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ハーフタイムに入りベンチへと戻ったが名前の姿が見当たらない
「監督、名前は……?」
「そういや名前がいない!」
「どこ行ったんだ?」
「名前ならもうすぐ戻ってくるわ」
監督の言う通り名前はすぐに戻ってきた、先ほどまでのドレス姿ではなく雷門のユニフォームを着て、首には敦也のマフラーが巻かれていた
「名前、その格好……」
「後半からは私も戦うわ、黙って見ているだけは嫌なの」
「ああ、名前も雷門イレブンの一員だもんな!」
「よっしゃ後半も頑張ろーぜ!」
後半から名前も一緒に戦うと言うことで雷門の士気はさらに高まる、僕としてはドレス姿をもう少し見ておきたかった気もする
「名前、絶対に勝とう」
「ええ」
全員が揃ったところで瞳子監督が自分の思いを話してくれた、自分ひとりでは何も出来ないけれどみんなの力を合わせればどんなことでも出来ると、そしてそれを教えてくれたのは円堂くんなのだと
瞳子監督の言葉に僕と名前も雷門のみんなへの感謝の言葉を口にする、みんなに出会えなかったら僕たちは過去に囚われたままだった
僕たちの言葉を聞いたキャプテンに対し、名前は子供を咎める母親のような眼差しを向けるとそのまま目の前まで行きその頬を叩いた
その乾いた音に僕を含めて誰もが目を見開く、今まで暴力を嫌っていた名前からは想像もできないその光景に一番驚いているのは僕かもしれない
「名前ちゃん!?」
「これはさっきまで怒り任せにプレイされていたサッカーの分」
「っ!」
叩かれた頬を押さえたキャプテンの顔は何かに気づいたような表情になる、どうやら自分ひとりで突っ走っていたことが分かったのだろう
それにしてもいきなり頬を叩くのはどうかと思うよ、びっくりするからね、あとちょっとSっぽく見えた
そしていつもの顔に戻ったキャプテンに向かって名前が優しく微笑む
「ちゃんとわかった?」
「ああ、名前ありがとう、……みんなごめん!」
キャプテンが頭を下げれば豪炎寺くんや鬼道くんが怒っているのはお前だけじゃないと言葉を掛ける
ここにいるみんな、様々な理由で抜けていったメンバーの想いを背負ってここにいる、ここにいない人たちも含めて僕たちは雷門イレブンなんだ
「そいつらが弱くねえってこと、証明してやろうぜ!」
「円堂くんがしっかりしていないと」
疲れているけれどまだまだ戦える、先ほどまでの落ち込みようが嘘のように晴れてゆく、いろんなことがあったけど今やっと雷門イレブンとして一つになれた気がした
みんなで手を重ね、地球の運命を賭けた最後の戦いに向けて気合を入れなおした
「絶対に、勝つ!」
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