※会話文

「安室さんの所に永久就職したいです」
安「あはは、探偵とアルバイトのフリーターですがよろしいのですか?」
「老後が心配ですよね…ちょっと保留で」
「顔良し頭良し、なんなら貯蓄もありますよ」
「私年金貰う歳まで生きるかわかりませんし…」
「生きましょうね」
「性格はなんか、裏がありそうですし…」
「そんなことありませんよ。ほら、こんなに優しくしているではありませんか(目の前にケーキを置く)」
「めっちゃ優しいイケメンだ〜〜っ!!」
「永久就職します?」
「保留で〜〜っ!!(もぐもぐ)」
コ「(立場逆になってないか?)」



つづき 別日

安「…で、いつになったら来るんですか?」
「ん?」
「僕の所に永久就職しに来てくれるんですよね?」
「なんで決定事項になっているんですかね…うわ〜〜クッキーだ!!」
「サービスですよ」
「手作りですか?おいしい〜〜!」
「毎日おいしいご飯が食べられますしお金の心配もないですよ」
「安室さんバックがやばそうだから遠慮します」
「おや」
「あとイケメンは性格悪いっていう持論が」
「お土産のマフィン、いらないんですか?」
「優しいイケメンだ〜〜っ!レアだな〜〜っ!」
「でしょう?そういえば名前どう書くんです?ちょっとここに書いてください」
「えっと〜〜名字が〜…って危な!!なにこの紙!!」
「チッ」
「婚姻届じゃん…何このイケメンやっぱやばいこわ…」




つづき また別日

「で、いつになったら婚姻届にサインしてくれるんですか?」
「え、え〜っ…冗談ですよね?」
「冗談に見えます?」
「見えない怖い……大体それだけ好条件の安室さんなら引く手数多じゃないですか」
「貴女がいいんですよ」
「うわ〜ッ!少女漫画みたい!」
「壁ドンでもしましょうか?」
「あはは警察呼びます」
コ「二人共またやってるの?」
「コナンくん助けて〜〜お菓子あげるから!」
コ「いやいらないけど…なんだかんだ言ってポアロに来てるよね?」
「ポアロに行かないと安室さんから怒涛の電話とLINEが来るんだよね。連絡先教えてないのに」
「あはは」
コ「(笑えねえ〜〜)」
「私じゃなくて、ぼんきゅっぼん!な美人に告白すればいいのに…何故私?世界七不思議当選だよ〜」
「貴女も十分かわいらしいですし、綺麗ですよ」
「…コナンくんどう思う?」
コ「タラシ」
「ニートになりたいとおっしゃっていたではありませんか。叶えられますよ?ちょっとここに名前を書くだけで」(ペンを渡す)
「ニート…ニートになれる…」
コ「落ち着いて!!それ婚姻届だよ!!!ねえ!!ペン置いて!!!」
「でも名前書くだけでニートになれるんだよ?」
「欲しいもの何でも買っていいですよ」
コ「お姉さん、詐欺って知ってる?」
「サギ?」
「鳥の鷺のことですよ。ほら、名字と名前を書くだけですよ。」
「…ん?左の欄、安室さんの名前じゃないんですけど」
「気のせいですよ」
「なるほど〜」
コ「マジなやつかよ…騙されてる…」











つづき

「でね、気づいたら住所変わってるし左手には指輪があるの」
コ「手遅れだったか…」
「渡された通帳見たらびっくりするぐらいのお金があって、しばらく神棚作った」
コ「神棚!?!」
「用意されたお部屋も私好みで、ご飯もおいしい」
コ「よ、よかったね…?」
「私明日死ぬのかもしれない。生まれ変わったら猫がいいなぁ」
「そうしたら僕も猫に生まれ変わって、また貴女と番になりますね」
コ「ウワッ安室さん!?」
「コナンくん、これがかの有名なヤンデレだよ」
「飼い主の方がいいですか?」
「草になりたい…」
「情緒不安定なんですか?よしよし、食べたいものはありますか?」
「わ〜〜店中の女の子の視線が刺さる〜〜クッキーがいいです」
「今お持ちしますね」
コ「…でもどこが不安なの?聞く限り好待遇なんでしょ?」
「安室さんが人間じゃないかもしれないからだよ」
コ「………は?」
「顔良し頭良し、身長も高くて何故かお金もある、優しい、ご飯もおいしい。家事炊事も得意。タバコも吸わないし浮気もしない。ギャンブルもしない。そんな人間三次元にいるわけないじゃん」
コ「え、えーっと…」
「あとバックがやばそう」
コ「(あながち間違いではない)」
「人身売買でもされるのかな…」
コ「いつも発想がおもしろいよね、お姉さんは」
「…そんなすごい人だからこそ、私じゃない人を選んだ方がよかったのにね。見る目ないのかな」
コ「お姉さん騙されやすいもんね」
「今それ関係ある?」
「ラッキーくらいに思えばいいのに、きちんと相手を考えて悩むのがなまえのいいところですよ」
「安室さん」
「貴女も安室なんですから、名前で呼んでくださいね」
「クッキーありがとうございます、透さん」
「素直でよろしい。あんまり卑下しないでくださいね。いくら貴女でも、僕の好きな人を悪く言うのは許しませんから」
「コナンくん、聞いた?二次元でしか許されない台詞をサラッと」
コ「お姉さんはもう少しまじめに聞いてあげた方がいいと思うよ」


2018/01/26