どろりと流れたはずの私の血はいつの間にか私の中に戻っていた。傷が治るスピードが随分と早くなったものだ。その分痛みが無くなるスピードも早くなったのだが、それを許してくれるような男ではない。
「っ……!」
再びざくりとナイフで首を切り付けられ、血がまた溢れ出して来る。
傷口が塞がる前にフェルメートがそこに舌を這わせて来た。そしてそのまま傷口に舌が侵入して来て、痛みに思わず声が漏れた。
「ねぇa、痛い?」
そう言って嬉しそうに笑う貴方を見上げた。視界が歪むのは痛みのせいか、涙が滲んでいるのかよくわからなかった。ただ貴方が心の底から嬉しそうに笑う顔だけはやけにはっきりと見えた。
私はもう壊れてしまっている。
その自覚は随分と前からあった。だって私は痛みを与え続けるフェルメートの事が変わらず好きで、私を傷付ける時に見せる笑顔が一番好きなのだから。
「フェルメート……好き……。」
「そう。じゃあ次は眼を刺しても良い?」
ここで私が頷こうとも、フェルメートは愛を囁いてはくれない。それでも私の答えは決まっている。
貴方が望むなら。
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10000hitフリリクのフェルメート夢。つくさまリクエスト有難うございました!
20100305
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