「野球ばっかで、恋愛とか興味ねーって思ってた。
でも、あいつに会ってから全部変わった。
練習でクタクタでも、あいつの声ひとつでまだ走れる気がして。
スコア見てる横でお弁当食ってる時間も、あいつがいるだけで落ち着くんだよな。
……俺、野球のことで余裕ぶってるけど、あいつの前じゃ全然ダメだ。
負けてんだよ、完全に。
だからさ、未来の俺。
絶対離すなよ、なまえを」
でも、あいつに会ってから全部変わった。
練習でクタクタでも、あいつの声ひとつでまだ走れる気がして。
スコア見てる横でお弁当食ってる時間も、あいつがいるだけで落ち着くんだよな。
……俺、野球のことで余裕ぶってるけど、あいつの前じゃ全然ダメだ。
負けてんだよ、完全に。
だからさ、未来の俺。
絶対離すなよ、なまえを」
試合や練習で疲れきった体を引きずりながら、御幸が家の扉を開けた瞬間、なまえが立っていた。
「おかえりなさい、かずやくん」
スーツ姿のなまえは微笑みながらそう迎えてくれる。声も、姿も、すべてが安心で、御幸の心がふわりとほどける。
「ただいま……」
御幸はすぐになまえに抱きついた。
疲れ切った体になまえの温もりが染み渡る。
キッチンで少しだけ家事を手伝うなまえに、御幸は甘えた声で頼む。
「今日ちょっと疲れた…手伝ってくれない?」
なまえはにっこり笑って応える。
「もちろん、かずやくんのためなら」
その言葉に御幸は心からの安心を覚え、微笑みながらそっと頭を撫でた。
夕食後、二人はリビングでゆったりと過ごす。
なまえが読書やスマホをいじる間、御幸は自然になまえの小指を握る。
「ん…どうしたの?」
「いや、手が寂しくて……」
照れくさそうに目をそらす御幸に、なまえは微笑みながら握り返す。
夜、リビングの明かりを消して、二人だけの静かな時間。
ベッドに横たわるなまえの横で、御幸はそっと腕を回した。
「今日も疲れたな…」
「うん…いっぱい頑張ったね、かずやくん」
なまえの声に疲れも少し和らぐ。御幸は小さく笑い、なまえの髪に顔を埋めた。
「お前の匂い、やっぱ落ち着くわ」
小さな吐息とともに頭を撫でる。なまえは甘えるように体を寄せ、手を御幸の胸に当てる。
「離さないで…」
「当然だろ…俺のもんなんだから」
言葉と同時に軽く唇を重ねる。小さくチュッ、頭ポンポン、頬にキス。どれも独占の印。
御幸の手は自然になまえの腰に回り、さらに背中を撫でる。
「なまえ、俺だけ見ろよ」
なまえは顔を赤らめて微笑む。
「うん、わかってる…かずやくん」
御幸は甘えているわけではない。必死に愛情を伝えたいのだ。
「最近さ、ちょっとでも俺から離れると寂しくなる…お前のこと、毎日ずっと考えてる」
小さく唇を噛む姿に、なまえも息をのむ。
「私も…かずやくんのことずっと思ってる…」
御幸はさらに近づき、唇に連続のキスを落とす。
「ふふ…もう我慢できねぇな…」
その声に、なまえは小さく笑い、体を寄せ返す。
二人だけの世界で、時間がゆっくりと溶けていく。
「寝るまで離さないからな」
「わかった…私も…ずっと一緒にいたい」
御幸は頷き、なまえの手をぎゅっと握ったまま、トロトロとした時間を抱きしめる。
深夜の静けさが二人を包む。
「眠いのに…まだ起きてるのか?」
「かずやくんと一緒なら、寝たくない…」
なまえの囁きに、御幸は胸の奥がぎゅっとなる。
「じゃあ…俺がずっと一緒にいてやる」
唇が頬に、首筋に、チュッと軽く重なる。なまえは体を委ね、甘く溶ける。
「俺の匂い、ずっと覚えとけよ」
「うん…覚えてる…かずやくん」
時間はゆっくりと過ぎ、御幸はなまえの髪を撫で続け、時折唇を重ねる。
「寒くないか?」
「大丈夫…かずやくんの腕の中だから」
御幸はぎゅっと抱きしめ、背中に手を回して温める。
夜が深まるほどに、二人の距離は縮まる。
「お前のこと、朝まで独占していいか?」
「うん…かずやくんのものだよ…」
御幸は耳元で小さく囁き、また唇を落とす。
くすぐりながら笑いも交えて、なまえを溶かしていく。
夜が明ける頃、なまえは眠そうな瞳で御幸を見上げる。
「かずやくん…ずっと一緒にいてくれた…」
「当たり前だろ…俺だけのものなんだから」
朝日が差し込む中、二人は抱き合ったまま目を覚ます。
この夜の甘やかしと愛情は、ずっと心に刻まれる。
朝まで、ずっと。
御幸となまえの、甘くて溶ける時間は終わらなかった。