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28 07 Tue 緋暮とロシェで炬燵
初出 // 100102
「うっはぁ〜、ぬっくぬくだぁ〜しあわせ〜」

「だらしないぞ、ロシェ」

「うっさいよ緋暮ー。いいじゃん年末なんだし…。無礼講無礼講っ」

 鼻歌混じりで炬燵の上にあった蜜柑に手を伸ばす。まだ食べるつもりなのかこいつは…。

「てゆーかさっ!笑っちゃいけないとか無理だよねつ!絶対笑うってコレ〜」

 ケラケラと笑いながら蜜柑を次々と食べるロシェの方が見てて笑えると思った。1日に5個は食べ過ぎじゃないか?、面倒になるから口には出さない。

――ごー…ん

 遠くで鐘の音が響く、除夜の鐘。テレビを見ていて気づかなかったが、新年はもう目と鼻の先らしい。

「今年ももう終わりか…」

「ん?なになにーっ?もしかして緋暮ちゃん寂しかったりするのー?」

「うぜぇよ。それに寂しいのはお前だろ?カウントダウン、行かなくてよかったのか?」

 毎年行ってた癖になぜか今年は家にいる。行くも行かないも本人の自由なわけだから俺が言えたことじゃないけど、気になった。毎年馬鹿みたいに友人らとはしゃいでたのに…。

「だって緋暮雪とか寒いの苦手じゃん?だから」

「…別に苦手ではねぇけど」

「でもイヤでしょー?」

「まぁ…な。つか、俺関係なくないか?」

「んーん、今年はわたし緋暮と年越したかったんだ」

 なんとなくだけどね、と小さく笑いながら蜜柑に手を伸ばす。6個目だろ、それ

 まあ、こういうのもありか、と思った。知り合いのほとんどが近くの神社のカウントダウンに行ってるなか、俺とこいつは揃って留守番。


たぶん108つ目の鐘の音

 どちらからでもなく、顔を合わせることもなく、告げた。
「今年もよろしく」

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