※名前はヴィーゼですが、アウラ

下半身の違和感と体の痛みで目が覚めると、何故かエレンヴィルは全裸で拘束されていた。瞬きを数回繰り返し、視界が開けたあと、辺りを見回す。そこは見覚えのある仮住まいにしている部屋だった。椅子に掛けられているカバンはグリーナーの時代から愛用しているリュックそのものだった。
確かに俺の部屋だ。そう確信し、違和感を覚える下半身に目をやると、そこには見覚えのある女が俺の……反り立ったそれを咥えていた。
「……は? 」
思わず出た声がそれだった。状況が理解できない。なんで、英雄様が俺のを咥えているのか。音を立て、吸い上げる。これは不可抗力だ。気持ちいいものは気持ちいい。思わず喘ぎ声が出そうになるが必死に喉で止める。
必死にしゃぶり、舐めまわしていた彼女は俺が起きたことに気付いたのだろう。こちらに視線を向けると、にっこりと笑った。
「あ、おはよう」
可愛らしい声が聞こえる。確かに彼女──ヴィーゼだった。暁の血盟や他の人からは「天使」なんてあだ名を付けられるほど、純潔で清楚で──……
そんな風に思っていた彼女はどういう訳だか、よく見ると彼女も肌を露出しており、また俺のものを咥えしゃぶる。
じゅぽっ、じゅるっ、ぐちゅっなどと音を派手にたてて一心不乱に奉仕する。ずっと与えられた快楽に思わずもうイきそうになる。
「っく……」
「らしへひひんはほ」
咥えたまま喋るな。彼女の吐息がかかってビクッと震える。自身も硬さを増した。ここでイってしまえば負けた気がしてならない。だが、長時間しゃぶられてるせいか、限界が近い。
とりあえずこの拘束をどうにかして解かねば。
じゅっ、じゅるっ、じゅっ♡
「あっ、ぐっ……! 」
無理だ、イく……!
限界に達した俺は腰を浮かせて欲を吐き出す。口の中は暖かく、本能に任せたまま彼女の口の中を白濁で汚した。
「んっ……」
先っぽが締め付けられる感覚に襲われる。ドクドクと脈打ち、とめどなく溢れる白濁を喉を鳴らして飲み込んでいるようだ。
バカっと止めたかったが、声が出なかった。息を切らしながら快楽に浸る。人にされて気持ちよくなるなど、初めていつぶりだろうか。最近は一人で慰めている事がほとんどだった。
……おかずはコイツで。
穢れを知らない純粋で、清楚だと俺は勘違いしていた。いや、あの雰囲気は誰がどう見ても同じ感想を持つだろう。
薄いピンクの髪、アウラ族特有の白い鱗がまた白い肌に合い、儚く消えそうな雰囲気を醸し出している。誰にでも優しく手を差し伸べる慈愛に何人の人が救われたであろう。素直になれないが、俺もその1人だった。
男を知らない純粋な眼差しを向けられ、逆に汚したいとさえ欲情を駆り立てられる──……
だが、実際はそんなイメージを壊すほどに口の中に出した白濁を見せるほど性に解放的だとは思わなかった。
「エレンヴィルのおいしい」
うっとりとした目で見つめてくる。そして先程まで俺のを咥えてきた口で口付けてくる。正直嫌だったが、抵抗できず、素直に受け止める。小さく薄い唇は柔らかかった。
ちゅっちゅとリップ音をたて、数回口付けると、再び俺のものを握ると、先っぽが、熱くヌメった所に当てられる。
心臓が飛び跳ねる。まさかとは思うが
「エレンヴィル、私の処女あげるね」
「まっ」
待て、待て待て待て待て待て待て
あんた処女だったのかよ! とツッコミも追いつかず、キツく狭い中に入れられる。みちっと音を体の中越しに聞こえた気がした。
彼女は痛いのか顔を顰めている。ゆっくりと腰を下ろすと少しずつだが中に招き入れられる。
「……痛い」
消え入りそうな声で呟いた。
「抜いてくれ」
俺だって痛い思いをさせたくない。だが彼女は目に涙を浮かべながら首を振った。抜こうと腰を引くが、彼女が腰を下ろしてくるため、これ以上逃げ場はない。
「エレンヴィル、気持ちいい? 」
泣きそうな顔で笑って聞いてくる。俺は気持ちいい、そりゃ痛みも何も無いからな。だがあんたのその泣きそうな顔を見ていたら萎えてしまいそうだ。
そんなことは言えず、「ああ……」とだけしか返答が見つからなかった。彼女は「良かった」と無理に笑っていたが。
「ヴィーゼ」
彼女の名を呼ぶと締め付けられた。彼女はゆっくり息を吐くと、ぬめりのある愛液だけでなく恐らく出血しているであろうに潤滑さが増したからか騎乗位で腰を振る。
「ヴィーゼ」
「っはぁ、んっ……」
名を呼ぶ度に締め付けるが、聞かないふりをしているのか返答はない。俺の腹に手をついて小さな体を上下に揺さぶる。
「ヴィーゼ」
「んぅ……? 」
「これ、解いてくれ」
名前を呼んでやっと反応を示した。拘束を解くよう頼むが「いや」と即答で断られる。
「逃げちゃうからダメ」
──逃げる?誰が?俺が?
そんな事はしない、と言うが無視される。いやらしい音をたて、魅力的な白い胸を上下に揺らし、俺のものを下の口で咥えて貪る。
逃げるわけないじゃないか。この機会だからこそもっとあんたを食い尽くしたい。あんたが同意するならもっと気持ちよくしてやる。そんな考えを巡らせながら与えられる快楽に溺れそうになる。
「気持ちいいぞ……ヴィーゼ」
下から見上げるのも悪くはない。腰を振り、下からの刺激を与えれば声を高くし、喘ぐ。
可愛い、もっと犯したい。そんな気持ちが押し寄せてくる。
「ヴィーゼ」
「えれんゔぃる…」
泣きそうな声で呼ばないでくれ。抱きしめたいのに抱きしめられないじゃないか。
「私の中にっ、あっ、だして、いいから、ね……っんっ」
「あぁ、遠慮なく」
きゅうきゅうと締め付けてくるそれがただ気持ちよかった。オカズにしていた相手にまさか乗っかられるとは思わなかったしな。遠慮なく中に欲を吐き出した。

しばらくしてようやく拘束を解かれた。ほんのりアザがついたが、まあそこまで目立ちはしないだろう。
「へっ」
「散々煽られたんだ。そのまま終わると思うなよ」
ぐるっと視界が歪んだのだろう。ヴィーゼを押し倒せばマヌケな声が出た。今度はこっちが気持ちよくさせるからな。


「あ〜〜〜〜うぅぅぅ♡」
さっきまで処女とは思えないほど密着する中を容赦なく突き上げる。もっともっととねだり締め付けあげるそれをおいしくいただく。先っぽに少し硬いものが当たった。これがヴィーゼの子宮口か。そう認知すればそこを責め立てた。
「やらっ、えれんゔぃる♡いくぅ♡」
「イけ」
アウラの耳の構造はどうなってるか知らないが、舌でザラザラとした鱗で出来た聴覚器官を舐めればビクビクと震えて絶頂する。
生憎、俺はしつこいタイプだ。1回や2回で終わると思うなよ。
既に5回は果てたヴィーゼをまだ終わらせないとばかりに満足するまで犯した。


◇◇◇

何度やっただろう。いつの間にか気絶していたヴィーゼを綺麗にし、そのまま寝かせた。
俺としては満足していたが、こいつは……まあそれなりに満足してくれたら幸いだ。
それにしても、まさか性に解放的とは思わなかった。俺を襲ったからには他の男にいかせてたまるか。ピンクの髪を一房とり、口付ける。
「いか、ないで……」
寝言を呟きながら涙を流しているヴィーゼ。
「あんたは俺のものだ」
責任は取る。流れた涙を舌ですくい取り瞼に口付けた。

◇◇◇

ねえ、お願い、嫌わないで。
ごめんね、本当は処女じゃないの。
1度だけ、1度だけしたことがあるの。
でも、その人に捨てられたの。
私は本当はアウラじゃない。元はヒューラン、ヒューランのミッドランダーだったの。
彼は、彼は小さくて可愛い子が大好きだったみたい。いつも彼の視線の先はアウラの女の子。儚くて消えそうで、守りたくなる存在。
私は羨ましかった。私も可愛くなりたかった。
だって、アウラの女の子、すごく可愛いもん。
私が可愛くないって言われているみたいですごく悲しかった。だったら、私もアウラになれば可愛いって言われるのかなって。
でもそれは違った。せっかくアウラになったのに、彼はいなくなっちゃった。

悲しくて悲しくて、もう好きな人は作らないって決めていたのに、あなたに一目惚れしちゃったの。

ねえ、エレンヴィル。私は、嘘つきだよ。
こんな私を愛して欲しいというのはわがままかな。
みんなは私のことを聖女だとか天使だとか言うけれど、そんなことはない、勝手な理想でしょう?
本当は愛されたいだけの獣、醜い獣なの。

行かないで、捨てないで、嫌わないで──……。
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