▼2022/06/08:「第六章 春はかえる」について
タイトルの“かえる”は「帰る」であり、また「返る」であり、そして「孵る」でもあります。
・おかえりなさい。
・もらったものを返したい。
・生まれてくる。そしてまた廻る。
そんな意味を掛け合わせた言葉遊びです。
家族主に「この世界で生きていてもいい」と思わせてくれた虎杖悠仁の存在は、いわば「生きる理由」に近しいものなんだと思います。
誰かのために生きることは、何かあったときに、その誰かの責任になるということです。無償の愛や献身にも似ているものはありますが、家族主は与えられたものを返したい思いあるので純粋かどうかを問われれば迷うところ……。まあ元々芯にあった生き方は「第五章 ともに底まで」を経てさらに決定付けられたので、彼女の死に様は決まってます。
そこら辺を踏まえてにはなりますが、悠仁の存在が完全に「生きる意味」と同義であるわけではない、というのが個人的な解釈です。
だって家族主は背負わせたいわけじゃないので。