定期テストに向けて条介と二人で勉強をしていた、私はテスト対策ばっちりなのだけど普段からサーフィンとサッカーしかしていない条介が問題でありほぼ家庭教師状態で勉強を教えていた
二時間ほど経ったところで条介が両手を挙げて後ろに倒れこんだ、彼の脳みそではそろそろ休憩を入れてあげないとダメみたい
飲み物とお菓子でも持ってくるねと台所へ行って戻ってみれば条介は後ろに倒れこんだ状態で眠ってしまっていた
よほど疲れたのだろう、眉間にしわを寄せている条介の頭を一撫でしてブランケットを掛けてあげる
ちらりと条介のノートを見やれば汚い字で一生懸命勉強した跡が見える、普段の条介から考えれば頑張った方だ、起きたら労ってあげよう
「……ひまね」
条介が寝ているのを良いことに私も自分の勉強をしようと思ったが手に付かない、条介も寝ちゃってるしとても暇なのだ
条介を見やれば先ほどまでのしわは消え穏やかな寝顔になっているのだけど、整った顔立ちしてるわね
羨ましいくらいに男前だこと、ちょっとむかついたので頬を突いても起きる様子はない、むしろちょっと色っぽい声が出て余計にむかついた
これでもし条介が女の子だったら勝てる気がしない、きっと胸の大きいグラマーな女の子なのだろう
健康的な褐色の肌とピンクの長い髪、身長もそこそこ高いし頭はちょっとあれだけど今はそういう女の子の方が良いんでしょ
料理も出来ておおらかな性格、私とは正反対の良い女過ぎて泣きたくなってきた
私は可愛くもなければ胸もあまんまりない、この間シチューを作ろうとしてカレーになってしまった、おかげでブロッコリー入りのカレーになってしまった
ネガティブで嫉妬深くてヒステリックになりやすい最悪な女で、この間も条介を怒鳴り散らしてしまった
私はもうだめかもしれない、考えれば考えるほどダメな方向へとしか進まない、仕舞いには視界がぼやけてきてとうとう涙がこぼれた
「ん……?」
条介の顔に涙が当たったのか条介が眼を覚ましてしまった、こんな状態を見られたらめんどくさい女だと思われてしまう
条介に背を向けて涙を拭っていると背後から声を掛けられる、もちろん条介の声
「名前、泣いてんのか?」
「泣いて、ない、し!」
「うそつけー」
「っ!」
後ろから抱きしめられ止まりかけてた涙が再び溢れ出した、条介に抱きしめられてわんわん泣いた
そのあと泣いていた理由を言ったら案の定怒られて、おでこを小突かれてしまった
「んなことで泣いてんじゃねーよ」
「だってー」
「俺はどんなお前でも好きだぜ」
「私も、どんな条介でも好き」
10万hit企画作品