ナンパされてるなまえさん
駅で突然腕を掴まれたなまえさん、びっくりして振り返ると知らない男が立っていた
「すいませんお姉さん。あの、俺これから学校なんすけど、お姉さんのことめっちゃタイプで…よかったらラインとか…なんか急におかしいですよね俺、」
素直に「そうだね」って答えるなまえさん、さりげなく距離を取る
「いや、このまますれ違って後悔したくないっつーか…俺最近彼女と別れて、お姉さん元カノにめっちゃ似てるんすよ。今からどこ行くんすか?てか彼氏います?」
きみの後ろに般若みたいな顔して立ってるデカ男だよ…って言う前に、男の肩を勢いよく両手で掴んで「僕でーーす😄💢」って言うサトルクン
「やっほ!僕はこのカワイイお姉さんの彼氏!!ちなみに今からごはんに行く予定だよ!彼女を選ぶとか見る目あるね😉でも元カノに似てるとかクソみたいな理由で振り回しちゃうのはいただけないなあ…あと勝手に触んなよ。あ、彼女ラインやってないから。あと訊きたいこととか言いたいことある?」
デカい声でべらべら一方的に喋るサトルクン、にこにこしてるけど般若みたいな顔してる
ドン引きして無言で立ち去った男は連れなのか知り合いなのか、別な男と「んだよあの男…ふざけんなよ…誰があんなブス相手にするかよ」って負け惜しみみたいに言ってるのが聞こえてしまう
うわやば…って思いながら咄嗟にサトルクンを見ると、じ…っと真顔で男を見てて、なまえさんもぎくっとしてしまう
次の瞬間なにするかわかんないような不気味さと読めなさ、サトルクンの美しさが一層虚無感を引き立てて、この世でいちばん怖いサトルクンの真顔
気付いた男もびっくりして動けないくらいビビってる
「さとる、さとる行こ」
「…」
「さとる!」
ぱっとなまえさんを見下ろしたサトルクンの腕を抱えるように掴む
「さとる、メだよ😠」
「はあ〜い🥰」
いつもみたいににこにこしてぎゅっとしてくるからなまえさんもほっとした
「私ケーキも食べたい。お腹いっぱいで無理かな?」
「残したら僕が食べるから大丈夫だよ😘」
「よーしいっぱい頼んじゃお」
「🥰」
手を繋ぎなおして、モブ男たちなんか最初からいなかったみたいにるんるん歩いていく
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