だって、ちゅーしたかったんだもん

雛が及川と付き合ってるIF。ちゅーしたくて、でも自分からは言うのが恥ずかしくて、気付いて欲しくて家の中を歩く及川の後ろをず〜っと着いてくるから「どしたの、雛ちゃん」って及川が笑って振り返るけど「…なんでも、ない」って服の裾をちょんって掴む。

「なんでもないの?」「…うん」「ほんとに?」「……ちょっと、ある」「やっぱりあるんじゃん。どうしたの?」って顔を覗き込むように膝を折って屈んだ及川が雛の両手を優しく握って首を傾げれば、じわじわと雛の頬が赤く染まってちっっっちゃな声で「あのね、ちゅー、したい…」って言ってくるからあまりの衝撃に色々吹っ飛ぶ。

「……ハイ?」って驚きすぎてぽかんとしてしまった及川にびゃっと泣きそうな顔で「〜〜ッな、なんでもない!!!」って背中を向けて逃げようとするから慌てて後ろから抱きしめて「全然何でもなくないじゃん…!」って言えば「なんでもないもん!!」って益々逃げようとしてじたばたする。

顔も耳も首も真っ赤になりながら半泣きで文句を言ってる雛のこめかみにちゅってキスをして「ちゅーして欲しいんだ?」って囁けば「ぁ…ぁぅ…」って静かになるから、もう一度こめかみにキスして、耳、首筋、ってキスを落としていけば「…ふ、ぅっ…」って口元を手で押さえてぷるぷる震えてるから可愛すぎて頭を抱えずにはいられない。

「ちゅーして欲しくてずっと着いてきてたの?」って笑って言えば「う、うるさぁい…!」って顔を覆っちゃうから「ははっ、ごめんごめん。ね、キスしたいから手どけて?」って言えば、おずおずと手をどかしておそるおそる見上げてくるから両手で雛の小さなまん丸のほっぺを包み込んで唇に噛み付く。

「んぅ〜〜〜ッ、!?」ってびっくりしてピシッと固まる雛にゆっくりゆっくり丁寧にキスをすれば、どんどん雛の体から力が抜けていくからほっぺを包んでいた手を腰と後頭部に回して抱え込む。「ぷは、」って涙を浮かべながら一生懸命酸素を取り込む雛に「満足してもらえた?」ってちょっと揶揄おうと思って笑いかけたら、とろんとした目で「やだ、たりない。もっとちゅーする」って特大のカウンターを浴びせられて「〜〜〜ッなんッッッでそういう……!」って言葉を失う及川がいる。

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