※書きたいとこだけ書いたのでめちゃくちゃ中途半端です

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「なんでレギュレーターつけないの」
ハニー・Bは問いかけた。
光の戦士はこう言った。
「死ぬ時が運命ならそれを受け入れるだけだよ」と。
「死にたくないの……?」
震えた声でまた問いかけた。
「死ぬことが怖い訳じゃないよ。でも、人の魂を奪って生きることなんて、殺人以外何ものでもないと思うの」
そう言って悲しい顔で笑った彼女の顔を未だに覚えている。


──ノアが死んだ。
受け入れ難い事実を告げてきたのは、ウクラマト王と銀髪のヘイザ・アロ族の女性だった。
「……嘘よ」
「信じたくねえ気持ちも分かるけど、アタシたちも夢だと思ってる。だけど……」
「皆で手当てしても間に合わなかった……」
2人とも拳を握り、泣きそうな顔で俯いていた。
「なんて悪い冗談なの……ふざけないでよ」
「ハニー・B、落ち着けって」
「悪いけれど、私達もこんな悪い冗談をつくほど落ちぶれていないわよ」
ヘイザ・アロ族の女性がキッと睨みつける。動揺を隠しきれず、暴言を吐くハニー・Bを落ち着けるように宥めるヤーナ。

「……会わせてくれないか、アタシも信じられないんだ。ノアが……死んだなんて……」
「……悪いが、ここに連れてくることはできない。葬儀なら向こうでやることになってるんだ……って! 」
「ハニー・B!」
ハニー・Bはウクラマトに平手打ちするとどこかへ行ってしまった。ヤーナは慌てた様子でウクラマトが叩かれた頬を冷やすものを取りに行ってしまった。

うそ、嘘嘘嘘嘘嘘よ!あの子が死ぬわけないじゃない!
ハニー・Bは混乱していた。数日前まで会っていた人間がこの世を去るなんて、考えられない。きっとどこかから出てくるに決まっている。そうだ、魂をまた……と考えた時、冒頭の会話を思い出した。彼女はレギュレーターを付けていない。レギュレーターを拒否していた人間だった。
なんでつけていなかったの、と憤りのあまり、ゴミ箱を蹴飛ばし八つ当たりしていた。
自室に戻ってからも悲しみよりも怒りでどうにかなりそうだった。
なんで、なんで、嘘よ。とずっと自分に言い聞かせるように同じことの繰り返しだった。

ただただ絶望だった。
──もうあの子がいない世界なんて。

彼女は自らのレギュレーターを手に取り、外した。
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