元々少し体調が悪かったことと、周りがみんな自分のせいでタヒんでいく夢を見ていたせいでメンタルがちょっと不安定だった雛。突然ひゅうっと呼吸が乱れて、何とか呼吸を整えようとするけど、焦れば焦るほどダメでぽろぽろ涙が出てくる。
動けなくて体育館の隅っこでしゃがみ込んだのにすぐに気付いた菅原が「雛?どした?」って駆け寄ってくるけど答えられなくて「ひっ…ぅ、っ、けほっ、」ってひゅうひゅうって変な音を立てて荒い呼吸を繰り返す雛に菅原がすぐ異変に気付く。
「雛、大丈夫だから。ゆっくり息しような」って背中を撫でられるけど(だめ、迷惑かけてる。練習中断させてる、わたしのせいで、)って思ったらどんどん呼吸が荒くなっちゃって「ひゅぅ、ッ、はっ、は…ッ、」って益々苦しくなる。頭が真っ白になって昨日見た夢も頭をよぎって、どんどんマイナスな方に意識が向いて涙が溢れる。
「は、っ…や、だ…ッ、やだ…っ、ごめん、なさ…ッ、ひゅうっ、げほっ…けほっ、」って呟く雛に「大丈夫、大丈夫だから。雛、聞こえるか?」って菅原が何度も声をかける。様子がおかしいことに気付いた澤村、東峰も駆け寄ってきて「スガ、どうした?」「雛に何かあった?」って聞いてくるから「詳しくは分かんねぇけど、多分過呼吸になりかけてる」って菅原が雛の背中を撫でながら答える。
すぐに澤村が雛の隣にしゃがみ込んで「雛?分かるか?」って声をかけるとぼろぼろ泣きながら謝ってくるから「うん。大丈夫だから、迷惑なんかじゃないよ」って背中を撫でる。「雛、俺の事見て。うん、偉いな。ゆっくり息しような、吸って…吐いて…うん、上手。もう一回な」って菅原と澤村が一緒に雛の呼吸を整えて徐々に呼吸が落ち着いていく。
ぼろぼろ涙を流す雛の涙をタオルで優しく拭った東峰が雛の頭を撫でて「大丈夫だからな。何にも怖いことないから」って言うから安心で体の力が抜ける。ふらっと傾いた体を菅原が抱きとめて「疲れたな。大丈夫だから、寝てもいいよ」ってとんとんって背中を叩けば「ご、めんなさ…」ってまた謝るから「謝らなくていいよ。雛は何にも悪いことしてないだろ」って澤村が雛の顔にかかった髪の毛を優しく払う。
先輩たちの大丈夫に安心して、そのまますうっと眠りについた雛を東峰がふわっと横抱きにして「目の下、クマできてる」って呟いたら雛のジャージを持って駆け寄ってきた清水が「昨日、寝れてなかったみたい」って困った顔をする。
ステージの上に澤村達のジャージを敷いて、その上に雛を寝かせる。ぎゅうっとしがみつくように東峰のジャージを握りしめてるから「ははっ、旭離れちゃダメだってよ」って菅原が笑うから「めっちゃ強いんだけど、ほんとに寝てる?」って東峰も苦笑い。
そのまま雛を起こさないようにジャージを脱いで雛の傍に置けばそれを抱きしめて小さく丸まるから「……猫みたいだな」って澤村が笑う。そのまま30分くらい眠ってた雛が目を覚まして「……!?ご、ごめんなさい…!」って申し訳なさで半泣きになるのはまた別のお話。