雛が合宿の時に脱いだ靴のサイズの小ささに驚く木兎達。めちゃくちゃデカい声で「ちっっっちゃ!?!?」って木兎が言うから皆何だ?何だ?って集まってきて木兎の隣に並んだ小さな雛の靴を見て「「ちっっっちゃ!?!?」」ってまた叫ぶ。
「どうしたんですか?」ってひょっこり顔を覗かせた雛の足元に皆の視線が集まるから「……えっ、なんですか…?」ってたじたじ。「……雛ちゃんさ、足のサイズどんくらい?」って木葉に聞かれて「23?とかです」って言うから皆「えっ?ちっちゃくね?」「俺ら踏んだら潰れるじゃん」ってそわそわし出す。
「えっあの、全然普通です。小さくないです」って言うんだけど「いやだって見てみなよこれ」って木葉が指差す先にあったのは木兎の大きな靴と雛の小さな靴で「いやそりゃ木兎さんと比べたら小さいでしょ!?」ってなる。でも「俺たちからしたら小さいよ」って赤葦にも言われて「ええ…そんな…」って困った顔すれば「俺、雛ちゃんのこと潰さないように気をつけるから!」って木兎にぎゅっと手を握られて「あ、はい…お願いします…」ってなる。
でもその姿を見て赤葦が「木兎さん、あんまり力いっぱい握りしめたら雛の手が潰れますよ」って言うから木兎がしゅばっっと手をあげて「潰れた!?!?」って言ってくるから「潰れてないです」って笑ってしまう。「潰れるわけないじゃないですか」ってくすくす笑った雛の手をまじまじと見て「良かった…潰れてない…」って木兎が呟く。
そんな木兎の手をきゅうっと握って「木兎さんの手は、チームを勝利に導くエースの手ですよ。あ、あと、私の事を大事にしてくれる優しい手です」ってふにゃっと笑うから皆きゅんとするよね。ぽかんとしてから嬉しそうにふにゃふにゃっと締まりのない笑顔を浮かべた木兎が「まあな!!やっぱり俺最強!!」ってヘイヘイヘーイ!ってぴょんぴょんしながら体育館に戻ってくのを見送ってれば「俺は?」って赤葦が雛の手をきゅっと握ってこてんと首を傾げてくる。
「えっ、赤葦?赤葦の手は…何だろ。あ、指長い綺麗」「あ、うん。それはありがとう」「どういたしまして?」「そういう事じゃなくてさ」「ありゃ」って2人でクスクス笑い合う。「赤葦の手は、そうだなぁ。皆の背中を押してくれる、魔法の手かなあ」って笑う雛に赤葦が「背中?」って聞くと「そう。だってセッターって攻撃に直結する1番大事なポジションでしょ?皆が思いきり攻撃できるのは赤葦のお陰じゃん」って真正面から言われて「……初めて、そんなこと言われたんだけど」って照れ隠しで赤葦がぷいっとそっぽを向く。
「あっ、ちょっと!聞いといて照れないでよ!私まで恥ずかしくなるじゃん!」って雛が怒れば「いや今のは雛が悪いでしょ」って赤葦も言い返してきて、それから顔を見合せて笑っちゃう。そんな姿を見て木葉が「いやあ〜青春だねぇ〜」って茶化してくるから「木葉さんいつからいたんですか」「最初からいましたが???」「盗み見…?随分大胆ですね…」「いや盗んでないからね???俺の目の前で君達が始めたんだからね???」って今度は3人でわいわいすることになるよ。