▼ビッチがトリップ(Drrr→AOT/R15)
・ビッチ主
・若干の知識有り
・無駄に長い
「まずは君の名前を教えてくれる?」
「名字名前。ちなみに名前がファーストネームね」
後ろ手に縛られ椅子に座っているあたしを囲むようにして、複数人の男女が立っている。
彼らは皆同じ服を身にまとっているので何らかの目的を持った集団なのだろう。割合的には男の方が多く、あたし好みも何人か。
普段のあたしなら、こんなSMチックなシチュエーションもすぐに性的興奮に変わるのに、それが出来ないのはあたし自身、混乱の方が大きいのだろう。
彼らはあたしの処遇を決めあぐねているみたいで、あたしの話を聞くそぶりを見せながらもいつでも殺せるといった状態だ。
しかしどういう訳だが、眼前で険しい表情を浮かべる彼らを、あたしは知っている様な気がするのだ。
「そう、じゃあ次の質問ね。名前、君はどうしてあんな所にいたの?」
あんな所とは彼らが巨大樹の森と呼んでいる背の高い木々の上のことで、あたしはその太くて立派に枝の上で倒れていたらしい。それも壁外の、とのこと。
らしい、と言うのも気付いたらあたしはこの部屋で寝かされていたのだ。
壁外調査に出ていたと言う彼らがあたしを見つけ、彼らの知識にない身なりをし、まだ息をしているがためにここまで連れて帰ってきてくれたそう。
そしてあたしが暴れぬうちに椅子に縛り付け、無理やり起こされた後に眼鏡の彼もしくは彼女に冒頭の質問をされ、今に至る。というのが事のあらまし。
「それがあたしにもサッパリ。知り合いの家に寄って、用が済んだから帰ろうとした所で眩暈がして意識を失って、気が付いたらこの状態」
「……その目、嘘ではなさそうだな」
「立体機動も着けてないし、巨大樹の森にいたということは……人攫いに遭ったのか……」
眼鏡の人が考察する横で集団で一番のチビが私を睨み付けた。座っているから分らないけど、あたしよりも身長が低いと思う。
壁、巨人、調査、巨大樹、同じ服を着た集団、立体機動。これらの単語を頼りに既視感の正体を求め、記憶を巡った末に全てを理解した。
ここはあたしのいた世界じゃない。
「……ああ、思い出した。“進撃の巨人”だ」
「進撃の、巨人……巨人が進撃するの!? ちょ、それすげくね!?」
「分隊長落ち着いてください!」
「てめぇ、やっぱり巨人の仲間か」
「違うってば。この世界があたしの世界では漫画になってるの」
この世界の事はあたしの世界では物語として描かれている。道理であたしを巨人の仲間かと疑うこのチビの顔にも見覚えがあったわけだ。ここは漫画の中の世界だったのだ。
絵理ちゃんとゆまっちにしつこい位に勧められたので借りて適当に読んだのを覚えている。何か巨人と戦う内容だった気がする程度しか覚えてなかったから思い出せなかったのも仕方ないね。
元々漫画にあんまり興味を持っていなかったからか、読み終わっても、巨人って何で生殖器ないんだろね、セックス気持ちいいのにっていう感想しか出なかった。
漫画を返した後、絵理ちゃんとゆまっちがこのキャラがどーのこーのって熱弁してたけどほとんどスルーしてたし。
「まんが……とは何だい?」
「んーと、絵と文章で構成された物語の一種、って言えばわかる?」
この世界には漫画という概念がないのだろう。七三さんにの質問に、言葉を選びながら答える。
あたしの説明に彼らは、にわかに信じられない、苦し紛れの狂言だ、といった訝しげな表情をしている。
あたしだって信じがたいが、事実は事実だであり現在起こっている現実なのだ。それに可能性だって、ないとは言い切れない。
首が無くても生きている妖精、体内に刀を入れている女の子、標識を片手で引っこ抜く元バーテンダー、エトセトラエトセトラ。それらが存在する世界で生きていたのだ、異世界へ行ったところで驚くべき事実ではないのかもしれない。
「つまり、あたしはこことは違う世界から来たってこと。まあ、漫画の内容はほとんど覚えてなんだけどね」
「……にわかには信じられんな」
「まあまあ。持ち物検査をして、この世界に存在しないものが入っていれば彼女の話も信憑性が増すんじゃないかな?……と、早速だけど、こういう形の鞄は初めて見るね」
眼鏡の人の提案であたしの手荷物検査をすることとなった。日本では女子高生が持っていても当たり前、至って普通なスクールカバンをまじまじと見ている。
自称異世界人の鞄の中身、何が出るか分らぬ恐怖からか恐る恐る、でも興味深そうに一つ一つ手に取りながら机の上に並べてゆく。
「これは筆箱かなっと、当たりだ。変なペンが沢山あるね……これは本、だけど何て書いてあるのかは全く読めない。私たちが知り得る文字じゃないときた。……あとこれは歯ブラシとコップ、これは知ってる。あ、これも筆箱?……いや違った。ねえ名前、これは何?」
「それはメイク道具が入ってるポーチね。化粧品ってやつ」
「ああ、紅とか、そういうのね」
手早く中身を確認している眼鏡。化粧品に関心がないって事はこの人は男なのかしら。
「こっちの缶みたいなのと、このごつい機械は?」
「それは護身用の催涙スプレーで、右のはスタンガン」
「催涙スプレーは何となくわかるけどスタンガンはよくわからないや」
「スタンガンはね、ボタンを押すと電気が流れて大男だって気絶しちゃう便利な道具だよ」
「そんな危ねぇもん何故持っている」
「ほら、あたしってば可愛いから悪漢に襲われたら大変でしょ? だから持ってなさいって幽君に貰ったの」
「君のいた世界は随分と物騒なんだな」
チビの質問に答えると、七三が顎に手を当て呟いた。
どうやら、何となくだけどあたしが別の世界から来たってことを信じてくれているみたいだ。先ほど眼鏡の人が言っていた、この世界とは異なる文字、があたしの信憑性を高めてくれたようだ。
あたしが起きてからずっと眼鏡の人が仕切っているけれど、この人はこの集団のお偉いさんなのだろうか。いや、確か偉いのは七三さんだった気がする。この眼鏡は博士的な感じだった、はず。
当の眼鏡に視線を映せば、スタンガンのボタンを押して電流が流れるのを見るなり興奮気味にすっげえすっげえって騒いでいた。
それから、今度はもう恐怖心なんて無くなったのか、好奇心に溢れた眼差しでまた鞄漁りを再開する。
「名前! こっちの薄い金属でできた板みたいのは何!?」
「それはスマートフォン、携帯電話……って言っても分んないか。他の人と通信するための装置だよ」
「マジ!? 今すぐ通信とかって出来る!?」
「それはちょっと無理かも。同じような機械がもう一台以上必要だから」
「そっかー、残念……あっ、でもでも! これを分解して仕組みが分かれば量産できるかも! そしたら壁外遠征の時も使えるんじゃね!?」
「んー、どうだろ」
携帯電話は電波を送受信する基地局や電波塔がないと機能しないから同じものを作ったとしても意味はないと思う。
そもそもこの世界に電気の概念はあるのだろうか。充電が出来ないと眼前のスマートフォンすら使えない。
「それ分解しないでね」
「えー! ちょっとくらいいいじゃん!」
アホか、勝手に分解したらサポート対象外になっちゃうだろうが。まあ、分解したらダメな理由はそれだけじゃないんだけど。
後はこの世界では珍しいであろうお菓子の類と、綺麗に包装された箱が二つ。それと、これまた買ったばかりのウェットティッシュ。
全ての荷物が公になったところであたしの言葉の真偽並びに今後の処遇について話し合うと言って、数人を部屋に残して出て行った。
信じてもらえなかったらこのまま危険分子とか何とか理由を付けて殺されちゃうんだろうか。せめて死ぬ前にもう一回だけ幽君か静雄君あたりとセックスしたかった。臨也君とはこの世界に来る前にしたし、いいや。
ぼんやりと部屋の中を見ていると、口元と顎に髭を蓄えた男性があたしの項あたりに鼻を近づけた。何をされるのかとドキドキしていると、すんすんと息を吸っている音が聞こえる。
どうやら匂いを嗅いでいるだけのようだ。ちょっと期待してだけに残念でならない。
あたしのにおいを確認した彼は何かを察したように顔を上げ、足早に部屋を出て行く。やば、シャワー浴びて綺麗にしたつもりだったんだけど臭い残ってたのかも。
そう考えたら体が埃っぽく感じる。木の上に放置されていたらしいからそのせいだろう。あー、シャワー浴びたい。
部屋にいるのは両腕を縛られているあたしと、真ん中分けの男の人だけ。事あるごとに眼鏡を止めていた人だ。
特に話題もなく、あまりの退屈さに船をこごうとしていた時に彼らは戻ってきた。
「モブリット、一人にさせてごめんね」
「いえ。彼女は大人しく待っていましたので大丈夫でした」
半分下りかけた瞼を押し上げ、眼鏡と七三とチビを見やる。七三は至って真面目そうな表情で、眼鏡は少し興奮気味、チビは少し不満そうな顔。
少し重く感じる空気の中、七三さんが口を開いた。
「名前と言ったね。私の方から質問をしたい」
「あたしに答えられる範囲であればどーぞ」
「君にしか知り得ない情報を一つでいい、教えてくれないか?」
「……」
あたしにしか知り得ない情報って具体的にどういうものが良いんだろう。今後の展開とかかな。
でもこういうのってあんまりネタバレはしちゃダメなんじゃないのかな。
イレギュラー要素がどうのとか、パラドックスがどうのとか、物語が変わっちゃうとか何とかって絵理ちゃんが言ってたし。
この質問の意図って、この世界が物語の中だって証明できればいいんだから、当たり障りないこと言っとけばいいよね。
と言ってもほとんど覚えてないんだけどね。
「えっと……あっ。潔癖症のリヴァイ! 思い出した!」
「!」
「ぶっは! リヴァイってば漫画の中でも潔癖症なんだ!」
潔癖症って設定があたしと似てるなっていうのを覚えていた、というより思い出した。
チビ、もといリヴァイは驚いたように目を見開き、笑い転げている眼鏡を蹴りつける。
「うるせえクソメガネ」
「いだっ!」
「……モブリット、彼女の縄を解いてやってくれ」
「はっ!」
七三が真ん中分けに指示し、私はようやく解放された。拘束されいた体を寝起きのように伸びをして、手首に付いた縄の跡を見つめる。うん、SMプレイしたくなってきた。
「只今の問いをもって我々は君の言葉を信用することにした。自分たちが物語の登場人物だとはにわかに信じがたいがね、君の持っていた書物や機械を見てそう判断したよ」
「ありがとうございまぁす」
決め手となったのはやはり教科書の類だったそうで、閲覧制限のある書物にすら日本語や英語の書かれたものは無かったそうだ。
「知っているとは思うが、私は調査兵団団長のエルヴィン・スミスだ。君を調査兵団に迎え入れたい」
あ、この人エルヴィンって名前だったんだ。彼と握手をし、とりあえずシャワーを浴びさせてもらうことにした。
他の人達より一足先に風呂にありつけたあたしは歯磨き入浴セットを持って眼鏡の人、もといハンジの後ろに付いて風呂場まで歩いていた。
その間にこの世界について、調査兵団がどのような団体か教えてもらう。漫画を流し読んだとはいえ覚えていなければ知識はゼロに等しい。
「……とまあこんなとこかな。後は聞きたいことある?」
「あたしに部屋は貰えるの?」
「その事なんだけど、名前の安全性が確証されるまで部屋は私と同じになるから。荷物もそこに運ばせといたよ。ああ、安心して。プレゼントっぽかった箱はさすがに開けなかったよ!」
「ああ、うん……」
親指を立てるハンジに呆れたような返事がでる。
少々安っぽい包装がなされているそれの送り主は折原臨也なので気を使う必要なんて一切ないのだが、そんな事情を知らない彼らなりの配慮らしい。
「さぁ着いた! ここが調査兵団の風呂場だよ!」
歩いてきた廊下もそうだが、脱衣所や風呂場はこまめに掃除をしていたのか小綺麗だった。少しでも汚かったら入る気がしなかったのだが、これなら満足いくまで体を洗うことが出来るだろう。
あと、あわよくばハンジとセックスしたい。セックス出来るなら誰でも良いんだけど、流石に異世界人にいきなり誘われたら引くかな。
じゃあ入ろっか、と堂々と上着を脱いだハンジに驚きつつもその体を凝視する。余りの胸のなさに男かとときめいたが下に何も付いていなかったのでハンジは女性である。
そりゃあ見るからに女である奴の入浴時の監視を男に任せる訳がないか。しかも年頃の娘ときたらなおのこと。
あたしも堂々と服を脱いで裸になるとハンジはあたしの体を上から下まで舐めまわすように見る。その行為だけでじゅんと下半身が潤うのが分かる。
「見た目は私たちと同じだね」
「?」
「ねぇねぇ! 名前の体の構造が知りたいから色々見てもいい!?」
興奮気味に両手を動かしているハンジを見て、口元を緩めながら、しめた、と心の中でガッツポーズを決める。
「……いいよ。でも、その代わりにセックスしよ?」
セックスという言葉でちゃんと伝わるか分からなかったので左手の親指と人差し指で輪を作りそこに右手の人差し指を出し入れして擬似的に表現してみた。が、その必要はなかったみたい。
「えっと……見て分かると思うけど私女だよ?」
「大丈夫、あたしも女だから。ハンジはあたしとセックスしたくない?」
女とのセックスは嫌いじゃない、むしろ好きな部類に入る。だが久々のセックス相手が男じゃないのはちょっと残念。
「セックスするのは別に構わないけど……名前はレズなの?」
「あたしはバイセクシャル。男とも女ともヤれるタイプ」
「なるほど。じゃあセックスしよっか!」
やったぁ。これからヤるとはいえども出来れば二人とも汚いから体を洗ってからにしたいなぁ。
そう思いつつ浴場に入り、体を念入りに洗う。特にハンジの髪は脂と埃で汚すぎたので私自ら洗ってあげることにした。流石に本人には任せられない。
「いやぁ、ありがとうね」
「何日振りの風呂なの?」
「うーんと……五日?」
目の前が真っ白になりそうだ。五日って汚いってレベルじゃない。私にとってはもう汚物と一緒だ。
確かにこの世界観なら五日に一回でも入れるのが有り難いのかもしれないが、そう考えると私はこの世界で生きていく自信がなくなる。あ、でもリヴァイなら同じ潔癖持ち同士だしちゃんと風呂に入れさせてくれると信じてる。
ハンジには基本的に危機感というものがないらしい。
くるりとこちらを向いて私の胸を鷲掴む。
「胸大きいねー」
「ハンジが無さ過ぎなんだって」
「無い方が楽で良いよ。立体機動装置使うときとか胸あるとベルトが擦れて痛いって言ってたし」
「ご開帳〜」
何とも色気のない掛け声と共に私の脚が開かれる。臨也君でももう少しムードのあること言うぞ。
まじまじとそこを見つめるハンジの目は真剣だ。
「これは陰核。大陰唇と小陰唇、ここは尿道、それと膣口。性器の見た目は同じだね」
「んっ……」
ひだに親指を添えてぐっと左右に開く。
「んっ」
「奥も見るよ……分泌液が沢山溢れてきてるね」
「何か機械のような物が入っている。これは……?」
解説されればされるほど羞恥を煽られる。これはある種の言葉攻めだ。こういった言葉攻めは初めての体験で、興奮する。
「んっ、IUSっていう避妊具で……中出しされても妊娠しないの、はぅ」
「なるほど。名前って娼婦なの?」
「ちが、あっ、あ、ただセックスが好きなだけ」
お金を貰ってするセックスには愛がないから嫌い。
「だってセックスって気持ちいいんだもん。んっ、はっ、!」
「実は、名前を危険人物と判断したら憲兵団に引き渡すつもりだったから、未だ君の事は憲兵団に報告していなんだ」
「王政側は人類の役に立つ人間も平気で殺すからね。君が私たちに有益な人間だった場合のことを考えてのことだよ」
殺すという言葉に対して何も感じなかった。死に対する恐怖感が薄れているのは危険な街で生活しているせいか、いつ死んでも構わないと思っているからか。
そんなんだから幽君に危機感がなさすぎるって言われちゃうんだろうな。
真っ先にする事はアルコール消毒のウェットティッシュで荷物を全て綺麗に拭くこと。私物とはいえ他人がベタベタと触ったものを素手で触るなんて、ムリ。
この世界で生きていく自信が無くなった。
物心付いた時から親には愛されていなかった自覚がある。
出来てしまったから世間体を考えて産んだだけ、という感じであたしはこの世に産み落とされ、孤独を知った。
望まれずに生まれた赤ん坊に、愛情なんて育てる過程で沸くだろうという考えも虚しく、あたしに愛情が向けられることは終ぞ無かった。
あたし自身も親に愛情を求めようとはせず、むしろそういった情を向けられるのに対する嫌悪感が酷かった。
やっかい払いとして全寮制の中学に入れられ、その頃から潔癖症を患うようになった。同室の子はあたしの潔癖具合に嫌気がさし遂には一人部屋を手に入れる。
セックスは愛のある行為であるなどと保健体育の授業で教わったが、愛なんて有り得ない、と信じていた。
ところが、告白してきた男の子に気紛れでセックスだけならいいよと言ってみたのが、あたしの全てを変えた。
初めてのセックスでオーガニズムを知り、その気持ちよさこそあたしが嫌悪し続けてきた愛なのだと気付いた。それからは毎日のように知り合いの男子から知らないおじさんとまでセックスを楽しんだ。
時には援交紛いのセックスまでするようになったが、お金には不自由していなかったという理由と金銭の発生するセックスに愛など無いという考えからお金を貰ったことは一度もない。
高校進学を機に東京で一人暮らしを始めた。それなりの地位と収入があったため両親はあたしにカードを一枚だけよこして、それきりあたしの人生に介入してくる事はなかった。
友達は多い方だと思う。セックスの有り無し関係なくみんな好きだよ。友情と愛情は別だから。
セックスは愛せたが人間は愛することが出来なかったため特定の恋人を作ることはなく、精々セフレ止まり。
それでもいいと言って、そばに居てくれているのが幽君と静雄君と臨也君だ。平和島兄弟は純粋に好いてくれているというのは伝わっているが、臨也君は何か歪んだ愛情が隠れているからあんまり好きじゃない。でも臨也君とのセックスは愛が溢れてて大好き。
「今日から調査兵団に所属することになった名前・名字だ。と言ってもしばらくは雑用をしてもらうことになると思う」
「あ、ちなみに二本ある歯ブラシのうちピンクのはセックス後に、オレンジのは食後に使う歯ブラシね」
「他人とキスをしたりチンコをしゃぶった後は必ず歯磨きしてるの。何か口の中気持ち悪くってさ、これだけは昔から変わらない」
「趣味……って言うか好きなことはセックスかな。筆おろししてほしい童貞君はいつでも大歓迎だよ〜」
「……ちなみにこの箱の中身さ、見ても分らなかったんだけど、これは何?」
「ん? ああ、それはコンドームって言ってね、セックスするときにチンコに着けんの」
セックスという言葉でちゃんと伝わるか分からなかったので左手の親指と人差し指で輪を作りそこに右手の人差し指を出し入れして擬似的に表現してみた。が、その必要はなかったみたい。
団長さんの後ろにいる人たちの半分くらいは顔を真っ赤にしている。ウブっぽいのが可愛くてきゅんきゅんしちゃう。
「まあ生でするの気持ちいいからアタシはあんまり使わないけど、避妊とか性感染症防ぐのに便利だよ。この世界にはそういうのないっぽい?」
避妊もそうだけど一番の目的は性感染症を防ぐため。まあ避妊なら薬で十分だって考えを持ってるアタシはあんまり使わないから大量に余ってるの。
でもこれを読んでるみんなはちゃんとコンドーム着けなきゃダメだよ、予期せぬ妊娠や性感染症を防ぐためにもね。
あ、でも、こっちの世界の人とするときには使わないとダメかも、何か変な性病持ってたら嫌だし。
それにしても、セックスの話題でムラムラしてくるなんてあたしってば末期だわ。
「……よし、これで最後の質問ね。名前はこれからどうしたい?」
・ハンジと
「名前は巨人についてどう思う!?」
「うーん、巨人って何で生殖器ないんだろね。セックス気持ちいいのに」
「あっはっははは! 名前最高! 面白い!!」
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