※ウタとヒロインヤってます。
“好きはお金で買えるんだって”
ふと昔、友人が言っていた言葉を思い出した。それは女相手の時だけでしょ、と一蹴りした事も覚えている。…懐かしい、学生の頃の記憶。あのころは、本当に、何も知らなくて幸せだった。誰と誰がキスしたとかそんな些細なことで盛り上がっていた。
…今じゃもう。
「…何?考え事なんて余裕だね」
「ん…、も、動かないでよ」
「誰の事考えてたの?」
「…誰でもいいでしょ」
「ふぅん?…妬けちゃうなぁ」
目の前にいるのは全身に刺青が入った男。少し汗ばんだ身体に刺青が目につく。
「あっ、ん…ねぇっ、」
「…なに?」
「男も、金で買えるの?」
「…ヤってる途中に萎える事言わないで欲しいけど…。まぁ、買えるんじゃない?金無い喰種とかだったら。まぁ、なまえの場合、食べられちゃう可能性が高いけど」
「…そう。」
「それより随分余裕だね?出すよ?」
「…半喰種を産む気はないから、ゴムしてよ。」
「はーい。」
お金で君が買えたらどんなにいいか。
戻ってきて欲しい反面、今の君もしっかり愛している自分がいる。
…ウタなんかとヤって、満たされるわけ、無いのに。
…虚しい。
+++
「なまえちゃん。」
昨日ウタとヤりすぎたせいで寝不足だ。隈、コンシーラーで隠せてるかなぁなんて目元を抑えて鏡で確認しようとした時に名前を呼ばれた。
どき、と心臓が鳴る。
ああ…落ち着け、私。平常心。
「…なに?ハイセ」
ああ
「会議中、凄く眠そうだったからさ。…疲れてるのかなって。」
可愛い
「うん、昨日ちょっと捜査資料見ててね」
「大丈夫?無理しちゃダメだよ」
「ハイセの方が無理してるでしょ?才子ちゃんから聞いてるよ」
「えっ?才子ちゃんと会ったの?」
「ううん、ラインで聞いた。」
「ぼ、僕達より仲良しだね…」
「同性だしね」
「それより、さ」
「うん?」
「今日、この後、ご飯でもどうかな?」
!
「いいよ」
「!倉元くんも一緒なんだ。嬉しいよ」
…
「なーんだ」
「え?」
「ハイセと二人かと思った。」
「え…」
「ハイセと二人でご飯は、いくらで買えるの?」
「…」
「なんて、ね」
…何聞いてるんだろ。ハイセ、引いてるじゃん。
「ジョークだよ、ハイセ」
「…だよ」
「え?」
「むしろお金…払うよ」
「?」
「二人でご飯…行ってくれる?」
「…もちろん!」
…
「んっやぁ…」
「胸ほんと弱いよね?僕以外にも知ってる人、いるの?」
「あっ、も、」
「聞いてる…?」
「まっ、」
「待たないよ。」
ギシギシと揺れるベット。揺れる胸に揺れる腰。
いつからこうなったのか。
最初はご飯に行くだけだったのに。
「今日はいくら払えばいい?」
「ん、ぁっ」
「一等になったからって、そこまで給料よくないけど…払うから」
「だ、からっ」
「買ってあげる―君の気持ちを。」
ああ虚しい。
こんなつもりじゃなかったのに。
お金が関わらないとうまく彼と繋がれない。
“好きをお金で買ってもらう”
20150904
なんだこれ
わけわからん(笑)
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