春の人


 
「課長」
 
 廊下を歩く途中、柔らかさの中にも芯のある声色で己を呼ぶ声がした。振り向けば、よく見知った顔が分厚い書類を抱えている。
 以前とは違う制服に身を包んではいるが、彼女との付き合いももう随分長くなったものだとふと思い出しながら返事をする。
 
「みょうじくん、私に用事かい?」
 
 それから、もう課長はやめてくれ。と付け足すと彼女は少し不満げな顔で、しかし申し訳無さそうに「わかりました」と返した。
 我々のいわば前職――密葬課がなくなり、まだ数日しか経っていない。彼女が己の置かれた状況に慣れていないのも仕方のないことは私自身重々承知していた。
 帝国タワーでの戦いの後密葬課は賭郎に吸収され、私も立会人に鞍替えすることとなり、鷹さんを始めとした部下も同じように立会人や補佐的な立ち位置に変わってしまった。目の前の彼女――みょうじなまえくんも、私付きの黒服の一人となった。とは言っても、やること自体は立会人も密葬課も大きくは変わらない。勝負に関することくらいだろう。
 
「して、どうしたのかな?」
「課長……いえ、真鍋立会人の明日のご予定を確認したくお伺いいたしました」
「そうか、わざわざすまないね」
 
 差し出された書類を受け取り確認する。突然呼び出されることの方が多い立会人業務だが、明日は珍しく事前に予定が組まれていた。日時と場所、明日の参加者のデータがまとめられた書類を読み、彼女に返す。会員には、明日初めて会う。なんでも専属ではなくフリーの立会人を所望しており、それに私が抜擢されたようだった。
 
「どのような勝負になるのでしょうか」
「正直、まだ決めかねていてね。ここまで決めるのであればどうせなら行うゲームまで指定していただきたいものだが」
「確かに、その通りですね」
 
 勿論、一方にあまりに有利なものは認められないが、それ以外のことは決まってしまっているのだから内容だけ私に決めろと言ってくるのも不思議で仕方ない。
 
「みょうじくん、明日は送迎を頼めるかな」
「そのつもりです。三鷹立会人のような運転はさすがにできませんが」
「鷹さんの運転技術は次元が違うからね、色んな意味で」
 
 あの車内での戦いを思い出し、思わず笑ってしまった。随分無茶苦茶なことをしたが、無茶苦茶だからこそ面白いと思うのも事実だ。それほど切間撻器は強かった。あんな命のやり取りをする機会はそうそうないだろう。
 
「君には、随分と迷惑をかけてしまったな」
 
 不意にこぼれた言葉に嘘はなかった。彼女も密葬課の腕利きの一人だったし、それを誇りに思っていたことも知っている。
 密葬課は一応の警察機関だったし、裏の世界に染まりきった自分や鷹さんと違い彼女はまだ若い。まだやりたいことや夢だってあったろう。それを奪ってしまったのは紛れもなく冗長である自分の責任だ。
 
「迷惑だなんて思ったことはありません! 自分は、課長とご一緒できるのなら地獄だろうと構いません!」
 
 随分はっきりと言い切るものだから、面食らってしまったのは私の方だった。
 彼女はまっすぐ私を見ながら、口を一文字に結んでいる。その姿は私が彼女に初めて出会った日を思い出させた。彼女がまだ一介の特殊部隊員だった頃、密葬課の拡充のため秘密裏に人材発掘に動いてた時、上官が「女の割に腕っぷしが良い」と褒め称えていたのを聞いた彼女が『女の割にとは心外であります! 私はこの中の誰よりも強い自信があります!』と食って掛かったのを後ろから見ていた。その時の姿とまんま一緒じゃないか。
 
「君は本当に面白いな」
「今度はなんですか! からかうのも大概にして下さい!」
「いや、すまない」
 
 更にむっとした顔でこちらを見つめるから余計に愉快で仕方ない。
 
「すまない、謝るよ。この通りだ」
「いくら課長でも許せることとそうでないことがあります! 私はそんなに力不足でありますか!」
「そんなことはない。君はよくやってくれているよ」
 
 少々笑いを堪えた返事では不満なのか、まだむっとするものだから思わず吹き出してしまった。
 それを見た彼女は顔を赤くして書類の束で私を2、3度ばしばしと叩く。
 
「ひどい! ひどいです課長!」
「いや、笑うつもりはなかったんだ。ただ君があまりにも面白い顔をするからつい」
「もっとひどいです!」
 
 すっかり顔を真っ赤にしてしまって、終いにはぷいとそっぽ向かれてしまった。普段はしっかりしているのに、妙に子供っぽいところがあるのが何ともいじらしい。そういえば、鷹さんもしょっちゅう彼女をからかっていたな。
 
「君は本当によくやってくれている。私も助かっているよ。それでいて素直でどんな状況に置かれても自分を失わないところを魅力的に思っている」
「……へ?」
 
 みょうじくんは、再びこちらを見た。その顔は先ほどと違う意味で真っ赤になっている。からかっても、褒めてもこんな反応だからちょっかいを出したくなってしまうものだ。
 
「ただ、何でも顔に出すのはよろしくない。そんな調子じゃ悪い人間に食べられてしまうよ」
 
 そう言えば彼女は真っ赤な顔でへなへなとその場にしゃがみこんでしまった。向かい合うように私もしゃがむと、書類に顔を埋めるようにしながら何かをぼそぼそと呟いている。
 
「なんだい?」
「……課長が、一番悪い人間です」
 
 その一言にまた吹き出してしまって、ついにはこちらも見ないままのみょうじくんに書類の束でまたばしばしと殴られる。
 痛みよりも面白さが勝ってしまい、笑いを堪えられないままひたすらに彼女に殴られてバランスを崩してしまった。殴る相手が消えたことで彼女もつられるようにバランスを崩したのか、殴る勢いのまま私の上に倒れ込む。反射的に支えたが、書類は無残にも辺りに散らばってしまった。
 
「怪我はないかい?」
 
 私の左胸の辺りが柔らかく、暖かい。彼女は驚きで言葉が出ないのかぶんぶんと頷き慌てて起き上がろうとして、またバランスを崩した。
 
「危ない」
 
 今度はもう少し強く抱きとめた。
 ふと彼女の香水か何かが鼻腔をくすぐった。甘く、それでいて爽やかな香り。
 
「あの、課長っ」
 
 声をかけられてはっとする。少し体勢を変えて、彼女と一緒に起き上がった。
 それから散らばった書類を集めて彼女に渡す。それを受け取ってスーツと書類についた汚れを払い、彼女は深々と頭を下げた。
 
「すみませんっ。重かったですよね」
「君くらいの女性を重いと感じるほど、ヤワな鍛え方はしていないよ」
 
 彼女がそれをどういう意味で受け取ったかはわからなかったが、小さくまた「すみません」と謝罪するものだからひとまず顔を上げさせた。
 
「怪我は?」
「ありません。課長はどこかぶつけたりしていませんか?」
「平気さ」
 
 自分も彼女と同じようにスーツの汚れを払い、向き直る。ふと思い出して時計を見ると、もうしばらくの時間話し込んでしまっていたようだ。
 
「そろそろ行かないとな」
「あっ、すみません。課長のお時間をいただいてしまって」
「かまわないよ。私も君と話すのが楽しくてね、つい話し込んでしまったようだ」
 
 これから彼女がどこに行くのか聞けば資料室まで明日の用意をしに行くと言うので、向かう場所が同じことを告げると彼女は綻んだような笑みで「このままお供します」と言った。
 並んで歩き出し、先ほどの詫びにと書類を持つことを提言すると彼女は少し悩んで束を半分に分けてその片方を渡してくる。どこまでも律儀な性格がやはりいじらしい。
 資料室は今いる棟とは違う場所にあり、足早に外へと出た。冬とは言え今日は随分と天気が良く日差しが眩しい。澄んだ空気が肺いっぱいになるのは心地よかった。
 
「課長の呼吸法はいつも美しくて参考になります」
 
 別棟へと向かいながら、ふと彼女が呟いた。密葬課では基本的に徒手空拳で戦うことが多いからか、平時の訓練でも呼吸法の重要性について説いていたことをよく覚えていたようだった。
 
「みょうじくんは飲み込みが早いから教え甲斐がある。最近は中々訓練もできていないし、君が良ければ近々手合わせ願いたい」
「本当ですか!?」
 
 これまでの何よりも食いつきと元気の良い反応。私や鷹さん、箕輪ほどではないにしろ彼女も彼女の”暴”を持ち、使いこなしている身だ。戦い好きなのは否定しないだろう。
 彼女のバトルスタイルは剛よりも柔に近く、体のバネや柔軟性をフルに生かしている。小柄なこともあり密葬課では暗殺に近いことをこなしてもらったことも数度あった。
 場所が変わっても密葬課の頃と変わらない上司面してしまうのは、我ながら悪い癖かもしれない。名ばかり課長で各々自由にやってはいたが、彼女が慕って付いてきてくれたことを素直に嬉しく思っていることも事実だ。
 
「課長?」
「あぁ、すまない……外務卿の泉江、と言ったかな? 彼女の戦い方は君の参考になりそうだ。いつか話しを聞いてみるといい」
「夕湖さんですね! ここに来てすぐにお話させていただく機会があって。その……賭郎関係者で女性は貴重でしたので」
「あぁ、そうか。立会人もほとんど男性だからね」
 
 彼女も彼女なりのコミュニティーを形成しているようで、安心すると同時に僅かばかりの寂しさを覚えた己を愚かしく感じた。私は彼女の上司かもしれないが、保護者でもなんでもない。彼女が誰と関わりどのようにするかなんて縛る理由も権利もない。
 それにしても、彼女が他の人物を名前で呼ぶことに少し驚いた。密葬課の人間とも、なんとなく距離を置いているように感じることは少なからずあるように感じていた。
 
「先に入りなさい」
「ありがとうございます」
 
 彼女の代わりにドアを開け、資料室に向かう。この棟は人はあまり多くない。常駐する者も少ないので当然といえば当然だが。それでも、賭郎勝負の膨大なデータが収められているここは賭郎という組織の根幹に関わる部分であることは変わらない。
 資料室はご丁寧に認証式になっており、今度は彼女が生体認証のロックを解除しドアを開けた。少し湿っぽい室内は、膨大な量のファイルやテープを始めとした記録媒体が所狭しと並べられている。
 
「さて、どこにしまうのかな?」
「メモしてあります。えーと、D86の棚なのでこっちですね」
 
 彼女の後を付いて目的の棚に向かう。ファイルの置き場所が高所にあるため、取って手渡す。
 
「これはこのまま挟み込むだけでいいのか?」
「はい。賭郎勝負の後に報告書も入れなければならないと聞きました」
「どんな組織でも報告書は付き物だな」
「それだけは嫌になっちゃいますね」
「密葬課時代も君はいつも頭を悩ませていたな」
「何文字以上書かなきゃだめーとか、苦手なんですよ」
「まぁ、我々は肉体労働メインだからね」
 
 分厚い束をファイリングして同じ場所に戻した。
 
「手伝わせてしまってすみません」
「かまわないよ。いらないちょっかいをかけてしまったしね」
「そんなことないです! お礼に何かさせてください!」
「そうだな……じゃあお言葉に甘えて」
 
 資料室で済ませなければならない用事は、ここ5年の賭郎勝負のデータをパソコンで確認するくらいだったから本当は手伝ってもらう必要は微塵もなかった。
 それでも断らなかったのは、何だかもう少し彼女と一緒にいたいという気まぐれからだった。
 
「少し調べたいことがあってね」
 
 入り口近くに設置されたパソコンを立ち上げ、データを検索する。こんなに紙で埋もれているのに最終的にデータ化するのなら報告書なんて無駄な気もするが、ペーパーレスが進まないのはどこも同じのようだ。
 
「過去5年間にこの場所で行われた勝負を知りたい」
「わかりました」
 
 私に代わり、彼女は慣れた手付きでパソコンを操作していく。作業を任せて立ち上がり明かり取りの小さな窓の外を見ると、ひらひらと雪が舞っているのが見えた。それでも差し込む日差しは強いことに変わりない。変な天気だ、とぼんやり考える。
 
「課長、まとめました!」
「仕事が早い。ありがとう」
 
 ご丁寧に印刷までされたデータを受け取り、四つ折りにして内ポケットにしまった。
 思ったよりもあっさりと用事が片付いてしまい、もったいないような気持ちになる。しかしいつまでも彼女の時間を奪うわけにはいかない。
 
「そろそろ戻ろうか」
「はい! って、わっ、わっ!」
「みょうじくん!」
 
 配線に足を取られた彼女の体を左腕を伸ばして受け止めたのは、咄嗟の判断だった。先ほどよりも強い衝撃が背中に伝わって、一瞬息が詰まる。どうやら思ったより派手に背中を打ち付けたようだ。
 
「課長、大丈夫ですか!? すみません。私、あぁもう何やってるんだろう」
「大丈夫。怪我は?」
「課長が受け止めてくださったおかげで何もないです、本当に」
「ならいい。良かった」
 
 資料室のひんやりした床と、本日三度目の彼女のぬくもりが相反する。この量の書類をぶちまけることにならなかったことだけ幸いしたな、とうっかり思った。
 
「すぐどきますから! 課長怪我は本当にないですか?」
「いい、それから」
 
 頼むから、もう少しこのままでいさせてくれ。
 不意に出た言葉だった。彼女の体温がどんどん上がっていくのを感じる。廊下で抱きしめたときよりもずっと、ずっと。
 
「あの、課長……?」
「すまない、もう少し」
 
 こうなれば自棄だ、と言う代わりに少しだけ力を強めて彼女を抱いた。受け身を取った右腕も、彼女の体にゆっくりと回す。上司としては、失格モノだろう。恋愛関係にあるわけでもない女性の体をこうやって触るのは、良くない。それでも止められなかった。
 
「課長」
 
 腕の中で彼女が身じろぐ。逃さないように、力が籠もる。自分の行動を止められなかった。ふつふつと湧き上がる感情に何も言えないまま、ただ抱きしめていた。
 
「課長」
 
 だめだ。
 
「真鍋課長」
 
 だめだ。
 
「真鍋かちょ「もう私は、課長じゃないよ」
 
 ”密葬課”の真鍋匠はいない。今いるのは”賭郎弐拾九號立会人”の真鍋匠だ。
 彼女は「すみません」と謝って黙り込んだ。私は別に、君の謝罪を聞きたいわけじゃないんだ。ただ、今私が君といることを少しだけ肯定してほしかったんだ。君が私に付いてきてくれたことを本当に、私は嬉しく思っているんだ。
 
「こんな時に、おかしいことを言ってもいいかな?」
「課長はよくおかしなことを言うので、問題ありません」
「そうか」
 
 密葬課の形は無くなれど、培ったもの、我らの生き戦った証は消えない。そんな人生の物語の一幕に、私には君が、君には私がいて嬉しく思っているんだ。
 
「一緒に来てくれて、ありがとう」
「……は゛ぁ゛、い゛」
 
 物凄い嗚咽混じりの返事に、驚きと笑いが同時に訪れる。思わず上がった高笑いに、彼女がとんとんと胸の辺りを力なく叩いた。
 
「な゛ん゛て゛笑゛う゛ん゛て゛す゛か゛〜〜〜」
「そんなに泣かれると思っていなかった」
 
 ずびずびと鼻水をすすった彼女をちらりと見ると、私のシャツは涙でシミが出来ていた。これは着替えないとなぁ、と考えていると彼女はごしごしと目元を擦ってずい、と顔を寄せる。
 
「私は! 貴方となら地獄まで行くって! 誓ってるんです!」
「……良い覚悟だ」
 
 口を一文字に結んで、これでもかというくらいに目に涙を溜めた顔は情けなくも愛しい。きっと私は、初めて出会ったときからずっと恋に落ちていたのかも知れない。あの真っ直ぐな瞳に、確かに抱えているプライドに。
 
「君は本当に魅力的だ」
「またからかっているんですか」
「からかってなんていないさ」
 
 二人寝転んだまま、指先で涙を拭う。くすぐったそうに少し目を細めるから、私も思わず口元が緩む。愛しい。歯止めが効かなくなりそうだ。
 
「ただ、一ついけないな」
「何でしょうか……?」
「言っただろう? 何でも顔に出すのはよろしくないと。悪い人間に食べられてしまうよ?」
 
 彼女が何か言うよりも早く、唇を重ねた。
 付き合っているわけでもなく、上司と部下の関係でしかない。これは流石に言い逃れできないレベルで上司失格だなぁ、セクハラで訴えられたら賭郎はどう判断するんだろうなぁ、とくだらないことを考えていた。彼女が抵抗したらすぐにでも離れようと思ったが、一向にその気配はない。
 
「……みょうじくん?」
 
 唇を離し、今度はこちらから恐る恐る声をかけた。みょうじくんは呆け顔で、しばらくぼんやりとしてそれから口を開いた。
 
「……すきです」
 
 しまった、順番を間違えた。
 彼女と一緒に体を起こし、座ったまま彼女を見つめる。両手で顔を包み込むようにして親指で涙を拭ってからひとつ深呼吸。
 
「君を愛しく思っている。私に付いてきてくれて、本当にありがとう」
「はい。私を導いてくださって、ありがとうございます」
 
 ゆっくりと口付ける。今度も、彼女は抵抗しなかった。柔らかな感触に、ふわりと漂った香りに、溢れ出そうな欲望をぐっと抑え込む。
 このまま目茶苦茶にしたい衝動の代わりに、彼女の体を強く抱きしめた。年甲斐もなく彼女の唇を食んで、夢中で貪った。長い口付けだったと思う。やがて彼女から離れると、みょうじくんは赤くなった瞳を細めてくすくすと笑った。何がおかしいのかと問うと、彼女は控えめに笑いながら、静かに答える。
 
「課長の羽毛がくすぐったいから」
 
 今度彼女の手が頬に添えられ、細く柔らかな指がふわふわと弄ぶように撫でる。
 
「どこまでもどこまでも付いていきますから、鳥になって置いていくのだけはやめてくださいね?」
「卵は好きだが、鳥はならんよ」
「課長ならいつかなっちゃいそうですよ」
「さすがにそれはない。あとそれから「課長じゃない、ですね?」
 
 彼女はいたずらっぽく笑って、一瞬音を立てて唇を重ねた。
 
「真鍋さん、これからも末永くよろしくお願いいたします」
 
 ……それはプロポーズではないだろうか? と返せば、彼女は本日何度目かわからないほど面白いくらいに真っ赤になって、私はまた大笑いして彼女にぽかぽかと殴られたのだった。
 
 なぁ、君の香りがわかったよ。甘くて、少し爽やかな香り。今はまだ遠い春の香りだ。君はまるで、春のようだと思った。
 時はまだ12月。春の訪れはまだ遠いけれど、いずれ沢山の花が咲くだろう。その頃は私と君も、この場所で咲き誇れるだろう。そうして未来への礎を残していくんだ。私は、君と。