苦しい時は我慢しないで教えて欲しい

※誰にも配慮していない体調不良ネタのため注意※

合宿中に体調が悪かった雛、明らかに顔色が悪いから夜久が「大丈夫か?」って傍に行けば真っ青な顔で「…だい、じょうぶ」って返ってくるから「絶対大丈夫な顔色じゃねえだろ…」って呆れながら背中を擦ってくれる。よく見たら額には冷汗が浮かんでて呼吸も少し浅くなってるから「雛、一旦外行こう。歩けるか?」って肩を抱いて体育館から出る。

夜久と2人きりになった途端に緊張が解けたのか「っ、げほっ、けほ、っうぇ…っ、」って苦しそうに咳き込みだすから夜久もびっくりするけど、すぐに背中を撫でて「雛、ゆっくり息しろ。ゆっくり、大丈夫だから」って声をかければ口元を押さえて「っ、ぐ…ぅ、けほっ…」って必死に咳を押し殺そうとするから夜久の眉間に皺が寄る。

「雛、我慢しなくていいから咳するならちゃんとしろ。苦しいだろ、それ」って背中を撫でて咳をするように促せば、ふるふる首を横に振った雛が「だめ、やだ…っ、けほっ、」って嫌がるんだけど我慢できなくて「きもち、わるい…っ、ぅえっ…」って口元を押さえながら吐いちゃう。

朝ごはんもちゃんと食べれてなかったから胃液と気を紛らわせるために飲んでた水しか出てこないのに吐き気は収まってくれなくて「ぅっ、ぐ…げほっげほっ、」って咳き込みながら涙を流してるから「全部吐いちまえ、大丈夫。怒ってないし、嫌いにもなんねーから。体育館で吐かないように我慢してくれてたんだよな。ありがとう、雛」って優しく声をかけながら夜久が雛の背中を擦る。

咳き込みながらもようやく吐き気が落ち着いた雛がぐったりと夜久に凭れかかるから頭を撫でてから自分の首にかけてたタオルで雛の口元を拭う夜久がいる。「もり、すけくん、ごめんなさい…」って小さな声で謝る雛に「何で謝んだよ。謝るようなこと、何にもしてないだろ?」って笑いながら夜久が頭を撫でる。

「ちょっと水取りに行ってくるから、こっちで待っててな」って日陰に雛を座らせた夜久が3年ズと先生達への報告も合わせて体育館に戻っていくんだけど、体調不良も相まって置いて行かれたって思って悲しくなっちゃって泣きそうな顔で膝を抱えて待つ雛がいる。

ちょっとして戻ってきた夜久が「雛、保健室行くぞ。ジャージも着替えないとだし、立てるか?」ってしゃがみ込んで声をかけてくれるんだけど泣きそうな顔で一生懸命手を伸ばそうとしてくる雛がいるからその手を優しく掴んでぎゅっと抱きしめる。

「体調悪い時に1人だと不安になるよな。1人にしてごめんな」って背中を撫でてくれる夜久にぎゅうってしがみつけばふわっと体が浮いて抱えられて、そのまま体育館まで連れて行ってくれるから夜久の肩に頭をぐりぐり押し付けながら全力で甘える雛がいる。

「悪いな、夜久くん。ありがとう」「俺もたまたま休憩中に気付いただけだから、全然気にしないで」「試合中だとどうしても気付きにくいもんなぁ」「雛ちゃんも体調不良隠すのやたら上手いもんな」「そうなんだよ…普段は割と分かりやすいのに本当に隠したいことを隠す時だけ上手いんだよなあ…」って3年ズが話してる。

雛のことを良く分かってて先回りでフォローして、汚れるのも一切気にせずに雛を抱きかかえた夜久に元気になった雛が「衛輔くん、ありがとう」ってお礼を言いにくるから「お、顔色良くなったな。元気そうで良かったよ」ってぽんって頭を撫でて「次からは限界になる前にちゃんと言いに来いよ。怒ったり嫌いになったりしねーから。ちゃんと心配させてくれ、な?」って笑いかければ「…うん、そうする」って雛も嬉しそうにふにゃふにゃ頬を緩めるよ。

それからは少しづつ「ちょっと、頭痛いかも…です、」って自分から言いに来るようになるから3年ズも一安心だね。雛が自分の気持ちを素直に口に出してワガママを言えようになったのは3年ズのお陰です。

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