※サイコパス映画ネタバレ





「満足?」

そう呟いた彼女の唇は、濡れていた。月明かりに照らされ、性行為を連想させるような。

「…支配者を殺して、自分が支配者になった気分は」
「……。」

暗い闇の中に、ランプの光に引き寄せられるように、群がる虫。…ほんと、貴方はこのランプのようね、と。

「虫は…ここにいる奴らの事だと?」
「他に誰がいるのよ」
「…さっき、似たような事を監視官にも言われたよ。」
「…懐かしい。常守?」
「ああ」
「彼女は私の事知ってるのかしら?」
「…存在は知ってる。槙島聖護の仲間として認識していたはずだ。」
「へェ…」

何かから逃げるように、何かを求めるように。

この国へたどり着いた彼に気まぐれで着いて行った。彼は、あっという間に、救いを求める者達の支配者になった。…そう、以前の槙島聖護のような。

「暗いな…」
「…未来が?」
「違う…月の光が、だよ」
「何かが起こる前兆かもね」
「…もう起こってるだろ。」
「ふふ、常守がここにいる時点でそうかも、ね」
「……なまえはいい加減、槙島聖護とどういう関係だったのか教えてくれてもいいんじゃないのか?」
「そうねぇ」

常守は、彼との会話が終わった後、寝室へと戻って行った。その後を見計らって、姿を現したが、この流れはきっと性行為へと発展する。彼女の勘がそう告げていた。

「まだ嫉妬してるの?」
「…」
「私が貴方を好きなのは、聖護と同じモノを…持っているからよ」
「アイツと俺を重ねるのか?」
「重ねては無いわ。別物だもの」
「…いい加減、昔の男の事は忘れろ」
「あら、昔の男なんて言った覚えはないけど」

吸っていたタバコを捨て、私に近づいた彼は、有無を言わさず腰を引き寄せた。下半身から熱が伝わる。

「ここ、廊下」
「…かまわねェだろ」
「常守監視官様が来るかもよ。」
「…あいつは寝た。」
「彼女こそ、貴方の昔の女なんじゃないの?」
「そんなんじゃない。」
「きっと彼女は、貴方をまだ引きずってるわ。だからこんな日本じゃない国まで来れちゃうのよ。愛の力ってやつね。…寝室で、貴方の動向を探ってるわよ」
「ここだと、聞こえるかもな」
「常守だけじゃなくて、他の人にもね」
「…なまえは俺の物だって見せつけてやる…」
「じゃあ私は彼女に見せつけてようかしら」

見つめ合った視線に、彼はスタートを切った。彼女を、柵に追いやり、自分の腕の中に閉じ込めて唇を貪る。熱を抑えきれないのか、彼女にその熱の熱さを伝えるように、彼女に押し付ける。彼女は、彼の首の後ろに手を回した。はぎ取られた下着を腕から落とさないように。

彼女の胸房を一心不乱に食い尽くす玉座は、彼女の奴隷へとなり下がる。






裁きの森の玉座を手にした






20150202
映画見てきました。槙島さんのお仲間で、槙島死後、狡噛について行った女の話

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