春の日

 直毛ストレートになりたい。

 元から特筆するほど、何かずば抜けているものがあるわけではない。
 人並みに体を動かすのが好きで、人並みに勉強が苦手で、強いていえば手先が多少器用であることだろうか。昔から繕い物をしたり、折り紙で遊ぶのも決まって私だった。兄の物の扱いがあまりにも下手だということも相まって、細かさを問われる仕事は主に私の領分だ。しかし勉強はからっきしな私とは違い、兄は机にかじりつくことができるので、世の中はこうして均衡をうまく保っているのだと思う。

 ――そう。二度言うが、世間はこうして均衡を保っているのだ。天は二物を与えずとは言い得て妙で、良いものと釣り合うように必ず悪いものも付け加える。できた神様だこと。
 しかしながら、与えられたものに不満を持つことだって、当然ある。
 たとえば、この癖っ毛のように。

 「やっぱり、きれいねえ」
 
 人並みにきれいなものは好きだ。
 目の前には高く結ってあるポニーテール。はらりと弾むたびに、光がうつろぎ艶やかさを際立たせる。私の何気ない一言は思っていたよりも響いたようで、前の少年からはん?と返ってきた。
 
 (ほんとに、いつどう見てもサラツヤストレート。それに比べ、私のはなあ……)
 
 くるくると自分の髪の毛を指に巻いてみてはため息をつきそうになる。私は全く正反対、晴れの日でも要注意なボンバーモジャモジャだ。私は癖っ毛であって、断じて! 天パではない。雨の日は不規則にうねるし朝の準備は人一倍時間がかかるし、めんどくさいことこの上ない。
 だから目の前のサラツヤストレートを見る度、私はいやでもコンプレックスを自覚することになる。
 しかし教本に向かっている彼はそんなことも露知らず、呑気にそうか、とか言ってくる。腹立たしくなって髪を指でくるくるしてやると、絡むことなくちゅるんとほどけた。なんなのこの天然ストレート。

「アンタっていったい何使ってるの? TSUB○KI? HIMAW○RI? あ、もしかしてヅラなんじゃ」
「ヅラじゃない桂だ!!」
「ごめんて。……それにしても、ほんっとうにきれいねえ」
 
 ポニーテール部分に櫛を滑らせてみると、すぐに毛先までよどみなく流れた。艶のある黒髪は女の私から見てもいっとう綺麗で、村塾中の女子はみな一度は羨ましがったことがあるほどだ。我らが村塾一の秀才はようやく教本を机に置いて私の方に向いてくるので、若干の名残惜しさを感じながらも、彼の髪から手を離した。

「一通りはいじってきたけど、一番きれいだと思うよ」
 事実、一回は村塾中の子たちの髪をいじってきた。松下村塾の髪狂いとは私のことである。編み込み、お団子なんでもおまかせあれ。ヘアゴムなんてなくても筆一本でまとめてみせる。ゆるふわならばさーやんだが、サラツヤといえば小太郎くんだ。松陽先生は殿堂入り。先生の髪は光を溶かした絹糸のように、太陽の光を受けてその色にきらめく。持ってきた野菜を喜ぶ笑顔もポイントが高い。持ってき甲斐がある。

小太郎くんの口元がふっと緩んだ。
 
女子おなごはずいぶんと髪に情熱をかけているんだな」
「だいじだもん。女の命って言うでしょ」

 私とて、いつまで経っても山遊びしているような子どもではない。女の子らしく、髪とか、身だしなみが気になるお年頃なのだ。あーあ、私もストレートがよかった、としょっちゅうこぼすくらいには、全世界の直毛が羨ましい。私にもその遺伝子がほしかった。しかし残念ながら我が家は由緒正しき癖毛一家で、婆ちゃんも父ちゃんも兄ちゃんも私もみんな癖毛だ。こちらを訝しむ様子の小太郎くんはきっと由緒正しき直毛一家の出なのだろう。ちくしょう。

 わざとらしく髪を指に巻いてみせると、彼はああ、と察したような顔をした。
「ほら、癖っ毛なの」
「銀時といっしょか」
「天パと一緒にしないで。癖っ毛と天パは別物ですぅ〜。あいつのは性根の悪さが毛根まで滲み出ているの。私のは違うの!」

 私は! 決して! 天パじゃない! 人のだんごを横取りするヤツと一緒にしないでほしい。確かに雨の日は毛量が二倍になるし小太郎くんの髪が死ぬほど羨ましいのは一緒だけど、モテない理由を髪質のせいにしている輩とは違うのだ。

「同じようなものではないか。それにパーマをかけずに済むのだから良いだろう」
「ウッワ……」
 ――この人、地雷をドンピシャで踏み抜いてきやがった。
 
 小太郎くんは認めた方が楽だ、だとか、ゆるふわパーマとか今流行りで良いではないか、だとかほざいてくる。「フルコンボだドン!」という副音声も付いてきそうなほどの暴言(本人は無自覚)の達人だ。だから天パじゃないって。パーマになりきれないから困ってるんだよ。
 このままだと小太郎くんはいつか、というか絶対癖っ毛の同志に殺される。将来夕方のニュースで友人の顔を見るのは御免こうむりたい。もっとも、通り魔に刺されるどころか、特定の誰かの恨みを買って刺されそうだけど。

「それにストレートにもストレートの悩みがあるのだぞ。汗をかけばぺちゃんこになるし真っ直ぐすぎてボリュームが出ない……痛い! 痛い!」
「小太郎くんそれ他の人には言わない方がいいよ私はべつに気にしないけど特に銀時くんね」
 
ガッ! とうんうん頷く小太郎くんの肩を掴む。驚いたのか、小太郎くんの瞳は五百円玉みたいに大きく見開かれており、ぐらりと揺れて、澄んだ色がよく見える。心なしか冷や汗をかいていて、どんどん顔が青ざめていった。でもきっとなんで私がこう言うのもわかってないのだから、本当にタチが悪い。
 あのね、ゆるふわパーマになれるのは一部の運の良い人たちだけだよ。あとそれ、悩みじゃないから。ただの贅沢ね。

 そう言ってやおら手を離してやると、小太郎くんはむう、と擬音がつきそうな感じで頬を膨らませた。それで女の私よりも様になるのだから、神様はきっと女子力の配分を間違えたのだろう。

「むうじゃない」
「俺は正論を言っただけだ! それ以上憎まれ口叩くなら毛根もねじ曲がってしまうぞ!」
「正論でも耳障りなときはあるの! てか毛根ねじ曲がってねーし! ハゲさせんぞ!」
「暴論じゃないか! 髪だけじゃなくて性根も曲がっておるぞ!」
「曲がってねーよ! うねってんだよ!!」

 ギャアギャア騒いでいると、小太郎くんはすぅーっといたずらっぽく目を細めた。何かが込み上げてきているようで、頬が柔らかに吊り上がり、半開きの口は白い歯を覗かせている。得意げな笑みだ。こういうときは、たいてい良いことがない。問題児二人に隠れがちだが、彼も立派なクソガキなのだ。喧嘩っ早いクソガキたちに挟まれているからマトモで常識人っぽく見えるだけで、本人はとんだ電波野郎である。堅物そうな外見が余計そのイメージに拍子がかかる。詐欺だ詐欺。訴えたら勝てる。

「なァ」
「やだ」
「人の話を聞けェ貴様」
「アンタが言うのそれ」
「俺もお前の髪、いじってみて良いか」
「えー」
「えーとは何だ」
「小太郎くん不器用じゃん……」
「お前と比べればみなそうだろう」
「そう? ま、どっちでも良いけど」
 
 むしろ新鮮だ。しかし今の髪の長さでは縛っても小さいしっぽくらいにしかできないので、そこは小太郎くんの腕の見せ所である。こちらに移動してくるので、少しスペースを作って後ろを向く。髪を自分以外の人に結ってもらうのは二年ぶりで、それが母でないことは初めてだった。
 
 束ねようとしているのか、髪が軽く引っ張られる感覚がする。
 ふいに、小太郎くんが尋ねてきた。

「髪結いになりたいのか?」

 かみゆい。
 私にはほど遠いような響きだと思った。
 
「……考えたこともなかった」
「俺はてっきり、お前は髪結いになりたいのかと思っていたぞ」
「全然。いじるのは好きだけど、生業にしようとはしなかったかも」

 侍という、立派な志を持った彼を目の前にすると、特別なにかの目標を持っていない自分が、少しばかり恥ずかしくなる。そりゃ、この寺子屋には現に私と同じような、農民の子どもたちが先生に師事していることだって知っているし、優しい彼らは決して私を笑うわけがないことは、痛いほどわかっている。けれど自分の小さすぎる夢を語るには憚れる気がして。
 道場破りして今では立派な門下生の晋助くんといい、一番古株でサボり上等の銀時くんといい、彼らは日々己の剣を鍛えている。それなのに何の志も持たない自分が、ひどく、みじめのように思えた。
 目標を持っていない自分が恥ずかしければ、大切な仲間さえも疑ってしまう己の|性《さが》も恥ずかしくなる。そうして私はいつもわずかな後ろめたさを抱えているのだ。
 (――ほんとうは、ぼんやりとある)
 なんとなくだけど、ここを卒業したら、家業を手伝うのだと思う。そんな日常がずっと続けば良いと思う。
でもここではっきり言葉にしないと、私はたぶん、この先胸を張って言い出せない。
 そう思って私は、はく、と息を吸い、

「痛いんだけど!?」

 まずは頭皮の不快感を訴えた。

「む、すまぬ。長さが足りなくて。引っ張ってるんだが」
「アンタが引っ張ってんのは私の頭皮!髪どころか頭皮だから!」
 
 ミシッ。
「今変な音したよね」
「いいいいや、そんなことはないぞ。断じて」
「いやあるでしょ。髪からしちゃいけない音がしたよ。アンタ何か隠してるよ」

 恐る恐る後頭部を触ってみると、小さなしっぽどころか、モジャがモジャモジャボンバーしている有様だった。コレどう結んだの? ひもがかわいそう。こうにはならなくない?

「仕方ないだろう、長さが足りぬのだから」
「こうにはならない。ならないったらない。てかほどけそうにない」
「どれ、任せてみろ」
「アンタに任せたらもっとひどくなるでしょーが」
 
 整うどころか、レベルMAXの乱れ髪じゃないか。身の回りのことは一通りできるそうだけど、やっぱり細かい作業は苦手のようだ。いやホントにどういう結び方をしたらこうなるの。ため息が出そうになる。

「はぁ……伸ばすか……」
 伸ばせば多少やりやすくはなるだろう。頭皮まで引っ張られることもないだろうし、何より元から伸ばそうと思っていたのだ。
 
 ため息混じりでどうにか解いて髪を整えていると、小太郎くんは満足げに笑っていた。付き合いが長くなってきたとはいえ、まだまだこの人の考えていることがよくわからない。銀時くんや晋助くんなら分かるのだろうか。少なくとも私よりは仲が良いはずだろうし。
 つーかこれやりにくいな。あ、やっと解けた。
 
 ふいに、清らかな瞳がまっすぐ私を見ていることに気づく。目尻がかすかに下がっており、機嫌の良さそうな口元はうっすら弧を描いていた。その顔はいつものふざけている様子よりも大人っぽくて、私は思わず息を呑んだ。

「俺は好きだぞ」

 ――とくん、と。
 心臓が大きく跳ねた。何なら目眩もした。
 
 うん、あの、癖っ毛のことよね。誤作動よね。
 返事をしようにも、胸の高鳴りが落ち着いてくれない。口を開けば心臓が飛び出てしまいそうだ。必死に口の裏側の肉を噛む。喉はとっくにカラカラ。声が裏返ってしまう。唾を呑む。急激に上昇していく体温が、他人から見てわかる形なのか心配になってきた。何かが弾け飛びそうなのをじっと堪えて、不自然にならないよう口を開く。

「っ、ハイハイ」
「ミーコと同じ触り心地でな」
「猫と一緒にすんのかい」

 (まったく、この人の天然には困る!)

 危うく勘違いしてしまうところだった。笑顔といい、口ぶりといい、何とも思わせぶりだ。将来刺されるとしたら、きっと原因は痴情の縺れだろう。それ以外にあり得ない。小太郎くんは暴言の達人ではなく人たらしの達人だ。間違いない。
 まともに顔なんか合わせたら、いよいよときめいたことがバレてしまう。ぜったい揶揄われる。いや、変なボケをしかけてくるかもしれない。どちらにせよ、避けたい。というか、避けなければならない。

「あーもう、お手本見せてあげるから、後ろ向いて」

 結局私は面はゆい気持ちになって、志にも満たない微かな願いを手遊びに込めるようにした。小太郎くんはポニーテールばっかりしてるのでハゲるハゲるぜったいハゲる。ハゲハゲの実でも食べれば良いんだ。ハゲ。……ハゲのゲシュタルト崩壊が起きそうになるからやめておこう。
 答えがわからないものにぶち当たった時は単純作業だ。目の前のものに集中できるから、何も考えずに済む。
 
 絹糸のような黒髪に櫛を何回か通し、くるりんぱして、髪の束を均等に三つに分けて編んでいく。
 こうして見ると、光の加減でほのかな青みが浮いてくるので、つくづく彼の黒髪は墨よりも繊細な色をしていると思う。つやつやとしているから、一見|射干玉《ぬばだま》のようにも思えるけど、改めてみると烏の羽に似ている。

 「こっち持ってて」
 はらりとこぼれる一筋すら鮮やかな黒だ。
 人並みにきれいなものは好きだ。しかしそれくらいで気が治るものか。私ばかり振り回されて、なんだか、気に食わない。三つ編みをしながら、変な意地みたいなものふつふつと湧き上がってきた。
いつかその澄まし顔を剥がしてやる。私はある意味での意趣返しも込めてつぶやいた。

「やっぱさ、小太郎くんっていつか刺されそう」
「急に何だ?」
「刺されるね。痴情の縺れでグサッと行かれるよ」
「なっ、俺はまだサチコさんに手を出していないぞ!」
「てことはする予定はあるんだ。サイテー。聞きたくなかったなァー」

 近所の人妻に劣情抱いてんのかよ。確かに向かいの二つとなりのサチコさんは美しい人だ。惚れるのもわかる、わかりたくないけど……と言いたいところだが、バカだ。散々言ったけど、この人はただのバカだ。真っ直ぐなのが髪と理想くらいしかない。甘味野郎とヤクルコ野郎と仲良く三馬鹿できるのはこいつしかいない。

「そんな刺されそうな小太郎くんのために、私が一生、味方でいてあげます」

――だけどそんなバカに、絆されているのも事実で。
 つまるところ、私は小太郎くんに辛い目にあってほしくないのだ。前に、彼が一人で広く高い天井を見上げているのを見たことがある。確か、先生も銀時くんも晋助くんもたまたま居なかった日だ。ぼんやりと木目を数えるそのさびしさには見覚えがあった。狩りに行っている父と兄の帰りを待つとき、婆ちゃんが町の方まで出掛けているとき、家でひたすら鶴を折る私に似ている。
 何といえば良いのかわからないが、小太郎くんが一人ぼっちなのを見ていると、私までなんとなく寂しくなる。だからなるべく刺されない、人に囲まれるような生活を送ってもらえると、うれしい。
 今は小太郎くんの顔こそは見えないが、きょとんと心底不思議そうな顔をしているに違いない。わからなくても良いと思った。私だけ分かれば良いことだ。
 
「まさかサチコさんのことがここまで伝わっていたのか」
「ねえホントなの? 友達のそういう事情知りたくないんだけど」
「しかし味方とは悪くないな。旦那さんに追われた時は匿っておくれ」
「なに人を巻き込もうとしてんだ。ハゲさせんぞ」
「味方なのだろう?」

 耳朶を打つ声音が、あまりにも切実でなければ。優しい響きをしているものでなければ。……私は無かったことに、できたのだろうか。
 不誠実なことだと知りながらも、私は視線をずらして畳の目を見る。|藺草《いぐさ》が整列している数を数えれば、多少気も紛れるはずだ。そうでもしないと、心臓が再び誤作動を起こしそうだった。

「……そうだよ」
「ふははは! よろしく頼もう」
「はい、こっちも持ってて」

 思いっきり引っ張ってハゲさせれば良いものの。彼は私がするはずがないと十中八九踏んでいるのだろう。余裕というものを感じる。小太郎くんは後から入ってきたのに、私の方がまるで後輩みたいだ。
持ってもらってた髪も含めてまとめれば、ファッション誌で見たヘアアレンジそっくりになった。

「できたよヅラ子ちゃん」
「ヅラ子じゃない、桂だ!!」
「ヅラ子もいけるって」
「おや、綺麗にできていますね」
 
 柔らかい声が落ちてきた。松下村塾ストレート選手権殿堂入りの松陽先生だ。

「松陽先生!」
「先生!」

ひまわりみたいに背が高い先生が、ふわりと微笑んだ。興味深そうな様子で、まじまじと小太郎くんの髪を見つめている。ふふん、存分に観察してほしい。力作である。

「君は手先が器用ですね」
「そ、そうですか? えへへ」
「感心しましたよ」

 自分の口元は、きっとだらしなく上がっていることだろう。直球な褒め方をされるとは思っていたものの、直接聞くと照れるものがある。

「あのね、先生、えっと……」
「どんな夢でも応援しますよ」

花がほころぶようだって、男の人に言う例えではないとわかっているけど、先生の笑顔はまさにそんなふうだった。大きい手のひらが私の頭を撫でる。剣を握る人の手だ。ご存知の通り、松陽先生はこの塾の中で一番強い。勝てると贅沢は言わないから、いつか私も互角になれるくらい強くなりたい。頭からやわい熱が伝わってきて、どうも先生は全てのことを見透かせるみたいだな、とどことなく思った。注がれる眼差しはどこまでも穏やかで、春の日の昼下がりのようだった。

 (いつまでも、健やかでありますように)

 私と小太郎くんは、顔を見合わせて笑った。考えていることもきっと一緒で、それさえもおかしくて、もっと笑った。刻一刻と主張しつづける心臓の音が、やけにうるさくて。勘違いしても良いかな、とさえ思ってしまう。年相応な笑顔から少しばかり目を逸らし、胸中にうずまき始めた想いに気づかないふりをした。
 
 一ヶ月後、半年後、一年後の、その先。
 その頃になれば、私の髪も伸びて、兄も物の扱いが上手くなって、小太郎くんはべちょべちょのおにぎりを握ってて、銀時くんと晋助くんは相変わらず喧嘩をしているのだろうか。
 いつか来るべき輝かしい未来は、晴れやかで、笑顔が溢れる日に違いない。

 ……そのときになったら、私も素直に、味方でいてやると、はっきり言えるのだろうか?


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HITOHIRA