※クロスオーバー注意
病院の独特の匂いはあまり好きじゃない。が、目的の場所に行くには避けては通れない道でするすると道行く医者や患者を避けて歩く。
今日の目的はとある資料を渡すこと。元々SWORDに行く前はハッカーみたいなことやってたから情報収集なんてことはお手の物。とはいえ結構ヤバいところまでやった過去があるからまだ盾ちゃんとノボルにしか詳しく言ったことはない。どこから情報が漏れるかわからないしね。
「あれ?麗依さん?」
「こんにちわ宝生先生」
「こんにちわ!ここに来るなんて珍しいですね?」
「コレ渡しにね」
片手に持つ茶色の封筒を見せると納得して頷き、中に入れてもらった。
CRの中には誰もおらず、九条が来るまで中で待たせて貰うことになった。宝生先生に渡しても良かったんだけど、お茶用意しますね!と笑顔の宝生先生に水を差すことはできなかった。
「俺もそれ食べたい!」
大人しくお茶を飲みつつ茶請けとして出された饅頭を食べてると宝生先生から出てきたパラドが隣にやってきた。キラキラとした目は真っ直ぐ私の食べかけ饅頭に向けられていて、ひょいと開いてる口に押し込んだ。
「おいしい?」
「むぐむぐむぐ……おお!おいしかった!」
「それはよかった。でもそのままだと口の中甘いからお茶飲みな?」
「ありがと!」
「どういたしまして。宝生先生、パラドの分のお茶くれます?」
「いま持ってきますね。」
宝生先生、パラドと三人でお茶会擬きをしているとあーー!という高い声が響いた。
「ずるいずるーい!!永夢とパラドだけ麗依とお茶してる!」
CRに置いてるゲーム機から飛びて出てきたポッピーはずるいずるいと宝生先生に詰め寄る。パラドはそれを気にせず饅頭を口に運んでいるが詰め寄られてる宝生先生が可哀想だ。こういうのあしらえないタイプだろうし。
「ポッピー」
「なに、むぐっ」
「饅頭食べて落ち着こうね〜。」
「むぐむぐ」
「おいしい?」
「うん!」
ニコニコと笑うポッピーは文句なしに可愛い。ナオちゃんは綺麗系の美人だし、仁花ちゃんはおしとやか系のかわいさだからなあ。こういう元気タイプの可愛い子周りにいないし、つい可愛がっちゃうのは仕方ない。あの二人はしっかりしてるというかむしろ私の方が面倒見られてるような気もする。
「今日は遊びに来たの?」
「九条にコレ渡しに」
「じゃあ貴利矢くるまでポッピーとドレミファビートやろう!」
「俺も麗依と遊びたい」
「じゃあパラドも永夢も一緒にやろう!」
「え!?僕も?」
結局、九条が来たことにも気づかずに思う存分4人でドレミファビートしていた。
(終わった?)(あれ?貴利矢だ)(貴利矢さんいつの間に!)(君ら熱中しすぎでしょ)(九条ー、はい資料)(お、ありがとね)(いーえ)
→