ALBUM
フジ
2023/09/26 12:51
年齢享年40代後半
性別
デデンネ♂
身長
170
一人称
私
二人称
あんた(敵意あり),貴方,きみ,〜さん,呼び捨て
シニヨンの師匠。当時構えていた探偵事務所の近所に、たまたまシニヨンが住んでいたことから出会う。子供好きで、シニヨンが遊びに来る度に可愛がっていた。その後、大きくなり本格的に探偵を目指すようになったシニヨンに、そのいろはを教え込んだ。若い頃から探偵を生業としており、天喰会とも接点を持っていた(主に人探し)。
能天気な性格で、逃げるのが早い。尾行から子守まで何でもこなす器用さを持つ。喧嘩は強くはなく、必要のない争いはできる限り避けたがる。好物は塩ラーメンと南瓜の煮付け、味噌汁。童顔。
依頼人の悲しみに寄り添うのが上手だが、ここでこう言えば相手は救われた気持ちになるという正解をパズルのように導き出すことができ、決して心から同情しているわけではない。また天喰会に、こいつは話がわかる便利な道具だと思わせるだけの愛嬌と、損得勘定の速さが武器。
ちょっとした小さな依頼や難しい依頼、難事件も解決する評判の探偵だったが、一つの事件を皮切りに、当時話題となった一連の事件が彼が自分で広げた風呂敷を畳んだだけであったことが判明し、逮捕された。その中にシニヨンの姉が殺された事件も含まれており、それを知って以来、シニヨンは「自分に師匠などいない」と言うようになった。警察に連行された際、舌を噛み切って自殺している(警察発表)。
「そんなに深刻な顔しなさんな。解決できない謎なんてこの世にないよ」
「計算ミスだ。あんなに早くストーカーが接触してくるとは。……まぁいい、これも一つの悲劇として、物語を畳むことにしよう」
「あの日、パトカーを遅らせてくれた彼にもよろしく伝えておいてよ。彼のおかげで、最高の結末になったってね」
「捜査員さんは何も知らずに私を拘束したんだろうけど、これ以上不当な取調べをするなら、自作自演に協力してくれたお巡りさんのこと、口を滑らせて世間に言ってしまうかもしれないね……そうなったら警察の威厳は台無しだ」
【自作自演の事件について】
@或る新興住宅地で、子供達が次々と数日間だけ行方不明になった事件。親がパニックに陥る中、近所の探偵フジが独自のルートで全員を無傷で発見。その真相はフジが子供たちを懐柔し、お菓子や遊び道具で釣って、自分の隠れ家にお泊まり会をさせていただけであった。子供達はフジを優しいおじさんと信じているため、誰も誘拐だとは証言しなかった。
この事件で得た報酬と信頼で、本格的な事務所を構えるに至った。言わばキャリアの土台となった事件である。
A或る資産家の屋敷で、夜な夜な家電が勝手に動き出し、照明が点滅する怪奇現象が発生。家族はノイローゼ寸前。フジは霊の仕業ではなく、電磁波の異常であると断定し、見事に現象を鎮めてみせた。が、その真相はフジが事前に屋敷の配電盤に小型の遠隔操作デバイスを仕込み、スマホ一つで家中の電気をコントロールしていたというものであった。
B街中の飲料水や食品に毒を入れるという犯行予告が届いた事件。犯人は声明文を出し、警察を翻弄。フジは犯人の思考パターンを読み切ったとして、毒が混入される直前の商品を次々と特定・回収し、大惨事を防いだ。しかし犯人はもちろんフジ本人で、彼は毒など一滴も持っておらず、ただの水道水を毒入りだと騒いで回収していただけであった。
Cシニヨンの姉(被害者)と、ストーカーの女(加害者)の両方から相談を受けていた。姉からの相談は「最近、視線を感じる。誰かにつけられている気がする」という正当な調査依頼。ストーカーからの相談は「好きな人が自分をどう思っているか知りたい。彼女の生活を見守ってほしい」という所謂身辺調査の形をとった依頼であった。
本来ならストーカーを止めるべき立場のところ、事件が大きくなればなる程自分の解決の価値が上がると考え、両者を繋ぎ止める情報屋として振る舞ってしまった。ストーカーが襲いかかる寸前で自分が颯爽と現れ、ストーカーを説得して改心させ、姉からもストーカーからも感謝されるという究極の解決劇を計画していたが、ストーカーの独占欲がフジの予想を超えて爆発。刃物を持って姉を襲撃してしまった。
現場に駆けつけるも、揉み合いの中で姉は致命傷を負い死亡。
姉が亡くなった直後、保身の為証拠隠滅とストーカーを自分が追い詰めて捕まえたという形にし、悲劇のヒーローとして振る舞って一時は収束した。
【死の真相】
フジが取調べを受けた際、警察は全く別件である大物政治家が絡む未解決事件の犯人もフジだと決めつけ、手柄にしようとしていた。フジが能天気に「それ、僕じゃないよ。証拠あるの?」と挑発した為、焦った複数の捜査員が彼を床に組み伏せ、膝で背中や首を強く圧迫しすぎた末に死亡してしまった。
稀代の詐欺師を捕まえる際に興奮した警官が寄ってたかって窒息死させたとなれば、特別公務員暴行陵虐致死傷罪に問われてしまうことから、舌を噛み切って自殺したということにして終息させた。
【if未来】
この真相に辿り着いたシニヨンは、師匠は最後に自分の罪を悔いて死んだんですらなかったこと、そして警察の失態でゴミのように踏み潰されて死んだだけだったことを知った。立派な悪党ですらいられなかったフジの無惨な死は、救いようのない虚無感となってシニヨンを無気力状態へと追い込んだ。
