つぶやきの部屋

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2025/07/05 23:50

元帝光🌸ちゃんの話24
元帝光バスケ部の🌸ちゃん。

ウインターカップが終わった翌日。黒子に呼び出されて向かったストバスのコートで🌸を待っていたのはキセキの世代の皆だった。ひゅっ、と喉が鳴って指先が微かに震える。それを隠すために、きつく握り締めた手を背後に隠して「ひ、さしぶりだね、」って笑った🌸だったけど、視線を泳がせて誰が見ても分かるほどに表情を強張らせた🌸に全員の胸が痛む。

「〜〜ッ🌸っち、ごめん!!違うんス、🌸っちのこと、いらないなんて思ったこと、一度だって無いっスよ」「…毎日、俺たちのために汗水流して働いているお前が、心配、だったのだよ」「…だから、お前がそんなに頑張んなくてもよくなる方法ねーのかって、話してたんだよ」「決して、🌸さんが役立たずだとか、いらないだとか、そんな話をしていた訳じゃないんです。誤解させるような言い方をしてしまって、本当にごめんなさい」

「🌸ちんが辞めるって言った時、他のチームの奴らみたいに、もう俺たちのことなんかどうでもよくなったんだって、思っちゃったんだよね」「誰よりも一生懸命で、誰よりも俺たちのことを考えてくれていたお前が、そんなことをするはずが無いって。少し考えれば分かることだったのに、信じられなくて…すまなかった」「ごめんね、🌸ちゃん。引き止められなくて…っ、ずっと、手を握ってあげられなくて、ごめんね…!」

皆の言葉に、🌸が涙を我慢出来るわけが無かった。ぽろぽろと溢れ出した涙は、徐々に大粒の涙に変わって、🌸の頬を濡らす。全部、全部、自分の勘違いだった。勝手にショックを受けて、勝手に落ち込んで、自分で自分の首を絞めただけだった。両手で顔を覆って、ぺたりと座り込んだ🌸が泣きじゃくりながらも言葉を紡ぐ。

「わたしが、わるいの…っ、!信じる強さが足りなかったの…!勝手に嫉妬して、勝手に背を向けて、被害者面して泣いて…!ごめんなさい、わるいのはみんなじゃない、わたしが…っ、ごめんなさい、ほんとに、ごめんなさい…っ、!」って泣きじゃくりながら何度も謝る🌸に、堪らず黄瀬が駆け寄って背中を撫でる。

「もっと、もっと早くに、ちゃんと話せば良かったんスよね、俺たち」って泣きそうな顔で呟いた黄瀬が、🌸の肩を抱き寄せる。「俺たち、みんな、背中向けちゃったから…だから、ダメだったんスよね」って泣きそうな、震える声で言う黄瀬に🌸がそっと顔を上げる。涙で濡れてぐしゃぐしゃになった🌸の頬を両手で包み込んで、黄瀬が笑う。

「🌸っち、いっぱい話そう。今までのことも、これからのことも。🌸っちが思ってたこと、思ってること、全部教えて。おれたちも、いっぱい話すから。だから、🌸っちのこと、もっと教えて。ね、?」って涙を流した黄瀬に🌸の目から再び涙が溢れ出す。

「うん…っ、うん…!はなす、はなしたい、わたしも…、みんなのこと、しりたい、」ってぽろぽろ涙を流して頷いた🌸に、今度は桃井が抱き着いて「🌸ちゃん、ごめんね。いっぱい、いっぱい寂しい思いさせて、ごめんね。ほんとは、もっといっぱい話したかったの、仲良くなりたかったの。まだ、遅くないかなぁ…?」ってぽろぽろ涙を流す。

「おそくない、わたしも、なかよくなりたかった、ちゃんと…っ、ともだちに、なりたかったぁ、」って2人でわんわん泣いて、抱きしめ合う姿を見て、黒子の瞳にも涙が滲む。もっと、もっと早くに話をするべきだった。もっと、もっと沢山、話をして歩み寄らなければいけなかったんだ。過ぎてしまった時間は戻らない。それでも、これから先の未来は、いくらだって変えていけるから。




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