃん。」
可愛らしく笑う彼女は200年前と全く変わらず私を子供扱いした。
「チェスくんは相変わらず可愛いなぁ〜。」
そう言って彼女は私の頭を撫でた。
19歳の体のまま時が止まった彼女と、小さな子供の体のままの私。傍から見るとどんな関係に見えるのだろうか。やはり、姉弟だろうか。
そうであれば、良い。
「a、お姉ちゃん……。」
こんな感情、aが困るだけだ。
「なぁに、チェスくん。」
「……何でもないよ。」
好きだ、なんて言えるわけがない。
子供の私が大人のaを好きだなんておかしいだろう?隣に並ぶのは私なんかでは相応しくない。
幼い体で今まで苦労して来た事は沢山あったけれど、これほどこの体を嫌だと思った事はない。
aだって嫌だろう?
だから私は言えない。
私が望むのは、ただ一つ。
君の幸せ、それだけを願う
20090516
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