迷子のハニー


「ここ、どこなんだろ...」

目の前には、学校の敷地内とは思えないほどの、深い森が広がっている。入り口で渡されたパンフレットの地図を頼りに、講堂を目指して歩いていたはずなのに、何故か私は今、その名前すらも知らない木にもたれかかって、途方に暮れていた。

「どうしよう...あと20分くらいしかないのに...」

正直に事情を話して、ステージが終わったら迎えに来て貰おうか。安易にそう思いついたものの、内緒で来たことがバレた時のことを考えた。幼い頃から、お世辞にも気が長いとは言えない幼なじみ兼恋人の、静かに怒りを携えたその表情を想像して、体温が少し下がったような気がした。
絶対に来るな、と言われたら、是が非でも来たい。そう思うのはよくある話だ。それは私も例外ではなく、バレたらきっと物凄く怒られるのだろうなと分かっていても、どうしてもそれを見たいという好奇心の方が勝ってしまった。
しかし私は忘れていたのだ。自分がとんでもない方向音痴だということを。

「はぁ...勝己くんがドラムやるところ、見たかったのになぁ...」

開演まで残り18分。その残り僅かな時間で目的地にたどり着けるとは思えない。せっかくここまで来たというのに、彼の勇姿は見れそうにない。諦めたように、もたれかかった木の根もとにそっと腰を下ろした。




「あれ、なまえちゃん...?」

聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、勢いよく振り返る。ボサボサの髪に、クリっとした大きな瞳。小さい頃からよく知っている、もう一人の優しい幼馴染がそこに立っていた。

「出久くん...!」
「どうしたの...?こんな所で...」
「道に迷っちゃって...」
「...もしかして、かっちゃんに内緒で来たの?」
「はい...」
「そっか...だからこんな所で途方に暮れてたんだね」
「おっしゃる通りです...」
「良かったら、一緒に行く?」

出久くんは自分のスマホを取り出して、ちょっと急がないとな、と言いながら、座り込んでいた私に手を差し伸べて、立ち上がらせてくれた。

「あ、あの、出久くん...その、勝己くんには...」
「大丈夫、言わないよ。それに...」
「それに...?」
「かっちゃんにバレたら、多分僕がタダじゃ済まないから...」

私よりも少し前を歩く出久くんは、真っ青な顔をしながらそう言う。私の手を引く彼の手は、小刻みに震えていて、幼い頃からよく知る2人の関係性が相変わらずで、思わず笑ってしまった。







「はぁ...我が生涯に一片の悔い無し...です...」

講堂で録画した動画を観ながら、思わずそう呟く。スマホのカメラは優秀だ。見つからないようにと、結構後ろの方で動画を撮っていたのに、ズームでもちゃんと綺麗に収められている。
同じ音楽教室に通っていたから、楽器ができることは知っていたけど、まさかこんなに上手だとは思わなかった。画面に映しだされた、ドラムを叩く恋人のカッコ良さにうっとりしていると、後ろからまた名前を呼ぶ声がした。

「なまえちゃん、お待たせ」
「あ、出久くん」
「それ、さっきの動画?」
「そう!出久くんも映ってるよ!」
「何か...恥ずかしいな...改めて記録に残されると...」
「みんなダンス上手でびっくりしちゃった。演出も綺麗だったし...」
「ちゃんと観れた?かっちゃん」
「うん!あ、ここ!ここがね、すっごいカッコよくてね...!」
「相変わらず、かっちゃんが大好きなんだね」
「い、出久くん...!」

ふわっと微笑んでそう言う出久くんに、恥ずかしくて思わず顔を俯かせる。否定しようのない事実だけど、改めてそう言われるとすごく照れる。

「い、出久くんは、その、クラスの子とかと回らなくて大丈夫なの?」
「後で打ち上げもあるから、大丈夫だよ」
「...好きな子とかいないの?」
「へぁっ...!?な、な、ななっ何言ってんの...!」
「だって文化祭だよ?好きな人と見て回ったりしたいじゃない」
「ぼ、僕はそういうのは...ないから...」
「出久くんもカッコよくなったのになぁ...」
「ちょ...っ、それ絶対にかっちゃんに言っちゃダメだかね!?」
「...相変わらずなんだね、2人とも」
「うーん...前よりは、だいぶマシになったけどね...たぶん」
「ふふ、そっか」

勝己くんに内緒じゃなければ、2人がどんな風に話したりしてるのか、少し見て見たかったな。




「おやおやおや〜?隣にいるのは誰なのかなぁ、緑谷くん?」

出久くんと話をしていると、出久くんを呼ぶ知らない声が聞こえた。声のする方へ顔を向けると、金髪の男の子と、赤い髪の男の子が立っていた。楽しそうな顔をして近づいてくる金髪の彼とは対照的に、赤髪の子は申し訳なさそうな顔をしている。

「げっ、か、上鳴くん...っ」
「あ、今"げっ"つったな!?この浮かれ天パ野郎!!こんな可愛い女の子と密会しやがってよ!!」
「おい、上鳴...!やめとけって...!」
「ち、違うから...っ!!この子は幼なじみで...」
「...幼なじみぃ?」
「そ、そうだよ!ね、なまえちゃん!」
「あ、はい...!それは間違いなく...」
「緑谷の幼なじみってことは...爆豪とも知り合いか?」
「そうだよ。というか、この子は...」

その言葉の続きを躊躇うような顔で、出久くんは私の方をちらりと見た。勝己くんに内緒で来ている手前、ここで私が彼の彼女であることを打ち明けるのは少しまずい。私が小さく首を振ると、出久くんも小さく頷いて、その先の言葉を噤んだ。

「それなら爆豪も呼んできてやろうか?」
「「え!?」」
「お、ハモった。さすが幼なじみ」
「あ、いや...その...えっと...」
「実は、勝己くんには内緒で来てまして...」
「ははーん。なるほど!」
「でも、一般参加者は今回少ねぇし、あいつ目敏いから、見つかるの時間の問題じゃねぇか?」
「た、確かに...かっちゃんなら...あり得る」
「...うし!じゃあこうしようぜ!」

"上鳴くん"と呼ばれていた金髪の彼は、指をパチンと鳴らすと、突然私の腕を掴んで歩き出した。

「え、あの...?」
「ちょ、上鳴くん...!」
「まぁ任せろって!悪いようにはしねぇよ!」
「何か見つからねぇ方法でもあんのか?」
「おう!」

困惑する私たち3人を他所に、上鳴くんは満面の笑みで親指を立てるおなじみのポーズをした。

「木を隠すなら、森!ってやつだよ!!」







「あ、あの...これ、本当に借りていいんですか?」

見慣れない制服を身に纏った自分に、すごく違和感を感じる。

「ノープロブレム!」
「おー!似合うな、ウチの制服!」
「っていうか...上鳴くん、何で女子の制服を...」
「企業秘密♡」

いつものセーラー服とは違う、グレーのブレザーに深緑のスカート。名門校の制服だけあって、何だかちょっとだけ自分が賢くなったような錯覚になるのが不思議だ。

「これで多少は誤魔化せるべ!」
「だといいけど...」
「まぁ、何にせよ、せっかく来てくれたんだし、学校案内するぜ!」
「あ、ありがとうございます...」







どうやら上鳴くんと切島くんは、勝己くんと仲のいい友達らしく、学校を案内しながら、私の知らない彼の話を沢山教えてくれた。ヒーロー科での授業や演習の話、寮での生活のこと。あまり自分のことを積極的に話さない彼からは、聞かされていなかった話ばかりだった。

「そんで、緑谷と殴り合いして謹慎になったんだよな!」
「え!?出久くんも!?勝己くんだけじゃなくて...?」
「ギャハハハ!やっぱそう思うよな〜。でもこいつもなかなか問題児だぜ?」
「ちょ、ちょっと...やめてよ上鳴くん...」
「まぁ、あん時のタイマンは、爆豪から仕掛けたことだけどな」
「へ、へぇ...そうなんだ...」

一方的に勝己くんに殴られている出久くんは何度も見てきたけど、その逆はとても想像できない。雄英に入って、二人とも見えないところで少しずつ変わっていくその事実が、嬉しいような寂しいような、複雑な心境だ。

「あ、ごめん。僕トイレ行ってもいいかな?」
「おう、行ってこいよ!」
「オッケー!姫は俺達がお守りするから、ご心配なく!」
「ひ、姫...?」
「上鳴くん、悪いことは言わないから、その子にちょっかいかけちゃダメだよ...」

出久くんは少し心配そうな顔をしていたが、チラチラとこちらを見ながら、お手洗いにむかって歩いて行った。

「しっかし、爆豪に女の子の幼なじみがいたとは...改めてびっくりだわ」
「確かにな!」
「そうですか?」
「あいつ女子とあんま話さねぇからさ!あ、悪口じゃねえからな?」
「確かに...そうですね。みんな怖がってました」
「ぶっは!ウケる!!」
「誤解されやすいからな、あいつは」

噴き出したように笑い出す上鳴くんと、少し困ったような顔をする切島くんを見て、何だかすごくほっとする。
中学まで勝己くんの周りにいた男の子たちは、少し彼を恐れているような雰囲気がどことなくあったが、本当に対等な友人として、勝己くんの近くにいてくれていることが、彼らの言葉の端々から伝わってきて、何だかすごく嬉しい。




「あ、ねぇ、そこの彼女!」

二人と話をしていると、上鳴くんに負けず劣らずの陽気な男の子が、私に話しかけてきた。

「え、私ですか...?」
「そう、君。ね、ミスコンとか興味ない?」
「はい...?」
「俺、文化祭の実行委員でミスコンの担当なんだけど、実はもともとエントリーしてた子が急に一人出られなくなっちゃってさ!誰か出てくれないかなって探してんの!君、良かったら出てみない?」

文化祭の実行委員だという彼は、小さなチラシを私に渡してきた。タイトルには"雄英No.1美女の座は誰の手に!今年度もやります!ミス雄英決定戦!"と書いてある。開催場所を見る限り、校庭に設置された大きなステージで行われるらしい。困っている人を見捨てるのは心苦しいけど、こんなものに出たら、間違いなく目立ってしまうし、ここに来たことが勝己くんにバレてしまうだろう。

「あの...困っているところ申し訳ないのですが...私は...」
「いいじゃん!出てみなよ!」
「え...!?で、でも、その...私は...」
「爆豪なら、どうせこういうの興味ないし、わかんねぇって!勿体無いぜ?誰でも出れるもんでもねぇし!」
「そうそう!君可愛いし、もしかしたら優勝も狙えるかもよ?」
「いや、その...でも...」
「まぁまぁそう言わずに!ねっ?」
「そうそう!せっかくなんだし出てみようぜ!」
「おい、無理にやらせるのは...」

実行委員の彼は笑顔でそう言うと、私の肩に腕を回してどこかに連れて行こうとする。どうしよう。このままだと本当に出場させられてしまいそうだ。




「おい」

気怠そうな低い声に、一瞬時間が止まったかのような錯覚を覚える。そんな錯覚をしている間に、いつの間にか私の肩に腕を回す人物は、別の人になっていた。ゆっくりと振り返ると、とても機嫌の悪そうな顔をした恋人が立っていた。彼の姿に気づいた私以外の三人は、とても焦った顔をしてその場に固まっている。

「か、勝己く」
「てめぇへの説教は後だ」
「...はい」
「おい、そこのモブ」

私に話しかけるその声よりも数段低い声で、勝己くんは実行委員の彼に話しかけた。

「誰の許可取ってこいつに触ってんだ?あ?」
「え、いや、その...」
「ま、まぁ落ち着けよ爆豪!別に悪気があったわけじゃねぇし...」
「てめぇらは後でまとめて殺す」
「待った待った!そんなキレんなよ!!過保護かよ!!彼氏じゃあるまいし!!」

上鳴くんが必死にそう叫ぶと、勝己くんは一瞬動きを止めた後、後ろにいる私の方へと戻って来る。

「あ、あの...勝己くん?」

勝己くんは黙ったまま、相変わらず不機嫌な顔で私を見下ろしている。その視線に気まずくなって、つい顔をそむけようとすると、彼はその大きな手で私の顔を自分の方へ向けさせる。

「え、えっと...その...」
「黙ってろ」

彼がそう言ったか、言わないか。それくらいの間に、私の視界が急に薄暗くなり、唇に柔らかい感触が当たる。突然のことに一瞬動けなかったが、すぐに何をされているのか理解して、彼から離れようとするも、彼は私の頭の後ろに頬に触れているのとは反対の掌をあてがって、それを許さなかった。周りから聞こえるザワつきに、あまりにも恥ずかしくなって目を閉じると、そこから数秒経って、ゆっくりと彼は私から離れて行った。

「これで分かったかよ、このモブ共」

恥ずかしさで顔を上げられない私に対し、勝己くんは上機嫌そうな声でそう言った。表情は見えないが、そこにいた三人はおそらく困惑しているに違いない。




「あの、すみません、通して下さ...って、か、かかかっちゃん!?」

その場にいなかった出久くんのすごく焦った声に、思わず顔を上げると、私たちの周囲にはいつの間にか人だかりができていた。

「あ、出久くん...おかえり」
「ちょっ...!」
「"おかえり"、なぁ?」
「え、えっと、これは、その...偶然、たまたま会って...」

必死に頭を回転させ、言葉を選びながら話す出久くん。中学の時よりは多少マシになった、と言っていたけれど、二人の関係性はやっぱり相変わらずのようだ。

「てめぇも後でゴミ屑にしてやっから、覚えとけ」

勝己くんがそう言うと、出久くんは顔を真っ青にしてその場に蹲み込んだ。そんな様子を見ていた切島くん達は、出久くんに駆け寄り、心配そうに声をかけている。

「出久く...」
「てめぇはこっちに来い」

私も様子を見に行こう、と足を踏み出そうとするが、勝己くんに腕を掴まれてそれは叶わなかった。目的地は告げず、彼はただ私の腕を引いて、長い廊下を歩き続けた。







「か、勝己くん、出久くんは私が頼んだから案内してくれただけで...」

人気のない、中庭のような場所。そこにポツンと置かれたベンチに腰かける私を、彼は再び不機嫌そうな顔で見下ろしている。

「だから何だよ」
「だから...怒らないであげて...あと、切島くんと上鳴くんにも...怒らないでほしい」
「...チッ」

心底不本意だ、と言わんばかりの顔で舌打ちをする彼。でも私は知っている。これは了承の意味だ。

「あの...ごめんね」
「何がだよ」
「その、内緒で来ちゃって...」
「講堂でスマホかざしてたのてめぇだけだったぞ」
「き、気づいてたの...?」
「当たり前だわ、なめんな」
「さ、さすが...」
「ところでよぉ」

私を見下ろしていた勝己くんは、私の隣の空いているスペースにどかっと座る。

「随分と楽しそうな格好してんな?」
「え...あ、いや、これは...その」
「そういう趣味があったんだなぁ、なまえちゃんよ」
「ち、違うから...っ!これは、上鳴くんがバレないようにって貸してくれただけで...っ」
「黙れ」
「んっ...」

小さくそう言うと、彼はまた私の唇を塞いだ。今度は先ほどとは違い、容赦無く口内に舌を入れて、深く口付けて来る。酸素を求めて彼の唇から逃げようとするが、そんなことは絶対にさせないと言わんばかりに、彼の舌が私の舌を捕らえて離さない。角度を変えて何度も何度も口付けられたあと、ようやく唇が離れ、私はそのまま自然と彼の肩に顔を埋めた。

「も...苦しいよ...」
「他の男とウロウロしやがってよ。気分悪ぃわ」
「...勝己くん、やきもち?」
「うっせ」
「私が好きなのは、勝己くんだけだよ?」
「...知っとるわ。馬鹿が」

ぶっきらぼうにそう言いながらも、私の背中に手を回して、彼は抱きしめてくれる。言葉とは裏腹に、その腕はとても優しくて、安心する。

「勝己くん、ドラムカッコ良かった」
「...そうかよ」
「あんなカッコよかったら、女の子にモテちゃうね」
「あ?モブ女なんかに興味ねぇわ」
「でも...」
「なまえ」

名前を呼ばれ、肩に埋めた顔を上げると、真剣な眼差しの彼と目が合う。

「くだらねぇ心配すんな」
「...うん」

勝己くんは私の頭を撫でてから、その手をそっと頬に添えた。ゆっくりと顔が近づいてきて、私はそれを受け入れるように目を閉じる。近づいて来る彼の気配にドキドキして、その瞬間を待つ。はずだった。




「ふーん。彼女の前では随分と優しいね?かっちゃん♡」

記憶に新しいその声のする方へ、思わず振り向くと、先ほどまで一緒にいた三人と、背の高い黒髪の男の子がもう一人、少し離れた木のあたりに立っていた。

「な、な...っ」
「ははーん?こりゃあれだな。爆豪の方がベタ惚れと見た」
「幸せそうで、いいじゃねぇか!」
「ちょちょちょっと、三人とも...!!隠れてるって約束だったでしょ...!?」
「"モブ女になんか興味ねぇわ"」
「ひゅ〜!かっこいい〜!!」
「お!似てる!」
「瀬呂くん何でそんなかっちゃんの真似上手いの!?」

どうやら私と勝己くんのやり取りを、彼らは一部始終見ていたようで、上鳴くんと、"瀬呂くん"と呼ばれていたもう一人の彼が、勝己くんをニヤニヤしながら見ていた。中学時代、こんなふうに彼を揶揄う人など見たことがなくて、私は茫然としてしまう。

「てめぇら...マジで殺す!!!」

先ほどまでの真剣な表情とは打って変わって、般若のように怒り狂った表情で、勝己くんは上鳴くん達の方へむかって行く。

「照れんなよ!勝己くん!」
「黙れやこのアホ面!まずはてめぇからだ!!」
「色男が台無しだよ〜?」
「醤油、てめぇもだ!!吹っ飛ばしてやるわ!!」

友達に揶揄われている。あの勝己くんが。

怒り狂った恋人と、そんな彼から逃げながらも揶揄い続ける二人のやりとりに、思わず吹き出して笑ってしまう。

「ふ...っ、あははっ...!」
「なまえちゃん、そこ笑うところじゃないよ...」
「だ、だって...あんな勝己くん...初めてでっ...ふふっ」
「そうか?いつもあんな感じだぜ?」

いつもあんな感じなのは、きっとこの学校に来たからだ。いつも人より何でも出来てしまう彼は、いつだって特別で、いつだって一人だった。そんな彼を対等に見て、接してくれる人がいるから、きっとあんな風にいられるのだろう。

「ね、出久くん」
「何?」
「これからも、勝己くんを宜しくね」
「...善処します」

まるで子供の喧嘩のように、笑顔の友達に向かって怒鳴り続ける彼の背中を見つめながら、どうかこの人たちがずっと彼のそばにいてくれますようにと、私は心から願った。

−−−−−−−−−−

10000HIT記念リク第一段、爆豪くん夢。
幼馴染の彼女の存在がバレちゃうお話、というリクエストでした。
前半あまり出番ないですが、こんな感じで良かったのだろうかと若干の不安あり...。
でもみんなでわちゃわちゃしているシーンを書くのがすごく楽しかったです。
リクエストくださったみんこ様、ありがとうございました!

2020.12.16

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