有楽町で逢いましょう

第10章:有楽町で逢いましょう

数年が過ぎ、帝国劇場の改修工事がようやく終わった。
新しい舞台の幕が上がり、観客の歓声が響き渡る。

「主演おめでとう」
私は、少し照れくさそうに大我に言った。

大我は、少し驚いた顔をしてから、にっこりと微笑んだ。
「ありがとう。やっと、こうして上演できて良かったよ」

彼の目には、これまでの努力と悩みが凝縮されていた。
まるで、過去の自分と重なる瞬間だった。

私も、少しだけ胸が熱くなった。
今まで何度も舞台を共にしたけれど、彼が今、ここに立っていることは特別な意味を持っている。

「新年明けたら、毎年恒例のお正月公演が始まるでしょ」
私は、やや気恥ずかしそうに続けた。

大我は少し頭をかきながら、しっかりと頷いた。
「うん、今年も無事に開催できることになって。楽しみにしててくれ」

その言葉に、私はただ「頑張って」とだけ言った。
でも、それだけで充分だった。

「頑張るよ。俺も頑張るから」
大我が言ったその言葉には、あの頃と同じように、確かな決意が込められていた。

私たちは、静かな笑みを交わす。
お互いの目の中には、遠くから見守り続けた時間の重みが映っていた。

「うん」
私はただ、言った。

そして、心の中で誓った。
どんな困難があっても、私はジャニーズ・エンタテイメントを守るために戦い続ける。そして、彼もまた、エンターテイナーとしての道を歩み続けるだろう。

だからこそ、私たちはここで再び交わした言葉を胸に刻み、前へと進むことができる。
これから先、どんな困難があろうとも、私たちは負けない。

「有楽町で逢いましょう」
ふと口に出すと、それはまるで私たちの約束のように響いた。