最近私達の前に現れたa・bさまはエルマーさまの昔からの友達だそうだ。
友達……マイザーさまやチェスさまやシルヴィさま、ナイルさまと同じと言う事だろうか。確かにマイザーさま達と再会した時かのように、aさまと再会した時もエルマーさまは喜んだ。ただ私には少し、違うようにも見えたのだ。マイザーさま達の時よりも嬉しそうに笑ったような気がしたのだ。
「フィルちゃん。」
aさまがとても優しい笑顔を私に向けた。aさまはいつも心が温かくなるような笑顔をしている。何となく、エルマーさまが喜びそうな笑顔だと思った。私もそんな風に笑えたら……。
「aさまはエルマーさまが好きそうな笑顔をされますね。」
思った事を言葉にすると、aさまは少し頬を染めて笑った。
「そう、かな。だったら良いんだけど……。」
「エルマーさまが嬉しいとaさまも嬉しいですか?」
「うん、嬉しいな……。」
微笑むaさまは喜ぶエルマーさまを想像したのか、もう既に少し嬉しそうだった。
「ここだけの話、よ。フィルちゃん私ね、エルマーの事が好きなの。」
そう言うaさまはとても綺麗な笑顔をしていた。
好き、恋、愛、恋愛、愛情。
わからない。愛とはどのようなものなのだろうか。私にはまだわからない感情だ。
「あれ、二人で何やってんのー?」
「きゃあ!え、エルマー!何でもないよ。」
急に現れたエルマーさまにaさまは慌てふためいた。
「えー怪しいなぁ……。ま、仲が良いのは良い事だけどね。仲が良いと皆笑顔になるだろ?」
「ふふっ、そうね。」
そう言ってどちらからともなく二人は手を繋いだ。
私には愛というものがわからない。でも恋人というのはきっと、エルマーさまとaさまのようなものなのだろう。
二人はとても幸せそうな笑みを浮かべていたから……。
確かなのはそれがあたたかいものだという事
20090518
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