雛が夜久と付き合ってるIF。お互いの誕生日を知った時に「8と8で拍手の日だ!」って話をしたことを昨日のことのように覚えてる雛が夜久の誕生日を忘れるはずもなく1週間以上前からずっとそわそわそわそわしてるから、夜久もそれに気付いちゃって笑っちゃう。
「俺の事ビックリさせようって思って何か考えてるのバレバレなんだよ。可愛いよな」って黒尾と海に笑いながら話すから「はいはい惚気ご馳走様で〜〜す」「意外としっかり顔に出るからね」って笑ってる。雛は「どうしよ〜!ただプレゼント渡すだけじゃつまんないよね!?」ってずっと縁下達に話してるから「その話飽きるほど聞いたよ」「普通にプレゼント渡せばいいじゃん」「衛輔くんなら何貰っても喜ぶだろ」「そんなに悩むなら自分にリボン付けてプレゼントは私とかやればいんじゃねぇの?」「なんでもします券とかな!」って全員ほぼ聞いてないの笑うよね。
「いっぱい考えたけど、やっぱりバレーしてる衛輔くんが大好きだから」って笑った雛が夜久に渡したのはタオルとTシャツ、そして可愛く折られた小さな紙。「お、これ俺が前言ってたやつ」ってタオルを見て嬉しそうに笑う夜久に「白と赤で迷ったんだけどね、やっぱり赤かな〜って」って嬉しそうに雛も笑う。
夜久がこのタオルがめちゃめちゃ手触り良くて気に入ってるって言ってたタオルだから間違いないよね。「なんだよこれ!」ってげらげら笑いながらTシャツを広げた夜久に「ウチでは鉄板ネタだからね!」って雛が笑って自分のジャージのファスナーを下ろせば、そこには白地に赤文字で大きく『バレー馬鹿』って書かれてて、夜久のTシャツには赤地に白文字ででかでかと『リベロ魂』って書かれてる。
「こういうのね、作ってくれるところがあるの。めちゃめちゃ良いでしょ」っていたずらっ子みたいに雛が笑うから「練習で着るわ。サンキューな」って夜久も釣られるようにくしゃっと笑う。それから可愛く折られた小さな紙を見て「これは?」って首を傾げると雛の顔がじわじわ赤くなっていく。
「それは、開けてみてからの、おたのしみ、です」ってどんどん声が小さくなってくから何が入ってるのか益々気になっちゃうよね。破らないようにそっと折られた紙を開けば、そこにあったのは『私からちゅーします券』の文字。「…これマジ?」って目をまん丸にする夜久にぶわわっと顔を赤くした雛が「……まじ」ってそっぽ向くから嬉しくて嬉しくて夜久の頬がゆるゆる緩んじゃう。
「今って使えんの?」って聞いてくる夜久に「今!?」ってびっくりして飛び跳ねちゃう。「うん。今。なー、はーやーくー」って雛の手を掴んで全然逃がしてくれない夜久にどきどきしながらもちゅってほっぺにキスすれば「なーんだ口じゃないのか」っていたずらっ子みたいな顔で笑いかけてくるから「からかわないでよ!」ってぷんすこ怒る。
「なあ、ほんとに口にはしてくれねえの?」って掴んだ雛の手を指の腹ですりすり撫でながら首を傾げれば「う…」って雛が顔を赤くして固まる。「俺、誕生日なんだけど」ってここぞと言わんばかりににんまり笑う夜久に半分ヤケになりながら「〜〜〜っ、じゃあ目瞑って!!」って雛が言う。
「ん、」って目を瞑ってくれる夜久にそおっと近づいて、ぎゅっと目を瞑って唇にちゅってキスをする。すぐに離れようと思ったのにぐっと後頭部を押さえられて離れらない。びっくりして目を見開けばすっと目を細めて獲物を狙う猫みたいな目をした夜久と目が合ってしまって途端に力が抜けちゃう。
無意識に開いた口の隙間からぬるって舌が入ってきて、夜久の手で耳が塞がれてるせいで頭の中にくちゅくちゅ唾液が交わる音が直接響く。「ふぁ、っ…ぁん、」ってどんどん力が抜けてってソファにくたっと凭れれば「雛、これって場所の指定とか、有効期限とか書いてないけど…俺の好きに使っていいんだよな?」って言われて(あげなきゃよかった…!)って後悔するけどもう遅いよ。