※ふたりは高校生の頃から付き合っているという脳内設定




「ただいま!」
「…おかえり」
「悠助くん、ゴハン食べた? お風呂入った?」
「…食べたし入ったけど、」
「分かった。私、シャワー浴びてくる!」
「…いってらっしゃい」

私の威勢の良さに呆気に取られている悠助くんを置いてけぼりにして、寝室に入る。あとあと気にならないように鞄の中を整理して着ていた服も、ジャケットはハンガーにかけて整える。かえの下着と部屋着を持ってすぐさまシャワーを目指す。
頭からざばあとお湯を浴びる。それでも、モヤモヤイライラは取れない。どうして私ばっかり、本当はそんなこともないのだろうが気の利かない人たちと働いているとストレスが溜まりすぎて泣きそうにすらなる。お気に入りのシャンプーとトリートメントとボディーソープを使い、好きな香りのスクラブを体に伸ばす。少しすっとしたから、さっさと浴室を出た。スキンケアをして髪を乾かして、リビングに戻る。
悠助くんがテーブルに用意してくれていた麦茶を一気飲みして、私をしげしげと眺めていた悠助くんの真ん前に屈んで見つめた。

「悠助くん」
「…なんですか」
「えっちして!」
「………は?」
「疲れてるし、イライラしてるの! えっちして! やだ? だめ?」
「…良いですけど」
「あ、待って、トイレ行ってくる」
「…はぁ」

さっとお手洗いに行ってきてもまだ悠助くんはリビングのソファーにいる。

「えっ、してくれないの?」
「…いや、するけど…」
「うん、ベッド行こ」

袖を摘んで、寝室へ。リビングの明かりはもう付けたままで良い。
カーテンが開いているから外の明かりが少しだけ入り込んでくる。僅かに明るいベッドの上に、私が下になるように悠助くんを引っ張った。

「なまえさん、どーしたの」
「イライラしてるの! どいつもこいつも気が利かないし、お腹が空いたら機嫌悪くなるとか子どもかよ!って感じでさぁ」
「…そっか、お疲れさま」
「そー、お疲れさまなのー、ん、ぁ」

覆いかぶさった悠助くんが、私の頬に口付ける。ちゅ、ちゅ、と頬や鼻に当てられた唇が、私の唇に触れた。舌を入れてキスをしながら、悠助くんの手が部屋着をまくって肌に触れてくる。
悠助くんのぬるい手。それが柔らかい肉を執拗に揉んでくる。

「ゆ、悠助くん、」
「…なに?」
「も、した、さわって」
「えー、もう?」

そう言いながらも悠助くんの手が胸から腹を伝い、ショーツにかかる。布の上からクロッチの部分を撫でられるだけで、腰が揺れた。
キスを止めないまま、悠助くんが浅く笑う。
横から指先が浸入してきて、液体がまとわりついていると自覚があるその部分に真っ直ぐ触れた。思った通り、もう意味が分からないくらいヌルヌルだ。

「…なまえちゃん、濡れ過ぎ…」
「…うっ、さいぃ、」
「サカってるなまえちゃんも、かわいーよ」
「ぁあ、ん、はぁ」

分泌しているそこに、悠助くんは躊躇うことなく指を沈める。親指でその上のところを押し潰してくるせいで、喉が伸びた。
中の前に外でイっておきたいのをよく知っている悠助くんは、人差し指と中指もそこそこに、親指を押し当ててそこを刺激してくる。それが私の頭からこの世の嫌なことすべてを追い出して、陣取ってしまうから仕方ない。

「ぁ、あ、まって、ゆ、くん、イくイく、あぁ、あっあっ」
「うん、いーよ」

ぐりぐりぐりぐり、親指が下からそこを擦り上げて私は悠助くんの首にしがみついて絶叫しそうなのを喉で堪える。ベッドに深く沈んだのを見計らって悠助くんは親指を外し、二本の指をゆったり動かす。

「なまえちゃん」
「ゆ、悠助くん」
「もう挿れる?」
「うん、は、早く、欲しいぃ」

悠助くんは私にキスをしながら、ベッドサイドに置いてあるゴムを取って付ける。
悠助くんも服を着たまま下だけを少し寛げていて、私も部屋着のワンピースを着たまま。下着だけを足から抜かれて、湿潤したそこに、悠助くんのが当てられた。
めり込むように入り込んでくるその質量に、大きく息を吐いた。充足感がたまらなく気持ち良い。こんな快感は悠助くんしか与えられないとすら思う。きつくて少し痛いのも、私の頭をいっぱいにする要素のひとつになった。

「あ、ぁあー、きもちいい、」
「なまえちゃん、顔フニャフニャ」
「だって、はあ、ああ」

悠助くんの腕を掴む。太くて太くて、つまむくらいにしかならない。抜いて、刺しての動きが私の中をいちいち擦るように角度を変えられて、下腹の感覚がぶわあと拡がっていく錯覚。
もう抑えることもなく声をあげて、脚を開いて悠助くんのくれる快感を一心に受ける。ソコ、という場所をがつんがつんと当ててくるせいで、目の前がチカチカする。口を塞がないままでいたら悠助くんが唇を当てて舌を差し込んできて、今度はそれにむしゃぶりつく。
体中の感覚がおかしくなったんじゃないかと思う。すべてが混線して、どこが気持ち良いのかがもう分からない。
悠助くんの腰の動きが速く荒くなって、一番奥にぶつかって、私の中がきつく締まる。搾り出すように細かく腰を動かした悠助くんが、ゆっくり抜け出した。ふー、と長く吐く息。

「…元気でた?」
「…でた…けど、もっかいシャワー…」
「うん」

悠助くんが、ぐったりする私の額にちゅっと唇を当てる。
私は幸せだ。この上ない幸せ者だ。体中が熱い。普段生きていても絶対に感じられない種類の快感と充足感。深呼吸を繰り返して、仰向きから横向きになった。
明日も、生きていける気がする。そう思って、シャワーを浴びるべく勢いでベッドから起き上がった。




なんかすいませんね!