「頼む監督生!!課題写させてくれ!!」

グリムと食堂で朝食を食べていた雪。
勢いよく誰かが来たかとそちらを向けば、そこにいたのは同級生でありこの世界で数少ない友人の一人 エースだった。

「え、嫌だけど」
「即答かよ!頼むよ〜、お前しか頼めないんだよ〜」
「いやいや、エースのが詳しいだろぉ…。てか俺よりデュースに頼んだらいいんじゃね?」
「あいつの写したら即バレんに決まってんだろ!」
「写した時点でバレるにきまってるんだゾ」

ツナ缶を食べ終え満足気かと思えば、馬鹿にした顔でエースを見る。

「うるせぇよ!そういうお前こそ自分でやったのかよ?」
「ふふん、俺様ちゃーんとやったんだぞ!」
「嘘だろ…!?」

ふふん、と胸を張るグリムに驚愕するエース。

「ツナ缶で釣った」
「なんっだそれ!!!」
「そ、それでも自分でやった事に変わりはねぇんだゾ!」
「なぁなぁ、魔法薬学の授業って午後でしょ?それまでに間に合わせたらいいじゃんか?」
「まじか〜〜」
「俺も付き合ってやるからさ。全っく役には立たないけど」
「仕方ないからこのグリム様もツナ缶3個で付き合ってやるんだぞ!」

がっくり、と落としたエースの肩をぽんぽん、と叩く雪。

「なんだエース、もう食堂に来てたのか。雪にグリムも、おはよう」
「おはよ」

「あ〜〜〜もうこうなったら全員付き合ってもらうからな!!あとツナ缶はやらねぇ!!」
「ふな゛!!?」

食堂にやって来たデュースに雪が挨拶を返したと同時に勢いよく顔を上げ大きめの声を上げる。

「…っくりしたぁ」
「おいエース、いきなり大声出すんじゃない。皆がびっくりするだろ」
「んな事よりさっさと教室行くぞ!」
「は!?おい、まだ来たばっかり…っ!」
「俺様のツナ缶ー!!」

バタバタと食堂から走り(飛び)去っていく二人と一匹に圧倒されながら遅れながら追いかける雪だった。


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