「不感症……? 」
こくりと頷いた女にダンシング・グリーンは開いた口が塞がらなかった。

女──光の戦士と呼ばれたヴィーゼはダンシング・グリーンと両思いになり、付き合うことになった。だがよそよそしい態度が多く、ダンシング・グリーンは二人で色々話したい気持ちがあり、こうやってホテルの一室をとり、ベッドに並んで座っていた。
肩を組んで胸に抱き寄せてみたりしたが、ヴィーゼの体は完全に固まっていた。
──やりすぎたか……
急に体を寄せられても慣れていないのだろうと推測したダンシング・グリーンは「何もしないから安心しろ」と優しく頭を撫でた。
ずっと何か言いたげなヴィーゼは口を開いては口を噤むを繰り返し、「何か言いたいことがあったら遠慮なく言えよ」と優しく諭し、ヴィーゼが決心するまでゆっくり待った。
そして意を決したヴィーゼがやっと重い口を開いた。
「あの……」
「ん? 」
優しく頭を撫でながら見つめる。大丈夫、オレはなんでも聞くぜと言わんばかりに。だが恥ずかしいのかすぐ目をそらす。
「大丈夫だから、言ってみな」
「……うん、えっと……」
指をモジモジとさせながらチラッとダンシング・グリーンを見る。
「今から、そういうこと、するんだよね……? 」
「えっ、いや、アンタが嫌ならしねぇよ? ただ、ちゃんと二人で話したかったのはあるし……」と明らかに挙動不審で身振り手振りで誤魔化した。
本当はそういうことがしたい。だがヴィーゼが嫌なら無理強いはしない。好きな人を無理やりしても何も楽しくないし嫌われたくないからだ。
そしてヴィーゼから衝撃の発言を食らうことになる。
「私……不感症なの」

冒頭に戻る。不感症、という単語にダンシング・グリーンはショックとはまた違う衝撃で頭が真っ白になった。
「えっと……ごめん、色々聞いていいか? 」
己の整理をするためと冷静になるために、質問を投げかける。ヴィーゼはコクコクと頷いた。
「……経験人数は? 」
「恥ずかしいことに1人……」
「いやなら言わなくていいんだけど、どんな風にされたんだ? 」
その質問に戸惑いの顔を隠せないようで、「えっ」と呟けば視線を下に向ける。恥ずかしいのか、それとも話すのが嫌なのか俯いてしまった。
「……悪ぃ。変なこと聞いちまったな」
そう言うとポンポンとヴィーゼの頭を撫でる。するとじわりと涙が溢れ、ポロポロとこぼれ落ちた。
「あっ、ご、ごめん、これは違うの」
笑ってごまかそうとするヴィーゼをダンシング・グリーンは胸に抱き寄せた。彼は何も言わずただひたすら抱擁する。ヴィーゼはしゃくりあげて泣いた。

泣き止んだあと、ヴィーゼはまたごめんなさいと謝った。変わらず「気にすんな」と優しく撫でる。
そしてぽつりぽつりと話し始めた。
「……その人とはだいぶ昔だけれど、私にとっては初めてで、すごく緊張してて……だけど相手は早く抱きたいって感じだった……」
話し出したヴィーゼの言葉に相槌を打つが、内心「処女じゃないのはちょっと残念だな……」などと思っていた。
「なんていうのかな……本当にお互い裸になって……私初めてだったからすごく緊張してたのに、いきなり挿れられて……」
「はぁ? 」
つい怒りが口から出てしまった。怒声にビクッと体を震わせ、泣きそうになるヴィーゼを再びなだめた。
「すまねぇ、アンタに対してじゃなくてその男に対して怒ってんだ」
「う、うん……ありがとう……」
初めて聞く低い声にドクドクと強く脈打っていたが、話し続ける。
「私痛くて……全然気持ちよくなくて……それでも彼はその……ずっと……」
「ずっとしてたんだな」
「……うん、で、それから"お前は不感症かよ"って言われて……」
ダンシング・グリーンは深いため息をついた。

(お 前 が 下 手 く そ な ん だ よ)

「ぜってぇ違ぇから」
「そ、そうなの……? 」
「アンタは不感症なんかじゃない。そりゃ緊張してて体ガッチガチなのに無理やりされても気持ちいい訳ねえだろ」と鼻で笑う。
「女を気持ちよくしてこそいい男なんだよ。セックスってのは体を使ったコミュニケーションであり、親愛を深める行為だ。そいつのやり方は単なるレイプに等しいしな。オレはアンタに最高に気持ちいい思いをして欲しい。ダンスと同じで2人のリズムが合わねえと気持ちよくなれねえしな。だからアンタが心を許すまで手出しねえよ」
ヴィーゼの手を取り手の甲をキスする。まるで王子様のように。するとヴィーゼは顔を真っ赤に染め上げる。ヴィーゼは震える唇で呟いた。
「私はあなたの事が好き。だからあなたと……」
「あぁ、いいぜ」
顔を真っ赤に染め上げたヴィーゼは見上げながら「よろしくお願いします」と微笑んだ。

とりあえず最初はダンシング・グリーンの膝に乗り、向き合って抱きしめ合う。服越しに互いの体温や脈を感じ取った。
「いい匂い……」
「アンタもいい匂いするぜ? 」
などと互いの匂いを感じながら、時々会話を交わしゆったりとした時間を過ごす。
手を握ってみたりするとダンシング・グリーンは嬉しそうに微笑み、ぎゅっと握り返してきた。
「やっぱ小さいな……こんな小さな手で戦ってんだな、アンタ」
焼けた肌に対して色白の肌は光って見えた。
女の子らしい小さい手をずっと見つめる。
(改めて見るとやっぱり男の人の手だ……)
ヴィーゼは逆にダンシング・グリーンの手を改めて見るとドキドキした。
ふと顔を上げると、彼と目が合った。普段サングラスで隠された瞳がこちらを向いている。その瞳はとても優しくヴィーゼを見つめていた。
顔の火照りが止まらない。恥ずかしくなったヴィーゼは先に目を逸らした。
「なぁ、ヴィーゼ」と名を呼ばれ目線を向ける。
「キスがしてぇ」どこか焦れったい顔でもどかしそうに見つめてくる。その顔はまるで子犬のように。
「ん、いいよ」
怖がらせないように一つ一つ聞いてくれるその優しさが何よりも幸せで、目を閉じればゆっくり顔を近づけ唇が触れる。何度も確かめ合うように触れるだけの口付けを交わした。
リップ音を奏でながら繰り返していると、舌で唇を舐められる。ぬるっとした感触にびっくりして声を出すとダンシング・グリーンの舌が侵入してくる。
逃げさせやしないとばかりに少しばかり抱きしめる力が強まった。舌を絡め取られ、歯列をなぞる。ぞわぞわと湧き上がる快感に気持ちよさと恐れが沸き起こる。
(どうにかなっちゃいそう……)
ダンシング・グリーンの舌と絡め合う度に頭が蕩け、真っ白になる。ビクビクと体を震わせていると唇を話され、二人でを繋ぐ糸が垂れる。
「嫌だったか……? 」
不安げな顔で見るダンシング・グリーンに首を横に振る。
「いや、じゃないよ……ただ気持ちよくておかしくなりそうだった」
そう言い、体勢を変えると、固いものが当たる。
それが何か理解した瞬間ゆでダコのように真っ赤になる。
「わ、悪ぃ! ついアンタとのキスが気持ちよすぎて……」
固くなったそれを互いに認知するとダンシング・グリーンはヴィーゼを膝から下ろそうとする。だがヴィーゼは待ってと抱きつき抵抗する。強く抱きしめられた為、胸が当たりダンシング・グリーンはより股間を固くする。
「ヴィ……」
「向き合いたいの」
消え入りそうなほど切実な願いを呟かれ、ダンシング・グリーンは引き剥がそうとするのをやめた。ヴィーゼが望むなら、それに応えるだけだ。そう決心したダンシング・グリーンは再び抱きしめる。
「……分かった。アンタのして欲しいこと全部する」
そう言うとホッと安心したのか今度はヴィーゼから口付けた。
啄むような軽い口付け。遠慮してるのだろう。それがもどかしくも愛おしかった。
手が触れれば指を絡めて握り合う。空いた手でヴィーゼの後頭部に手を添え、優しく頭を撫でた。
時々苦しそうに息をつぐ。視線があえば恥ずかしそうに目をそらす。
可愛い。一つ一つの仕草が愛おしい。
「ヴィーゼ……」
名を呼べば耳がぺたーんと閉じる。
ヘイザ・アロ族と一緒だな、などと考えていた。
するとヴィーゼはモジモジとしながら「変な感じがする……」と呟いた。
興奮してるのだろう。ダンシング・グリーンは「変じゃねえよ」と優しくフォローする。
「アンタの全部が見てえんだ、脱がせてもいいか? 」
これが初めてでは無いにしろ、緊張するヴィーゼ。今まで逃げていた分、これ以上拒否することは彼を拒否することに値するような気がして、互いに見つめあったまま頷いた。
一つ一つの仕草が優しく、それでもどこか焦れったく、服を脱がされるだけでも濡れていく感覚を覚える。
(大事にされてる……)
何となくそんな風に思えた。前みたいに雑に脱がせて押し倒して痛みを覚えた行為ではない。
ダンシング・グリーンは、ヴィーゼのことを大事にしてくれている。それを身に染みると思わず涙が零れた。そして泣き出してしまったヴィーゼに気づくと「具合悪いのか……? 」とおどおどしながら抱きしめてくれる。首を触れば、嬉しくて、と言葉身近にダンシング・グリーンに対する気持ちを伝える。
そしてしばらくすると二人とも全裸になり、無言の時間が流れる。それを先に割ったのはダンシング・グリーンだった。
「綺麗、だな」
照れているのかそっぽを向いている。だがそれは嘘偽りないことはわかっていた。
ヴィーゼも普段見慣れた派手な姿とは裏腹に、鍛えられた体を思わず見てしまい、顔をより赤く染める。
ダンシング・グリーンは体を前に乗り出すとヴィーゼを優しく押し倒した。
ぽすっと優しくベッドに受け止められ、気がつけばダンシング・グリーンはヴィーゼを見下ろしていた。
「優しくできなかったらごめん」
すっかり興奮しきった雄の素顔にヴィーゼは茹でダコのように顔を真っ赤に染めた。

体をなぞり、胸に優しく触れ、指先でその柔らかさを堪能する。反対側は口で愛撫すれば艶めいた声が漏れでて、ダンシング・グリーンを興奮させるのには十分すぎた。
「んっ……」
「我慢すんなよ、俺は全部聞きてえんだ」
そんなこと言われても、とヴィーゼは口を手で抑えながら喘ぎ声を我慢する。だが、敏感な体を触られ、漏れ出る声に羞恥が増す。
優しく吸い付き、舌で転がされる。反対は指でこねられ、時々見あげれれている事に気づく余裕もなかった。
「あっ……ふっ……」
じゅぷっとわざと音をたてて吸われる。痛くない、むしろ気持ちがいいかもしれない。その刺激に下腹部が疼くのが自分でも分かった。思わず足をモジモジとさせればそれにすぐ気付かれた。
「下、触っていいか」
口と手、両方を離され、体を起こした彼は優しく問いかける。
痛い思いはしたくない、だが、触って欲しいと体は求める。頷けばダンシング・グリーンはすぐには触らず、太ももを優しく撫でた。指先で触れ、上下にゆっくり撫でるとゾクゾクと鳥肌がたつ。
「やっ……あっ」
すーっと動かされる度に漏れ出る声に恥ずかしくも体はビクビクと反応する。何度か往復した後、やっと割れ目に指が触れた。
「ぐっしょぐしょじゃん」
溢れ出る愛液は彼の指をすぐに濡らした。くちゅっと音をたてて、割れ目をなぞって行く。
「あっ、まって……」
制止を求める声を聞こえないフリをし、当たった突起に指を当て、コリコリとなぞれば面白いほど大きく跳ねて、今までにないくらい大きな声を出した。
「んあぁぁっ!? 」
「ここ、いいだろ? 」
爪は短く切ってるので当たってないはずだ。痛みがないか確認しながらクリトリスを愛撫する。
「あっ、ひぁっ、んっ……ああっ! 」
動かす手を止めようと手を伸ばすが、逆に手首を捕まれ、阻止される。
「やめねえよ? 」
意地の悪い顔で告げれば顔を真っ赤にし、与えられる刺激に声を抑えられる訳もなく、身体を震わせる。
「まっ、あっ、ひっ、んっ、あっ……! 」
コリコリと動かす指を少し早めれば、ビクビクと腰を動かす。だんだんその腰も浮いてくる。
「へんな、の、く、るからぁ…! 」
「変になっていいんだぜ? 」
おかしくなる、と声を絞り出し、喘ぎ声を我慢できず早められる指の動きに合わせて絶頂に向かった。
「あっ、あっ、むり、あっ、あぁぁぁっ! 」
ビクビクっと大きく体を震わせる。
彼女がイった合図だろう。息を切らして腰を布団に落としたヴィーゼの体は余韻に浸り、痙攣させていた。
「気持ちよかっただろ? 」
口付ければ安心したのか素直に受け入れる。
「お、おかしく、なるかと、思った……」
「なら良かったぜ」
と微笑めばまた数回口付ける。ふわふわとした感覚の中のキスはとても甘く感じた。
「だが、まだ本番じゃねえからな」
そういうと、ダンシング・グリーンは右手を下半身に持っていく。すっかり固くなったそれは先走りを溢れさせていた。
視線を下に動かし、それを見ると目を丸くするヴィーゼ。
(これが……入るの? )
動揺が隠しきれない。だが、不思議と嫌な気持ちにはならかった。むしろ、どこか期待しているのだ。前は痛い思いをしたのだが、本能的にそれが欲しいと。
「んの前に、解さねえとなぁ」
そういうとヴィーゼの両足を少し開かせる。急に恥ずかしいところを見られ、パニックになるが、隠そうとした手をまた掴まれる。
「今更恥ずかしいとかなしだ」
そう言うと再び割れ目を探り、指先を中に入れる。中に入ってきた感覚は感じる。先程絶頂を迎えたせいか、濡れた中は痛みはなかった。だが拭えない異物感。それはまだ慣れない。
「痛かったら言えよ? 」
いれられた指は更に奥へと侵入する。痛くない、けど変な感じ、と言うのが感想だった。
そしてぐちゅっと音をたてて少し先程より圧迫感を感じる。
「2本はいった」
違和感は増やした指だった。だが痛くない。そしてゆっくりと音を立てて抜き差しする。上辺を少し圧をかけてなぞっていく。
「んっ!? 」
触られた一部にびくっと反応する。するとダンシング・グリーンもぴくっと反応し、「ここか」とヴィーゼが反応を示したところをトントンと指で押す。
「あっ、あっ…あっ」
息継ぎも間もなく押し寄せる快楽にシーツを握る。ヴィーゼは先程覚えたあの感覚をまた覚えた。
「ひぅっ、あっ、だめっ、へんになる」
「いいぜ、変になって」
指を動かすことをやめない。今まで知らなかった快楽を自分の手で覚えていくことが何よりも優越感に浸れる。

(──俺に溺れてくれ)

「あっうっ、でちゃう……でちゃうからぁ……!」
「気にすんな、そのまま出せよ」
尿意に近い感覚にヴィーゼは軽いパニックを起こす。だがダンシング・グリーンは手を止めない。むしろさらに追い込んだ。
「いっ、いやっ、あっむり、あっあっ」
「イけよ」
いつもより低いその一声を聞くと再び絶頂を迎えた。
「上手にイけたな? 」
羞恥からかぐずぐずと泣き出したヴィーゼを慰めるように何度も口付ける。
そして指を引き抜くと今度は足の間に入る。
「そろそろ俺も我慢の限界だ」
ヴィーゼを気持ちよくすることがもちろん目的だったが、あまりにも煽られ、だいぶ欲情している。それも限界に近い。
対してヴィーゼは「……きて」と呟いた。
その言葉を聞き逃さなかったダンシング・グリーンは眉間に皺を寄せ、「ったく…煽んなよ」とだいぶ理性の糸が切れかけていた。
「あなたも……気持ちよくなって? 」
「ヴィーゼ……あんま言うと無理させちまう」
「大丈夫……あなたなら大丈夫だから」
「っ……ゆっくりいれるからよ」
そう言って両足を大きく開かせ、ぐっしょりと濡れたそこに自身を宛てがう。そして秘部を探り当てると先っぽを少しだけいれる。
「あうっ」
「力抜け……」
ゆっくりと慎重に中へと進める。狭くなった中をこじ開けるように進める。2回イったおかげか痛みは無いらしい。
「痛くないか」
「んっ、うん…」
ヴィーゼは頷いているが本当だろうかと疑問に思うが今は彼女を信じよう。
そう決心したダンシング・グリーンは奥へ奥へとゆっくり進める。
気持ちよくて爆発しそうになるが、必死に堪えた。
「気持ちよすぎ……」
根元付近まで入ると一息つく。早漏と思われたくない故の我慢だ。
寝ているヴィーゼの体に覆いかぶさり抱きしめる。ヴィーゼもダンシング・グリーンの背中に腕を回した。
ドクドクと2人の鼓動が肌を通して共鳴し合う。
「動くぞ」
そう言うとゆっくりと腰を動かし始めれば、ぐちゅっと水音をたてる。
狭く、熱く、それでいて気持ちがいい。ヴィーゼも感じているのか声を出している。
「ヴィーゼ……」
「あっ、はぁっ、んっ、んんっ」
「可愛い……」
可愛い、好き、愛してるなどとありきたりだが本心に変わりは無い。そういった愛の言葉を告げればより高い声を出す。
「ひぅっ、う、んっ、あっ、好きっ…」
「…俺もっ」
「ダンシング・グリーン……」
「ヴィーゼ、俺の本当の名前はエヘーヤだ」
「エヘー……ヤ? 」
「そう、エヘーヤ」
「エヘーヤ……」
「もっと名前呼んでくれ。アンタに名前呼ばれると嬉しい」
「エヘー……ヤっ」
「ヴィーゼ」
お互い喘ぎ声に混ざりながら名前を呼びあったら。ダンシング・グリーン──否、エヘーヤは腰を激しく打ち付ける。対するヴィーゼは痛みなどなく、むしろ犯される中が気持ちよくて仕方なかった。
「あっ、あっ、えへ、や」
「っ、はぁ……っ、く、出すぞ」
「えへー、や、あっ、きて」
「っ」
「あっ、あっ、だめっ、あっ、あぁぁぁぁっ! 」
ヴィーゼのその一言にエヘーヤは中に出した。
また同時にヴィーゼも果てた。

***

目を覚ますとだいぶ寝すぎていたようだ。ぼんやりとした視界に映る鮮やかな緑色の髪。それから、金色の瞳と視線がかち合った。
「よう」
「…………エヘーヤ」
ダンシング・グリーンと呼ぼうとしたが、せっかく教えてもらった彼の名前を呼ぶと顔を赤くする。
「慣れねぇな……その呼び方」
「……でもあなたの名前なら何度でも呼びたい」
「……おう」
「おはよう、エヘーヤ」
「あぁ、おはようさんヴィーゼ」
2人は手を握り笑いあった。
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