雛が侑と付き合ってるIF。「雛が、浮気してるって、言われたんやけど」って突然言って来た侑に雛が「誰に〜?」ってご飯作りながらけろっと返すから「……友達やけど、なんでそんなけろっとしてられんねん」って侑はちょっともやもや。
喧嘩腰な言い方になってしまったけど雛はそんなの全然気にしてませんみたいな朗らかな声で「え〜浮気なんてしないよ〜」ってケラケラ笑うから、その余裕そうな態度に益々モヤモヤしてしまう侑。「なんやねん、それ…何でそんなに余裕そうにしてんねん…!」って声を荒げて雛の肩を掴んで自分の方を向かせる。
が、にっこり笑った雛に一瞬で心臓止まりそうになる。「なあに?」って笑う雛に「え、あ、や…おこ、っとる…?」って恐る恐る聞いたら「え〜!怒ってないよ〜!どこの誰とも分かんない女の子に彼女浮気してるよって言われて信じたことなんて怒ってないよ」って言われて「はっ!?あ、いや、なっ、何で女って決めつけんねん…!男友達かもしれへんやろ!」って慌てて言うけど「え、男友達なの?」って言われて言葉に詰まっちゃう。
「ほら、女友達じゃん。あーあ、悲しいなあ。私はこんなに侑くんに尽くしてきたのに簡単に疑われちゃうんだもんなあ」って言いながら鍋をかき混ぜる雛にハッとするけどもう遅い。「雛、こっち向き」って言っても「ちょっと火使ってるから止めて。もうすぐできるからあっちで待っててよ」って全然自分の方を見てくれなくて「っ、雛!」ってさっきみたいに肩掴んで振り返らせれば目にいっぱい涙を溜めてて。
「っ、べ、つにあの女の言うたことを信じた訳やなくて…!最近、雛が素っ気なかったから、」って雛の涙にたじたじの侑がいる。「なんにも、言ってないじゃん」ってぽろっと涙を流してまたすぐ鍋をかき混ぜ始める雛に「あーー!!クッソ!!」って頭を掻きむしってコンロの火を止めて雛を抱き上げる。
「きゃあ!?なっ、なに!?」って目をぱちぱち瞬かせる雛を寝室のベッドに放り投げて覆い被さって「……わるかった」ってちっっっっちゃい声で言うから「…は?」って首を傾げちゃう。「っ、せやから!悪かったって!言うてんねん!」って怒られるから「…なんで、侑くんがキレてんの」って雛も冷たい声で返す。
「キレたいの、私なんだけど。知らない女に浮気してるとかデマ流されて、しかもそんなデマを彼氏がいとも簡単に信じて疑ってきて、なんなの」ってぽろぽろ涙を流してそっぽ向く雛に「写真見せられたら、そりゃ焦るやろ!!」って侑が言えば「なんの写真よ!!」って雛もつられて声が大きくなる。
「知らんわ!!知らん男と楽しそうに腕組んで歩いてる写真見せられたら、嫌でも疑うやろ!!」って言われて一瞬マジで何の話?って思うけどすぐに思い当たってぼろぼろ涙が出てくる。「〜〜ッ!侑くんのばか!!」って言う雛に反論しようとしたら「私が前にお兄ちゃんと遊びに行くって言った時のやつでしょそれ!!出かける前に服も見せたし、お兄ちゃんの写真も見せた!!そうやって、勘違いして侑くんに嫌な思いさせたくなかったから、ちゃんと前もって言ってたのに、全然私の話聞いてないじゃん!!」ってギャン泣きで怒られて完全に自分が悪い事が確定する。
あーとかうーとか言葉にならなくて固まってれば「もういい。どうせ、侑くんは、わたしにきょうみなんてないんでしょ」って言われてカッと頭に血が上っちゃう。雛の手首を掴んでた手に思い切り力が入るから雛の眉間に皺が寄る。
「ふ、ざけんなや!!俺が、俺が雛のことどんだけ好きやと思ってんねん!!好きやなかったらお前が他の男と映ってる写真見てここまで取り乱したりせえへんわ!!しょっちゅう喧嘩してばっかりで、いつ見放されるかって、俺がビビっとることなんて知らへんやろお前!!ほんま、ほんまふざけんなよ…!」って泣きそうな侑の声にハッとして顔を見れば情けないくらいに泣きそうな顔してて「な、にそれ…そんなの、いってくれなきゃわかんないよ」って雛も声が震える。
「言えるわけないやろ、こんなカッコ悪いこと」って言われて愛おしさがふくふく膨れ上がっていく。「あつむくん、て、いたい」って言えばハッとしたような顔で手を離すけど、雛の手首にくっきり残った手の跡を見て「っ、」って怒られる前の子供みたいな顔をする。「わたし、あつむくんのこと、だいすきだよ」って手を伸ばして「ぎゅって、してくれないの」って言うと「…して、ええの?」って言うから「してくれないと、さみしい」って言えば恐る恐る抱きしめてくれる。
「嫌なら嫌って言ってよ。好きなら好きって言ってよ。かっこいいあつむくんも大好きだけど、かっこ悪いあつむくんも好きになりたいよ、わたし」って言えば「いやや、好きな女にかっこ悪い所見せたい男がどこにおんねん」って言うから「見せようとしなくていいよ。でも、見せないようにはしないでよ」って言えば「…きらいに、ならへん?」って言うから「なんないよ」って言えばゆっくりと抱きしめる手の力が緩められてどちらからともなく額がこつんとぶつかる。
「私も、カッコ悪いとこ見せるけど、嫌いにならないでね」って言えば「なるわけ、ないやろ」って言われて「ふふ、うん。そうだね」って雛が嬉しそうに笑うから侑の胸がぎゅうっと膨らむ。「雛、」って名前を呼んで唇を重ねれば「もういっかい」って言われて何度も、何度も、触れるだけのキスを繰り返す。
暫くそれを繰り返して「雛、このまま、してもええ?」って聞く侑だけど「だめ。ご飯食べてないでしょ」ってちゃんと断られて「…ここは可愛くええよって言うとこやろ」ってぶすくれれば「あとでねって言うのは、可愛くないの」ってそっぽ向かれるから「…それはそれで、ええんとちゃう」って可愛くない返事しちゃう。