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「1名様ですね。お好きなお席へどうぞ」
彼女は促されるままに4人席のテーブルに腰掛けた。
濡れた部分を一通り拭き終えると、几帳面に畳んだタオルに顔を埋めた。
コナンは持ち前の好奇心から椅子を降り、彼女のテーブルにそっと近付く。
「お姉さん、だいじょーぶ?」
彼女は顔を上げ、無邪気を装うコナンに微笑んだ。
「うん、ちょっと濡れただけだから」
ありがとう、ボク、と頭を撫でられ少しバツが悪い。
「お姉さん、ここ来たことあるの?」
「ううん、ないよ。どうして?」
「安室さんに反応してたから……」
「安室さん?」
彼女は心底不思議だという顔をした。
検討違いだったか?
「さっきの店員さんだよ」
「あぁ、そっか。……あんまり容姿端麗で意表をつかれちゃった」
「ふぅーん」


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