※ちょっと暗め※
※微妙に病んでる※
※諏訪さんも悪い※
※恐ろしく短い※



「ねえ、さっきの子、誰?」
「同じ科のやつ、どうした?」



諏訪さんの背中に頬をくっつけて、腕をお腹に回す。私の小さな呟きに答える諏訪さんの声に小さく息を吐く。きゅっと腕の力を強めて隙間を埋めるようにくっつく。



「梓?どうした?」



同じ科の子だなんて、嘘。さっきも、昨日も、その前も。あの子と諏訪さんが一緒に歩いているところを何度も見た。手を繋いで、抱き合って、キスをして。



「…信じない」
「梓?」
「ううん、何でもない」



諏訪さんが私を裏切るなんて信じない。あの子になんて、あげない。諏訪さんは、私の。



「諏訪さん、すきだよ」



(裏切りなんて信じない)
2017/2/6 執筆


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