「え?喧嘩?」
「…してないってば!」
「なになに、もぉ。どうせいつもの痴話喧嘩でしょ。」
「真面目に話聞いてよ!ハンジ!」
「聞いてるって。」
昼食時。友人と時間を合わせて食堂に来る者もいれば一人で来る者、そもそも昼食を取らない者…三者三様で束の間の休憩時間を過ごしていた。
私はハンジを誘ってパンをかじっていた。話題は自ずとリヴァイの話。
「別にいいじゃない?ねぇ!」
「リヴァイは独占欲の代名詞みたいな奴だからねー。わかってて着たんじゃないの?」
「休みの日くらい好きな服着させてよ!」
「まぁ、ねぇ…」
「いつもあんな堅苦しい服なんて着たくないわ。」
「私は着てるけど?」
「ハンジの彼氏(巨人)はどんな服着てても怒らないでしょ?」
「ま、ね。」
事の発端は些細な事だった。
先日、私は久しぶりの一日オフだった。以前町で買い、タンスの肥やしとなりかけていた服を引っ張り出してきて、ああやっと着れる!と。リヴァイに似合ってるって言ってもらおうと。(言う可能性は低かったが)
別に特段厭らしい服では無い。確かにいつもジャケットの下に着ているパーカーよりは胸元は開いてるし、鎖骨はばっちり見えるような服だが、こんな服はごまんとある。リヴァイが独占欲の塊なのは付き合う前からわかっていた事だし、彼の独占欲に触れないようにと行動してきたつもりだ。愛情表現が苦手な彼には私からたっぷり愛情表現して、愛してる大好きと日々伝えている。
なのに。
『リヴァイー。仕事中来てごめんね?今日一日オフでリヴァイの近くにいたくて来ちゃった』
『ああ…………その恰好でここまで来たのか?』
『え?あ、うん!これね、この前町で…』
『ふざけるな』
『…は?』
『俺のマントをかしてやるから着替えてこい』
『何で?』
『二度同じことを言わせるな。』
『?もぉ、なんなのよ!マントはいらない。帰る』
『あ?…オイ!』
「…んで自室に戻ったと?」
「むかついて大事にとってたお菓子やけ食いしてやったわ。」
「太った?」
「今日怖くて体重計のってない。」
「ハハハ」
「気のせいかもしれないけどお腹でてる気がする今日」
「じゃあ今日はリヴァイとSEXできな「黙って」はい。」
食事を終えて、最後に水を飲み干す。ああーイライラする!独占欲ってなんなのよ!私はいつも我慢してるのに!
「いやぁ、要はリヴァイは、なまえのおっぱいを他の男に見られたくなかったんでしょ?」
「見えないわよ。」
「いつもよりは見えるでしょ?かがんだ時とかさ。」
「かかぶ機会なんて無いじゃない、そうそう」
「まぁそうだけど…男って胸見てるからねー。」
「はぁ?そうなの?」
「この前うちに入ってきた新兵がどの女兵士が一番巨乳かランキング作ってたよ」
「なんっじゃそりゃ。アホらしい」
「男ってバカだから。」
周りには男しかいないのに堂々と馬鹿にする私達。
―そんな時。
「なまえ」
名前を呼ばれた。
「?…ミケ」
後ろを振り向くと、いつもの数倍でかい(ような気がする)ミケが立っていた。見上げて返事をする。
「なに?」
「リヴァイが呼んでたぞ。」
「仕事中ですって言っといて。」
「執務室に行ってやれ」
「やだ」
「お前が来るまで俺からの書類は預からんと言ってるんだ。行ってくれ」
「………行くわよ。行けばいいんでしょ!」
ガン、と立ち上がり、ほとんど残っていないコップを口につける。水は入ってこない。
「ハンジ悪いけどこれ片付けといて」
「オッケー」
「いってくる」
「お腹でてるんだったら今日は辞め「しないわよ!」おー。」
…
「なに!」
ノックもせずに乱暴に扉を開けた。ここでエルヴィンがいたら最悪だ、と開けてる途中で思ったけどそれは奇遇だったようだ。
「来たか。」
涼しい顔で椅子に座っていた。
「来たかじゃないわよ、なに。」
「今日は…普通の格好だな」
「仕事だからね!」
「昨日の服は俺の前だけにしろ」
「ここで着替えろって言うの?」
「そうだ。」
「わけわかんない!別にあれくらいいいじゃん。」
「ハァ」
ため息つきたいのはこっちだ。
リヴァイは椅子から立ち上がり、扉の前から動かない私に近づく。
「男は見ている。」
なに?ハンジと同じこと言うの?
「…見て、その先を想像する。形や、色、感度までもだ。」
「な…」
か、感度?
「胸糞わりィ。」
「は?」
「お前のよがってる顔も想像するんだ」
「はぁ…」
要はオカズになるってこと?
リヴァイは私の腰を引き寄せる。ぴったりとくっつく身体。固い。
「ん、…ふ、」
そのまま絡み合う舌。
なんだかんだいいつつ、私も彼の背中に手を回す。
「こうやったらどうなるのか…」
リヴァイの手が背中からお腹に、お腹から胸に。
「や、ん」
彼の熱が手から伝わる。
「男は考える。」
「んっ、…」
自然に下着のホックをはずされて、宙ぶらりの下着。空いた隙間から手をいれてくる。膨らんだ乳房は彼の大きな手に包まれる。
「よがれ…」
「リ、ヴァ、」
「誰にもみせねェ…想像もさせねェ…」
「や」
「なまえ」
「ん」
名前を呼ばれて、彼の顔を見る。
熱い視線、想い。言葉は無いのに伝わってくる。
「リヴァイ…」
「なまえ…」
近づく唇。
ああ、あと少し…
…
バーン!!ガンッ
「今日はお腹出てるからSEXしないんじゃなかったのー!」
「!」
乱暴に開いた扉をぎりぎりで押さえたリヴァイ。空いたわずかな隙間から聞こえたのはハンジの声。
「ハンジ…てめェ…」
「君達のSEXが始まる前に書類届けようと思ったけど…まぁ始まる手前で良かったよーハハハ」
服の隙間から見える××
とりあえずリヴァイ。私の服の中から手をだそうか。
20150930〜拍手
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