知らない人がいっぱいでびっくりしただけ

黒尾の大学の学祭に遊びに来た雛。来たはいいものの黒尾はいないし、自称黒尾の友達に絡まれるしで帰りたいモードになっちゃう。「黒尾んとこ連れてってあげるから!」って腕掴まれてたら「ちょっとちょっと、ウチの子に何してんの」って声が聞こえて涙腺崩壊。

「く゛ろ゛お゛さ゛ん゛」って頭突きする勢いで黒尾の胸元に突撃するから「うぐっ、え゛っ…ちょっとガチ泣きじゃん。どしたのよ」って戸惑いながら背中をとんとん撫でる。「く゛る゛の゛お゛そ゛い゛ぃ…!」って言う雛に「あらら、怖いお兄さんに絡まれて怖かったねえ」ってよしよしって頭を抱え込むようにして抱しめれば、ぐすぐす鼻を鳴らしながらしがみついてくる。

口調はふざけてるけど、自称友人の男を見る目は鋭いから「あ…や、わ、悪い…泣かせるつもりじゃなくて…」って男がたじたじになりながら後ずさる。「分かってるって。でも、そのつもりがなくても泣かせるのはねぇ?」って嫌味ったらしく言ってくる黒尾に「わ、悪かったって…」ってバツの悪そうな顔をして立ち去る。

雛の背中をとんとんって叩いて「怖いお兄さんいなくなったよ、雛ちゃん」って言えば「…黒尾さんのが、怖いお兄さんじゃん…」って鼻をすすりながら言ってくるから「ちょっと」って笑っちゃう。「あの人、ほんとに友達なんですか」って不満そうに唇を尖らせる雛に「いやぁ…選択授業で被ったことあるだけかなぁ」って言えば「そんなの他人じゃん」って益々不満そうな顔。

「黒尾さんの友達って言うから無下にしなかったのに」ってぶすっとするから雛の頭をぽんぽんって撫でてから「俺の友人関係に気を使ってくれたんだ?優しいねえ」って言えば「…そういうのじゃ、ないですけど」ってぷいっとそっぽ向くから可愛くて抱きしめちゃう。

「雛ちゃんいい子だから黒尾さんが好きなもの奢ってあげましょうかねぇ」って言えば「なんでも?」って聞いてくるからちゃっかりしてんなあって笑いながら「なんでもいいよ」って言えば「…じゃあ、りんごあめ…」って近くの屋台指差すから「仰せのままに」っていたずらっ子みたいに笑って雛に手を差し出せば小さな手が重ねられてきゅっと握られる。

「他には?何か食べたいのある?」「…ぽてと」「あーあっちにあったな」「黒尾さんは?」「俺は焼きそばかなあ」って2人で話しながら列に並んでりんご飴を買う。「おいしい!」「それは良かった」「黒尾さん食べる?」「食べていいの?」「?いい、ですよ…?」「関節キスになっちゃうよ?」「?えっ…あっ、そういうこと?」「全然何とも思ってないのね」ってけらけら笑う黒尾に「だって普段から回し飲みとかしてたし…今更なんとも…」って気まずそうな顔する雛がいるからもっと笑っちゃう。「うそうそ。ちょっと雛ちゃんのこと揶揄おうかなって思っただけだから」って頭を撫でれば「それはそれでむかつくけど…」ってむすっとするから可愛いね。

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