サトルクンと雪の帰り道
一緒に行った出張先の雪国で「なんかめっちゃ雪降ってきたね。僕の方もう終わったよ。迎えに行くから、終わったら絶対絶対教えてね😘」ってちっちゃい雪だるまといえーい✌️ってしてる自撮りを付けてメッセージくれるサトルクン
終わったよって連絡するとすぐ電話が来て、頭とか肩に雪をもさもさ積もらせて迎えにきてくれる
おっきい雪だるまだね〜って笑うと、軽く頭を振って黙ってなまえさんの前に屈むから、わさわさ雪を払うと満足そうに口の端を上げて、なまえさんの雪も払ってくれる
「お疲れ」
「さとるもお疲れ。寒いね」
「すっごい滑るよ。僕さっきコケそうになった」
気を付けないと、と言い掛けたなまえさんが足元を取られて少しバランスを崩した瞬間、咄嗟にサトルクンがなまえさんの腕を掴んだ
「大丈夫?」
「うわ、びっくりした…ありがとう」
うん、とひとつ頷くとなまえさんの手を握ってゆっくり歩き出す
「痛くなかった?」
「うん」
「腕だよ?僕が掴んだとこ」
「大丈夫。ありがと」
「じゃあよかった」
雪綺麗だね、なに食べよっか、とか他愛のない話をしながら、お互いの手の感触や大きさや温度ばかりに意識が行く
「寒いねえ」
「そうねえ」
雪の降る静かな夜を歩いて帰った
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