いつも見ている景色を君に

身長が小さくてネットから手が出ないって話をした雛。きょとんと首を傾げた木兎が「じゃあ手出してみたら?」って言うから「え?どうやって…」って言ったら後ろに回ってきた木兎にふわっと抱き上げられてあっという間にネットの白帯が目の前にくる。

「ちょ、木兎さん!?」って慌てた赤葦が止めようとするけど「〜〜ッ!すっごい!こんなに高いんだ…!わぁ…!木兎さんありがとうございます!」って楽しそうなきらっきらの笑顔で雛が大はしゃぎしてるから赤葦も止めるに止められずに止まっちゃうし、大喜びの雛に木兎の機嫌も上昇しちゃう。

「どーだ!すごいだろ!」って言う木兎に「はい!木兎さんはいつもこんな素敵な景色を見てるんですね!」って笑う雛がいて抱き上げられたまま楽しそうにお喋りをしてるから「木兎さん、一旦下ろしましょうか」って赤葦がようやく1回止めに入る。

そこでようやく雛も脇の下に木兎の手があって、自分の全体重が木兎の腕に乗っかってることに気付いて「〜〜ッ!?ぼ、木兎さんダメです!下ろしてください!私重いから…!」ってさっきまでの笑顔はどこへやらで半泣きで訴え出すから「?別に全然重くないけど?」ってきょとんと首を傾げながらも雛を下ろす。

「お、重くないわけないじゃないですか…!」って言う雛に「全然重くなかったけど、まあ軽くもなかった!」ってバカ正直に木兎が言うから「木兎さん、それ全くフォローになってません」って赤葦は額を抑えるし雛はあまりの正直差に最早笑うしかなくて笑っちゃう。

「あはは!そりゃそうですよ!」って笑う雛に「ほんとにごめん」って赤葦が申し訳なさそうに眉を下げるけど「全然!これで軽いよって言われる方が困っちゃうもん。まあでも人1人を腕だけで持ち上げられるのは木兎さんのすごいとこだよね」ってくすくす笑いながら雛が木兎を褒めるから「すごい!?俺すごい!?ふははは!やっぱ俺最強〜!!」って木兎が喜ぶ。

そんな姿を見て「木兎さんの貴重なすごいをおすそ分けしてもらったので、今ならジャンプして手出そう」って雛が言うけど「多分それは無理だと思うけど」って赤葦の冷静なツッコミが飛んできて「ねえちょっとはノッてよ!」って怒る雛がいる。

その姿が木兎とどうにも重なってしまって「ははは!ごめんって」って珍しく声上げて笑っちゃう赤葦がいるんだよね。まあ木兎が雛を抱っこした時にちょっと胸に触れたことなんて誰も知らないことです。

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