めちゃめちゃ猫舌の雛。それを知らなかった黒尾がやらかす。「雛ちゃんほら、こっちも食べな」って取ってあげたらいつものテンションでぱかっと口開けて待ってるから黒尾も可愛いなあって思いながらあーんしたらたちまち雛の目に涙が滲む。
「えっ何!?どした!?」って大慌ての黒尾の前で両手で口押さえてぷるぷる震えてるから何が何だか分からない。何とか飲み込んで泣きそうな顔で「やけろひは…」って言う雛に「エッあっ、ま、マジで!?」って黒尾がびっくり。湯気出てなかったし持ってきてから割と時間経ってたからイケると思ってあげたけど雛にとっては全然まだまだアツアツだったから「ひは、いはい」ってきゅうっと眉間に皺を寄せて悲しそうな顔されちゃって黒尾の罪悪感MAX。
「こ、氷!氷持ってくるから!あと水!」ってドタバタ走って行った黒尾を見送ってちょっとでも舌を冷やそうとして閉じた口をちょこっとだけ開けて舌をべぇって出してたら「舌しまい忘れた猫みたいになってるぞ」って笑いながら夜久が近付いてくる。
雛が「ひは、やけろひはの」って何とか訴えるけど「なんて??」って夜久が首を傾げるからちょっとずつ復活してきた口で「やけろしたんれす」って伝えれば「やけど?何で?」って益々首を傾げられる。「黒尾さんにやけろさせられまひた」って言いながらんべ、って舌を出せば「はぁ?黒尾が?何でまた…っつーかその黒尾はどこ行ったんだよ」って怪訝な顔できょろきょろ辺りを見回して黒尾を探す。
「いまみずとこおり…」って途中まで言いかけたところで黒尾が「あれ?やっくんどしたの。あ、雛ちゃんこれな、水と氷」って後ろからひょこっと現れるからありがたく水と氷の入ったグラスを受け取る。大きめのごろごろした氷がいっぱい入ってるグラスを傾けて口の中に一個入れてからころ転がして水を飲んでってやってる雛の横で黒尾と夜久が話してる。
「で?何してんのお前」「いやそれが…」って一通り事情を話した黒尾に「マジ?」「いやまじ」って夜久がびっくりした顔するから黒尾も真剣な顔で頷く。何だかよく分かってない雛が「??」って首を傾げれば2人揃って雛をチラッと見てから頭を抱える。
「な、なんれすか…」って戸惑いながら聞けば「烏野の奴らが過保護になるの分かるわ」「エッ」「普通に心配だもんな。いつか大怪我しそう」「しませんよ…」って2人が真面目な顔で言ってくるから苦笑いが零れる。「ちょっとまひになってきまひた」って氷からころ食べてる雛に黒尾が「大丈夫。責任はちゃんと取るから」ってふざけて言い出して「何のだよ」って夜久がけらけら笑う。
雛もそれに乗っかって「ほんとですか?約束ですよ」って3人でふざけてたら、そこだけピンポイントで聞きつけた烏野3年ズが「「ウチの子はやらんが??」」って怖い顔で駆け付けてくるよ。