つぶやきの部屋

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2025/07/01 16:00

元帝光🌸ちゃんの話17
元帝光バスケ部の🌸ちゃん。

「このまま始めるわよ、合宿」って楽しげな声に「だ、騙された…!」って🌸が固まる。「だってこうでもしないと🌸ちゃん来てくれなさそうだったんだもん。ごめんね?」ってきゅるるんって顔で謝る相田に「…なんで、そこまでして…」って困った顔をする🌸に黒子が笑いかける。

「皆、🌸さんにいてほしいんですよ」って言葉に「いてほしいって…私、何もしてないじゃん…」って泣きそうな顔をするけど「いやいやいやいや!!夏合宿覚えてないの!?」って小金井が声を上げて「飯は上手いし、ドリンクもタオルもタイミングばっちりだし!なんて言うの?こう、かゆいところに手が届く、みたいな!」って興奮した様子で話し出す。

「そ、れは…別に、普通のことをしただけで、」って戸惑う🌸に「帝光バスケ部はマネージャーまでヤベー奴揃いなのかよ」って日向が笑って「誰にでもできることじゃねーよ」って言うから🌸の目が見開かれて、「あれはちゃんと選手のことを見てて、仕事が出来る奴だからこその動きだったよな」って木吉が🌸の頭をポンポンって撫でるからじわじわ涙が滲む。

「でも、桃井みたいに、特別なことできないし…っ、」って泣きそうな顔で言う🌸に「特別なことって、俺らだって普通のことしかできないよ。バスケやってる奴が全員キセキの世代みたいな奴だったら大変だしな」って伊月が笑って言うから、🌸の顔がくしゃりと歪む。

「なにもできないから、役に立たないから、バスケ部にはいられないと思ったの。使えないって、いらないって、言われたくなかったから辞めたのに…っ、」ってぽろぽろ泣き出した🌸に黒子が声をかけられずにぎゅっと拳を握りしめる。黒子よりも先に駆け寄った相田達を見つめながら悔しさで唇を噛み締めた。

自分たちにも、こうして泣いてくれればよかったのに。そうしたら、引き留められたのに。と、そこまで考えてからハッとした。自分たちは、今の先輩たちのように感謝を伝えただろうか。彼女でなければならないのだと、大事な仲間であると、言葉にして伝えただろうか。

「…本当に、あの時の僕たちはバカだったんですね」って呟いた黒子が泣きそうに顔を歪める。でもすぐに、火神が言っていた『ウインターカップでキセキの奴らを全員ぶっ倒して、アイツらの首根っこひっ捕まえてアイツんとこ連れてきゃいいだろ。んで、全員で謝れ』って言葉を思い出してハッとする。

視線の先では、誠凛の先輩たちに囲まれて照れたようにはにかむ🌸がいて、本当なら自分たちの隣でずっとああして笑っていてくれるはずだったのに、と思ったらズキリと心が痛む。マネージャーとして、誠凛高校のバスケ部に入って欲しいと思っていた。

「僕が、誘って、頷いて欲しかったなんて、傲慢ですね」って寂しそうな、泣きそうな表情を浮かべた黒子には誰も気付かない。ウインターカップでは、マネージャーとして一緒に試合に参加すると笑った🌸の姿は、黒子が一番望んでいたものであったはずなのに、心の底から喜ぶことが出来ないのは、黒子と🌸の間の溝が埋まっていないから。どこかまだ、ぎこちない様子の2人に部員全員が心配をせずにはいられなかった。




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