及川と放課後に一緒に遊んでた雛。「最近あんまり寝れてないんだよね」って話になって「及川、お前…風邪なんか引きやがったらぶっ飛ばすからな」って怪訝な顔する岩泉に「引きません〜!」って及川がいー!って返す姿をきょとんと雛が見てる。
「寝れないんですか?」って首を傾げる雛に「寝れはするんだけど浅いっていうか、風の音とかで起きちゃうんだよね」って困った顔をする及川に真面目な顔した雛が「……及川さんって、意外と繊細なんですね…?」ってびっくりするから「意外とって…」って苦笑いしちゃう。
「ストレスですか?それとも何か悩み事ですか?」って解決しようと色々聞いてくれる雛に「え、えぇ…ストレス、は無いと思うけど…悩み事も別に無いし…あっ、強いて言うならモテすぎちゃうことかな!」って言えば「通常運転ですね。心配して損しました」って冷たい目で返ってくるから「待って待って嘘嘘。ごめんって」って謝ればジト目で見られるから「ありがとね、心配してくれて」って雛の頭を撫でてお礼を言う。
そんな及川に雛がハッとしたような顔で「あ、人肌とか」って言い出すから「うん?」って首を傾げちゃう。「誰かと一緒に寝るとか」「誰と…?」「え、岩泉さんとか…?幼馴染だし…」「却下」「それは俺もちょっと…」「何で俺が振られたみてぇになってんだふざけんな」「いだっ」「ダメか…」「お前もケロッとした顔で恐ろしいこと言うな」「あでっ」って岩泉にチョップを食らって2人で頭を押さえて泣き真似をする。
「あ、じゃあ私と電話します?」「え?」「友達が彼氏と電話してると安心してすぐ眠くなるからよく寝落ち電話してる〜って言ってたんですよ。だから誰かと電話したら安心できるかなって思ったんですけど…」って話しながら段々自信が無くなって来て声が小さくなる雛だけど正直及川からすれば願ってもない話で「じゃあ…雛ちゃんが良ければ、お願いしちゃおっかな」ってふにゃっと表情が緩む。
「ほんとですか!じゃあ今日の夜電話しますね!」って自分の案が採用されたことが嬉しくてぱぁっと表情を輝かせた雛が笑うから「うん。よろしくね」って頭を撫でてあげる。嬉しそうに笑ってた雛がふと思い立って「岩泉さんも一緒に電話します?」って聞くけど「いや、俺はいい。このバカ頼むわ。よろしくな」ってくしゃっと頭を撫でられるから「了解しました!」って嬉しそうに笑って雛が敬礼する。
その日の夜、ご飯食べてお風呂も入って後は寝るだけになった雛が及川に電話をかければ3回目のコールくらいで「もしもし?」って声が聞こえるから「あ、及川さん?今大丈夫ですか?」って聞けば「うん。もう少しで予習終わるとこ」って返ってくるから「あっ、ごめんなさい。先に電話していいですかって連絡すればよかったですね」って雛がしょんぼりするから「大丈夫。ほぼ終わってるから、ちょっとだけ待っててくれる?」って笑っちゃう。
「はい!」って元気な返事の後、本当に喋らず静かに待ってるから笑いそうになりながら残りちょっとの予習を終わらせる。「お待たせ。ごめんね」って及川が声をかければ「私こそ邪魔しちゃってごめんなさい」って返ってくるから「俺が電話してってお願いしたんだから雛ちゃんは謝らないの」って笑いながら返す。
それから2人ともベッドに入って他愛の無い話をしてれば段々雛の返事がどんどんちっちゃくなっていくから「雛ちゃん眠い?」って笑いそうになる。「ねむくなぃ…」って明らかに寝てますって声が返ってくるから「寝ていいよ?」って言うけど「…だめ…おいかぁさん、ねむくなるまで…おきてる…」って言うから「俺もなんか眠くなってきたなぁ。雛ちゃん、俺も寝るからさ。一緒に寝よっか」ってわざとらしく言えば「ぅん…?ぅん…ねる…ます…」って返ってくるから今度こそ「んっふ、」ってちょっと笑いが我慢できなくて零れちゃう。
でも一生懸命起きようとしてくれる雛が可愛くて、嬉しくて優しく微笑みながら「おやすみ、雛ちゃん」って言えば「おやすみぃ…」ってふにゃふにゃの声が返ってきて、すぐに寝息が聞こえてくるから「ほんと、可愛すぎでしょ」って笑いながら寝息を聞いてたら何だか本当に眠くなってきてうとうとしちゃう。
「…ほんとだ。人肌、すっごいや」って笑ってそのまますとんと眠りに落ちた及川が朝までぐっすり、一度も目が覚めることなく寝れたもんだから「雛ちゃんパワーすげぇ…」って感動するよ。